「使用プロセスから見たシルバーカーの検証と提案」の版間の差分

提供: JSSD5th2020
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==背景と目的==
 
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 内閣府によると、日本の65歳以上人口は3,558万人となり、総人口に占める割合(高齢化率)も28.1%となった。これに伴い、高齢者のための介護器具が大量に開発された。シルバーカーはその一例である。この器具は様々な用途に用いられ、歩行する高齢者の杖の代わりとして、買い物篭代わりとして、また休息したりする際の椅子としても利用される。そして、椅子として使用している際に不意に動く事故を懸念し、ロック式のブレーキが取り付けられている製品も多い。
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 サービスは、レシーバー(サービスの需要者)の「状態変化」を引き起こすことであり、コンテンツ(内容)およびチャネル(方法)はその実現手段といえる。また、実現手段の方向性として、身体的支援・知的支援・精神的支援・技術的支援の4つの支援機能に分けて考えることができる。
しかし、2004年度以降2008年度までの5年間に歩行補助車に関する事故事例は30件寄せられており、その中の27件が転倒し怪我をした事故事例である。
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本研究では、既存の製品が提供する機能の有り様について、4つの支援機能の観点から整理し、「新たな付加価値を持つ製品」を提案することを目的とする。
  
 本研究はシルバーカーの使用プロセスに着眼し、これを身体的支援・知的支援・精神的支援・技術的支援の4つの支援機能の観点から整理し、シルバーカーのロック機構を考察、提案することを目的とする。
 
 
 
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==現状の把握==
 
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2020年10月5日 (月) 14:24時点における版

- 身体的支援機能・知的支援機能・精神的支援機能・技術的支援機能の観点から -

濱田 哲史 / 九州大学 芸術工学部
蒋 愷文 / 九州大学 芸術工学部
森山 真歩 / 九州大学 芸術工学部

Keywords: Walking trolleys, User Journey, Elderly People, Product Design, Industrial Design


背景と目的

 サービスは、レシーバー(サービスの需要者)の「状態変化」を引き起こすことであり、コンテンツ(内容)およびチャネル(方法)はその実現手段といえる。また、実現手段の方向性として、身体的支援・知的支援・精神的支援・技術的支援の4つの支援機能に分けて考えることができる。

本研究では、既存の製品が提供する機能の有り様について、4つの支援機能の観点から整理し、「新たな付加価値を持つ製品」を提案することを目的とする。




現状の把握

図1.身の回りの製品を分類



アイデアの検討と提案



外部リンク