「学生のメンタルヘルスを目的とした日記アプリケーションの開発」の版間の差分
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本研究ではアプリケーションのプログラミングを九州産業大学 理工学部 前納聖菜、デザインを九州産業大学 芸術学部 名嘉はなが担当した。 | 本研究ではアプリケーションのプログラミングを九州産業大学 理工学部 前納聖菜、デザインを九州産業大学 芸術学部 名嘉はなが担当した。 | ||
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2022年10月19日 (水) 19:34時点における版
- ここにサブタイトルを記載 -
- 名嘉はな / 九州産業大学 芸術学部
- Hana Naka / Kyushu Sangyo University
- 前納聖菜 / 九州産業大学 理工学部
- Seina Maeno / Kyushu Sangyo University
Keywords: Product Design, Visual Design ← キーワード(斜体)
- Abstract
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背景と目的
新型コロナウィルス感染症の感染拡大は、大学生の学生生活にも少なくない影響を与えている。自粛期間が増えたことで気を病む学生は少なくない。 大学においては、こうした悩みに対して学生相談室が対応しているが、学生相談室を実際に利用する学生は全体の5%未満との報告もあり、悩みを抱えながら相談に来ない学生に対する支援が課題となっている。こうしたことから、本研究では、学生相談室の存在とその正確な情報の周知を行うことや、学生相談室で相談することの敷居を下げることを目的に、学生が使いやすい日記アプリケーションのデザイン、日記を通して自己の振り返りに役立つアプリケーションの開発を行っている。
研究の方法
設計と実装
本アプリケーションでは、生活習慣について把握しやすくするため、睡眠と食事の質問を最初に必ず行うことにした。(図1、図2)つぎに、学生が抱えている悩みと、その項目についての 感情をボタン操作で選択させる。(図3)
日記アプリケージョンでは、ユーザー継続できなくなってしまう場合が多いという問題点がある。 日記を継続して書いてもらいやすくするために、項目をタップしていくだけで選択した内容について、自動的に文章が書かれ、日記の原型が出来上がるようにした。(図4)日記を書いた後に、今の気分を5段階の天気のイラストから選び、その日の気分を記録し、日記を書いた日の気分を後から把握しやすいように記録する。(図5)
睡眠と食事の記録については、過去2週間分のデータを棒グラフで表示し、生活習慣を一目で把握しやすくした。日記を書いた日と書いていない日が一目で分かるよう、日記を書けた日はカレンダーにペンギンの足跡マークがつくようにした。足跡マークが続くとペンギンが歩いているように見えることで、ユーザーの継続意識を高めることを図った。(図6)日付を選択するとその日書いた日記が見れるようになっている。(図7)また、質問に答えた際の項目や感情が多いものを可視化して、カウンセリングの際の話しのきっかけに出来るように、選んだ回数が多い項目を8個表示する機能を実装した。日記を書く際に選んだ項目が多いものが大きく表示され、その人が抱えている悩みについて相談しやすくするようにしている。(図8)
アプリケーションのレイアウトについては、他のアプリケーションを参考にわかりやすく簡単に操作ができるレイアウトを検討した。ユーザーがすぐに見たい画面に飛べるよう、画面下部に四つのボタンを作り、簡単に操作ができるよう、質問ボタン等は全て画面下に配置し、すべての操作を画面下で行えるようにした。日記画面は上部にカレンダーを表示し、日記の継続度がすぐにわかるようにし、その下に睡眠と食事のグラフを表示しユーザーの2週間の状態を把握できるようになっている。睡眠と食事のグラフは、曇った表情のアイコンが1番高い位置にあり、笑顔のアイコンが低い位置にある。また、黄色〜深緑にアイコンの色を設定し色の印象で体調の変化がわかるようにした。
本アプリケーションでは、ユーザーにポジティブで明るい印象を与えることができるオレンジ色をメインカラーとして黄色やベージュ等の暖色を使ってデザインをした。また、メインキャラクターであるペンギンの色を目立たせるためにもペンギンの青色の補色であるオレンジを使った。自然には人を癒す効果があるため、背景は自然をイメージして作った。
アプリケーション全体の画面遷移を図Oに示す。
本アプリケーションの使用方法
本アプリケーションは、学生が何かしらの心身の不調を感じたとき日記を付けることを基本とし、日記の内容に応じて学生相談室の連絡先を提示して相談に行くように促す。 実際に学生相談室に相談に行った際には、カウンセラーは、まず学生の睡眠と食事の状態を把握し、画面を見ながら学生の相談に乗ることが出来る。学生自身も自身の直近2週間の生活習慣や、気になっている出来事や感情について振り返ることが可能である。
研究分担
本研究ではアプリケーションのプログラミングを九州産業大学 理工学部 前納聖菜、デザインを九州産業大学 芸術学部 名嘉はなが担当した。
まとめ
脚注
参考文献・参考サイト
- [1] コロナ禍における大学生の生活実態調査 学年間の比較検討 .(2022) 藤丸郁代 , 田中耕 , 植松勝子 , 藤川小夜子 , 宮田延子 中部学院大学・中部学院大学短期大学部研究紀要 , No. 23, pp. 113 120
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