炭鉱の町の復元

提供: JSSD5th2022
2022年10月19日 (水) 15:39時点における鶴野幸子 (トーク | 投稿記録)による版
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三井田川鉱業所伊田竪坑バーチャルモデル


注)

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岸本雄哉/ 近畿大学 産業理工学部 ← 氏名 / 所属(筆頭者)
鶴野幸子 /近畿大学 産業理工学部 ← 氏名 / 所属(共同研究者)

Keywords: 復元、バーチャル、炭鉱 ← キーワード(斜体)


背景,目的

図1.炭鉱住宅

近畿大学福岡キャンパスは旧炭鉱地帯である筑豊地域に立地しており、ぼた山や煙突などの炭鉱遺産を間近に見ることができる場所にある。三井田川鉱業所伊田竪坑 は「筑豊炭田遺跡群」の一つで、国の産業革命の実態を物語る上で極めて重要であり、国の指定史跡にもなっている。しかしながら、閉山して50年以上が経過し、一部は現存しているものの、実際の炭鉱を知る人たちも少なくなってきている。そこで本制作では、後生にこの貴重な炭鉱遺産の様子を伝えることを目的として三井田川鉱業所をバーチャルで復元を行う。完成後のデータは田川市石炭・歴史博物館に寄贈することになっている。

制作

制作に当たっては現存する資料を活用して、できる限り正確に再現することを制作方針とする。現在、三井田川鉱業所の伊田竪坑の炭鉱労働者の住居、体育館、竪坑櫓、第一・第二煙突、旧火力発電所、職場浴場、職員浴場、油倉庫、防火用水地、消防器具倉庫、門衛、炭車修理工場、機械工場、伊田竪坑事務所等の復元を行っている。その中で図1は「炭住」と呼ばれる炭鉱労働者の住居で、玄関の横にはコンクリートの“殻入れ”と呼ばれる大きな箱があるのが特徴である。この中に石炭を蒸し焼きにして、煙と臭気を取り除いたもの(殻)が入っておりプロパンガスの生活になるまで、家庭の燃料として使われていた。図2は「体育館」で居住者のための様々なイベントが行われていた。図3は「竪坑櫓」で地底から人や石炭等を運ぶためのケージを昇降させるためのもので、国の登録有形文化財となっている。今後は当時の人々を配置し、最終的にはVRゴーグルを使用しで中を歩ける状態とし、説明なども表示できるようにする予定である。




外部リンク