「親しみやすい盆栽のグラフィック作品」の版間の差分
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| − | + | 黒崎美羽 / 大分県立芸術文化短期大学 専攻科造形専攻 ビジュアルデザインコース | |
| + | ==テーマの着想に至った背景== | ||
| + | 盆栽は、美しい自然の風景を鉢の中で表現しており、独特の美しさを持つと同時に、静寂と調和を表現する芸術的な要素も持っている。鉢は盆栽の成長を支えるだけでなく、美しさを引き立てるものであり、鉢の選択と組み合わせによって、盆栽の魅力が最大限に引き出される。このような盆栽独自の美しさと樹形と鉢の関係性に魅力を感じ、その世界に深く興味を抱いた。現在、盆栽は海外での人気が高まっているが、日本では盆栽に古臭さや硬いイメージを持つ人も多く、一部の愛好家が楽しむだけのものとなっている。そこで、盆栽を日本の文化として日本人自らが親しめるものにできないか、また盆栽の文化を継承していきたいという想いに至った。<br> | ||
| + | ==制作の構想== | ||
| − | + | 本テーマでは、「若者に向けた盆栽ブランディング「盆彩-bonsai-」を制作する。 | |
| − | + | 決して短い寿命ではない盆栽と共に日々を過ごし、盆栽自体が四季で彩りが変化するように、盆栽を育てる人の何気ない日常にも彩りを添えていくブランドを目指す。また、「盆栽-bonsai-」は、盆栽を手軽に始められるよう、メイン商品を「ミニ盆栽キット」とし、パッケージなどの展開物は鮮やかでグラフィカルなデザインで若者の関心を引き付けるものを目指す。加えて、制作するWebサイトでは、盆栽に興味・関心があまりなかった層に盆栽体験を促すべく、インタラクティブな要素を取り入れ、樹形と鉢の相性や組み合わせ方など、ユーザーの好みに合わせて楽しめる要素を取り入れる。 | |
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| + | ①グラフィックポスター…それぞれの盆栽の特徴を曲線やグラデーションで表現したポスターとする。（図1,図2 参照）<br> | ||
| + | [[File:kurosakimiuFig01.jpg|thumb|right|200px|図1.グラフィックポスターイメージ]] | ||
| + | [[File:KurosakimiuFig02.png|thumb|right|200px|図2.グラフィックポスターイメージ02]] | ||
| + | ②冊子…盆栽の歴史や伝統、盆栽の組み合わせの重要性など、それらに関する情報を魅力的なビジュアルと共に紹介する。<br> | ||
| + | ③パッケージ…盆栽を手軽に楽しめ、若者の関心を引き付けることができるように、鮮やかなカラーリングでグラフィカルなデザインとする。また、パッケージの仕様は、樹形と鉢の関係性を重視するため、購入者自らが育てる樹と鉢を選択し、それぞれ選択した二つをパッケージングできる仕組みとする。<br> | ||
| + | ④Webサイト…インタラクティブな要素を取り入れ、樹形と鉢の相性や組み合わせ方など、ユーザーの好みに合わせて楽しめる要素を重視する。<br> | ||
| − | + | ===手段・方法=== | |
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| − | + | ①グラフィックポスター…盆栽のグラフィックをadobe Ilustratorのソフトを用いて制作。大判印刷を行い、B1変形サイズのパネルに貼り付ける。<br> | |
| + | ②冊子…adobe Ilustratorやadobe In designのソフトを用いて制作。自然で柔らかな風合いを持つ紙を使用し、インクジェットプリンターでプリントアウト、和綴じで製本する。<br> | ||
| + | ③ミニ盆栽のパッケージ…冊子同様、adobe Ilustratorのソフトを用い、パッケージデザインを行う。パッケージは、①同様に自然で柔らかな風合いを持つ紙を使用し、インクジェットプリンタでプリントアウトする。鉢は3Dプリンターで制作する。<br> | ||
| + | ③Webサイト…adobe Ilustratorにてワイヤーフレームをおこし、STUDIOを用いて制作する。<br> | ||
| − | + | ==予想される結果・成果== | |
| − | + | 本作品の体験型のwebサイトや、視覚的に興味を引く盆栽のパッケージデザインなどで、若者に盆栽の魅力を伝え、盆栽の普及や文化の継承につながると予想される。 | |
| − | + | また、若者によって盆栽が手に取られ、愛されることで、日本の盆栽文化が活性化し、継承されていくことを期待する。 | |
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2023年10月19日 (木) 12:24時点における最新版
黒崎美羽 / 大分県立芸術文化短期大学 専攻科造形専攻 ビジュアルデザインコース
テーマの着想に至った背景
盆栽は、美しい自然の風景を鉢の中で表現しており、独特の美しさを持つと同時に、静寂と調和を表現する芸術的な要素も持っている。鉢は盆栽の成長を支えるだけでなく、美しさを引き立てるものであり、鉢の選択と組み合わせによって、盆栽の魅力が最大限に引き出される。このような盆栽独自の美しさと樹形と鉢の関係性に魅力を感じ、その世界に深く興味を抱いた。現在、盆栽は海外での人気が高まっているが、日本では盆栽に古臭さや硬いイメージを持つ人も多く、一部の愛好家が楽しむだけのものとなっている。そこで、盆栽を日本の文化として日本人自らが親しめるものにできないか、また盆栽の文化を継承していきたいという想いに至った。
制作の構想
本テーマでは、「若者に向けた盆栽ブランディング「盆彩-bonsai-」を制作する。 決して短い寿命ではない盆栽と共に日々を過ごし、盆栽自体が四季で彩りが変化するように、盆栽を育てる人の何気ない日常にも彩りを添えていくブランドを目指す。また、「盆栽-bonsai-」は、盆栽を手軽に始められるよう、メイン商品を「ミニ盆栽キット」とし、パッケージなどの展開物は鮮やかでグラフィカルなデザインで若者の関心を引き付けるものを目指す。加えて、制作するWebサイトでは、盆栽に興味・関心があまりなかった層に盆栽体験を促すべく、インタラクティブな要素を取り入れ、樹形と鉢の相性や組み合わせ方など、ユーザーの好みに合わせて楽しめる要素を取り入れる。
制作物
①グラフィックポスター…それぞれの盆栽の特徴を曲線やグラデーションで表現したポスターとする。（図1,図2 参照）
②冊子…盆栽の歴史や伝統、盆栽の組み合わせの重要性など、それらに関する情報を魅力的なビジュアルと共に紹介する。
③パッケージ…盆栽を手軽に楽しめ、若者の関心を引き付けることができるように、鮮やかなカラーリングでグラフィカルなデザインとする。また、パッケージの仕様は、樹形と鉢の関係性を重視するため、購入者自らが育てる樹と鉢を選択し、それぞれ選択した二つをパッケージングできる仕組みとする。
④Webサイト…インタラクティブな要素を取り入れ、樹形と鉢の相性や組み合わせ方など、ユーザーの好みに合わせて楽しめる要素を重視する。
手段・方法
①グラフィックポスター…盆栽のグラフィックをadobe Ilustratorのソフトを用いて制作。大判印刷を行い、B1変形サイズのパネルに貼り付ける。
②冊子…adobe Ilustratorやadobe In designのソフトを用いて制作。自然で柔らかな風合いを持つ紙を使用し、インクジェットプリンターでプリントアウト、和綴じで製本する。
③ミニ盆栽のパッケージ…冊子同様、adobe Ilustratorのソフトを用い、パッケージデザインを行う。パッケージは、①同様に自然で柔らかな風合いを持つ紙を使用し、インクジェットプリンタでプリントアウトする。鉢は3Dプリンターで制作する。
③Webサイト…adobe Ilustratorにてワイヤーフレームをおこし、STUDIOを用いて制作する。
予想される結果・成果
本作品の体験型のwebサイトや、視覚的に興味を引く盆栽のパッケージデザインなどで、若者に盆栽の魅力を伝え、盆栽の普及や文化の継承につながると予想される。 また、若者によって盆栽が手に取られ、愛されることで、日本の盆栽文化が活性化し、継承されていくことを期待する。
