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組織のソーシャルデザインに寄与するCMSの構築 の変更点


#author("2026-05-12T14:10:09+09:00;2026-05-12T14:06:44+09:00","default:inoue.ko","inoue.ko")
#author("2026-05-12T14:11:08+09:00;2026-05-12T14:10:09+09:00","default:inoue.ko","inoue.ko")
*組織のソーシャルデザインに寄与する&br;CMSの構築
組織内の情報共有と業務の効率化を目指して
//The Current State of Websites Related to "Social Design"
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RIGHT:
井 上 貢 一  / 九州産業大学芸術学部
&size(16){Koichi Inoue / Kyushu Sangyo University};
//&size(16){Keywords Social Design, Information Design, Web Design};

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***CONTENTS
#contents2_1
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RIGHT:
[[&small(01);>#item01]] [[&small(02);>#item02]] [[&small(03);>#item03]] [[&small(04);>#item04]] [[&small(05);>#item05]] [[&small(06);>#item06]]

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&aname(item01);
**1. 研究の目的と背景
CMS(content management system) とは、テキストや画像など様々なデジタルコンテンツをWeb上で効率的に管理するシステムの総称です。IT系企業の多くがこれを活用した社内の情報共有を進めていますが、一方で技術基盤を持たない地域社会や小規模の組織では今だに会議とメールが中心で、組織の業務効率に大きな差がついているのが現状です。

筆者は、所属する学内組織や地域の団体等にこれを実験的に導入し、一般の方でも直感的に管理・更新ができるようなシステムの最適化を図る研究を行っており、本発表では、その取り組みの導入段階として行った Web上の調査と過去の知見をまとめ、その導入に向けた提言を行います。
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&aname(item02);
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**2. 組織における情報共有
組織における情報共有の目的は、一般に以下を実現することにあります。

-1) 情報の一元化
-2) 情報の可視化
-3) 作業の効率化
-4) ノウハウの共有
-5) 報告・記録のアーカイブ
-6) 人間関係の活性化

//企業など組織内のコンピュータネットワークを活用した情報共有のためのシステムソフトウェアとして、以前からグループウェア(Groupware)((グループウェア(Groupware または Collaborative software)とは、メール、スケジュール機能、掲示板機能、ファイル共有機能など、複数人での仕事を補助するためのツール。近年では、ウェブブラウザ を使用したシステムが主流になっている。))という言葉がよく用いられてきましたが、
今日では、チャット、社内SNS、掲示板、施設予約管理、スケジュール管理、プロジェクト管理、ファイル共有といったキーワードとともに、様々なツールやサービスの開発が進んでおり、いずれもWebブラウザからアクセスするCMSの利用が主流になっています。

#image(table1.png,right,25%)
そこでこれらに関する社会の関心事を把握すべく、Googleサジェストの[[キーワード一括ダウンロードツール>https://www.gskw.net/]]を用いて、検索キーワード「情報共有」からサジェストされる関連用語を調べました(Web調査:福岡 2019.07.31)。

//結果は、「情報共有 + スペース」で19件、「情報共有+あ、か・・」で 502件、「情報共有+ a, b,・・」で 205件、合計 726件の相関の高いワードが抽出されました。頻出する IT系の語句を出現回数とともに抽出したのが表1です。LINE その他、情報共有サービスの固有名詞があり、具体的なツールやサービスに関心が寄せられていることがわかりました。

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&aname(item03);
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**3. 様々な情報共有システム
#image(table2.png,right,25%)
次に、「組織 + 情報共有」の検索でヒットする「オススメ・・◯◯選」と題した Web記事の上位 20件を調査し 、そこに紹介されたツールやサービスを洗い出すとともに、当該事項に関する Web上での記事数を調べました(Web調査:2019.08.01-08)。
//単語だけのヒット数では、調査対象を的確に捉えていない可能性があるため、「情報共有」との AND 検索で確認し、それぞれに対する関心の高さを表2にまとめました。

//記事を閲覧して確認できたことは、これらに共通するのは、クラウド上で動作する Webアプリケーションであり、従来型の「個人のデバイスにインストールするツール」と「Webサービス」との境界は存在しないということです。

調査の結果確認できたことは、それらの多くが CMS の一種であり、ユーザは Webブラウザからこれらを利用するという点です。また、これらは大きく以下の 3つのタイプに分類できることがわかりました。
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***3.1. 社内SNS・チャット系
Chatwork, LINE, WORKS, Slack など、組織内SNSツールの導入が進んでいる。結果、メールの利用は減っている。

-Slack https://get.slack.help/hc/ja
//--Guru:Slack上で利用できるwikiツール
-Chatwork https://go.chatwork.com/ja/
-InCircle https://www.incircle.jp/
-kintone https://kintone.cybozu.com/jp/ 
-LINE WORKS https://line.worksmobile.com/jp/

-Stock  https://www.stock-app.info/
-Talknote https://talknote.com/
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***3.2. Wiki 系
Confluence, Crowi, keleba, Qiita:Team など、Wikiベースのシステムの他、DokuWiki, MediaWiki, PukiWiki な ど の Wiki そのものの活用も進んでいる。その他大半の製品が独自の Wikiを内包している。

-Confluence https://www.atlassian.com/ja/software/confluence
-Growi(旧Crowi) https://growi.org/  オープンソース
-DocBase https://docbase.io/
-DokuWiki https://www.dokuwiki.org/ja:dokuwiki
-esa.io https://esa.io/
-Evernote https://evernote.com/intl/jp/business
-GitHub Wiki
-iQube http://www.iqube.net/
-Kibela https://kibe.la/ja
-MediaWiki https://www.mediawiki.org/wiki/MediaWiki/ja  オープンソース
-NotePM https://notepm.jp/
-PukiWIki https://pukiwiki.osdn.jp/ オープンソース
-Qast  https://qast.jp/
-Qiita:Team https://teams.qiita.com/
//--ユーザ投稿型のナレッジコミュニティであり、ユーザはMarkdown形式で記事を投稿
//--Lodge Qiita:TeamのクローンOSS https://github.com/lodge/lodge
-Scrapbox https://scrapbox.io/

//プロジェクト管理系
-backlog https://backlog.com/ja/
-redmine https://redmine.jp/
-SharePoint https://products.office.com/ja-jp/sharepoint/collaboration

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***3.3. ファイル共有系
Box, Dropbox, GoogleDrive 等、ファイルはサーバーに置いてブラウザから共同編集する使い方が一般的になっている。OSS 開発で著名な GitHubも総合的な情報共有システムとして機能している。

-GoogleDrive https://drive.google.com/
-Dropbox https://www.dropbox.com/ja/
-box http://www.box-ctc.com/

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&aname(item04);

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**4. Wikiシステムの可能性
本調査における様々な記事から見えてきたことは、''Wiki''が情報共有システムのコアに存在するという点です。

例えば、Yahoo! Japan では、2002年頃から、法務部、広報部などの非技術系部署が会社全般の問題に取り組むために、情報管理ツールとしてCMSの活用を始め、2006年には ConfluenceというエンタープライズWikiを導入し、社内のほぼすべての情報を集約しています。現在、新入社員が最初に覚えるのは「Confluenceの使い方」・・とのこと。

また例えばメルカリでは、かつて複数のWikiでバラバラに管理していた情報を 2016年に Crowi に集約しています。社内に各部署から10名のキーマンを指名、各分野で運用を進めたことにより、Wiki の活用が習慣化され、現在では社内のほぼすべての情報が格納されている・・とのこと。。

以下、Wiki システムの導入に関する知見を列挙します。
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***4.1. Wiki が選ばれる理由
//以下のような特徴が Wikiの導入理由として挙げられます。

-Webブラウザのみでアクセス可能(作業環境を選ばない)
-[[Markdown]]記法が使える(標準的なスキルが使える)
-メニュー構成の動的な再編が可能(個々のページへのアクセスがスムーズ)
-バージョン管理が簡単(バックアップ、差分データが自動生成される)
-参加者全員が編集者となることで更新が活性化する
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***4.2. Wiki の導入で何ができるようになるのか
//Wikiを導入すると具体的には以下のようなことが可能になります。結果として''業務の「属人化」が防止できる''(フレキシブルな組織作りが可能になる)とともに、メンバーの基本的な情報編集スキルの向上、人間関係の活性化が期待できます。

//-メールに代わる掲示板型の業務連絡(Pushから Pullへ)
//-施設・会議室の予約等(空間情報)
//-スケジュールの管理(時間情報)
//-組織図・連絡先情報等の管理(ヒトの情報)
//-就業規則・社内規約等の蓄積と共有(ルールの共有)
//-マニュアル等・社内用語等の蓄積と共有(ノウハウの共有)
//-プロジェクトの管理(スケジュール、メンバー、ToDo 等)
//-議事録・記録画像等のアーカイブ(歴史の蓄積)
//-個人ページで自由な自己紹介(ヒトの見える化)
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//冒頭で述べた「組織における情報共有の目的」に照らすと、以下のように整理することも可能です。

-1) 情報の一元管理(書類のバージョン管理ができる)
--メンバー・連絡先情報の一元管理
--プロジェクト・会議体の情報管理(個別組織の情報基地になる)
--ToDo管理(問題の発見と早期対応)
--社内ルール・規約の明文化と集約
--「最新のお知らせ」など旬の話題を時系列に管理
//--メールによるファイル送信、差し替え・・どれが最新かわからない
//--社内wikiに情報がストックされていると検索で必要な情報がすぐ見つかる
//--メールの送受信では、ファイルが埋もれてどこにいったかわからない
-2) 情報の可視化
//業務の可視化によって、「誰が何をしているのか」を知ることができ、「自分が何をしているのか」を知らせることができます。
//社内で共有しておきたい情報を簡単に公開・管理できる
-3) 作業の効率化
//--無駄な問い合わせの減少> 電話・メール等のコミュニケーションコストの削減
//--複数人での施設の予約やスケジュールの調整などが簡単
-4) ノウハウの共有(品質向上 / 人材育成 / 属人化の防止)
--社内用語集
--業務ノウハウの蓄積・活用(引き継ぎが簡単)
-5) 報告・記録のアーカイブ
--議事録・報告書
--各種イベントのアーカイブ
-6) 人間関係の活性化
--趣味・関心ごとの共有でメンバー間の交流が活性化
--職場満足度の向上
~

//「会議」における対面コミュニケーションが減少することが Wiki 導入のデメリットとして挙げられることもありますが、そもそも「人を場所と時間に拘束する会議を減らしたい」というのが導入の目的のひとつなので・・
//~

***4.3. Wikiの活用に関する現状の問題
//Wikiの統一的な導入には、以下のような様々な障壁があります。

-情報共有の重要性が理解されていない 
-情報を共有したくない人がいる(競争原理が効いている組織)
-メンバーに対する不信感(勝手なことを書かれたら・・)
-組織内に(部署ごとに)同様のシステムが複数存在している 
-組織が縦割で、横断的な情報の一元化を嫌がる人がいる 
-Wiki の活用に対する抵抗感(IT アレルギー)
-情報を整理すること自体が苦手(基本的な事務処理能力)

//以上、要するに組織を構成する人の考え方やスキルが問題の大半で、Wiki というシステムそのものの問題ではありません。
// 会話・メール・投稿とコメントのようなキャッチボールなら誰でもできますが、全体を見通したマネージメントやディレクションには、それなりの訓練が必要で、むしろこれは逆に ''Wiki を導入することによって組織の構成員の能力を高めていく'' という発想によって解決すべきであると考えます。

//導入初期で情報が蓄積されていない社内Wikiは、特にその価値が理解されにくいようです。データベース同様、ある程度以上、情報が蓄積されてから便利さや価値が理解される。

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&aname(item05);

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**5. Wiki の導入を推進するには
***5.1. Wikiの導入以前に必要なこと
//MediaWiki に代表される Wiki は、インターネットの文化の中で生まれました。またその多くは [[OSS(Open Source Software)>OpenSource]] であり、オープンな思想に基づいて設計されています。 そこでまず、関係するメンバーに対して、以下のような「気持ち」と「スキル」の導入が必要です。

-Web上で情報を共有する文化を根付かせる。
--縦割り組織から、プロジェクト型の組織へ移行させる(後述)
--ノウハウの共有の妨げとなる競争原理の撤廃
--オープンソースの思想([[Copyleft>OpenSource#copyleft]] )の存在を知ってもらう((IT技術の多くは OSS で、私たちはすでにその恩恵に預かっています。Copyright という発想は限定的な時代・場所において有効であるに過ぎないということを知ってもらう必要があります。「俺が作った書類をパクるな」というタイプの人がいると Wiki による情報共有はなかなか進みません。))
-会議・紙の書類・メール交換といった旧メディアの問題を周知させる
--会議は効率が悪い(同期型コミュニケーションは人を拘束する)
//(Wikiは非同期で情報共有できる)
//---人の移動を伴うが、人が移動できないことがある(自然災害等)
--紙の仕事はリスクが多い(作業ステップごとにトラブル発生リスクあり)
//(プリンタが故障する、インクがない、紙がない・・)
//---わずかな修正でも全部やり直し・・
--メールはリスクが多い(届かない、添付ファイルのバージョンが混乱する)
//---届かないことがある(何らかの単語の存在によりスパムに振り分けられるなど)
//---添付にサイズの限界がある
//---添付の修正「差し替え」でどれが最新かわからなくなる
-基本的なITリテラシー、ブラウザの活用能力を高める研修を行う

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***5.2. Wikiの導入準備

//導入にあたってまず決めるべきことは、以下の3点
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//-目的の設定(関係者のアクセスを促す目的を作る)
//務日報は必ず社内Wikiで行うとか、1つの分野はすべて社内Wikiで管理と限定すれば、毎日のようにアクセスしなければならない状況が作れます。
//-蓄積・共有する情報の設定(原則「全部」)
//-共有範囲を設定する(原則「全員」)

//導入段階では、以下のような準備が必要になります。

-1) Wiki の経験者で導入推進チームをつくる
-2) 有用な初期コンテンツを投入する
-3) 施設予約やカレンダーなど、毎日アクセスするコンテンツを配置する
-4) 自由に書ける個人ページや掲示板を用意して体験を促す(障壁を下げる)
//気軽に書き込めるなど、社内wikiを使うハードルを大きく下げること
//業規模によってはセキュリティの問題があるかもしれませんが、思い切って編集権限を大幅に緩めるなど、社内Wikiへの参加障壁を低くする
//みんなが楽しめるようにする
//--個人のページを持たせて、趣味など自由に書けるようにする
-5) 更新状況が把握できるようにする
//新たに追加された情報や、更新された情報があった場合、メールやチャットなどで全員に知らせるなど、関係者が更新状況を把握できるようにしておくこと

また「利用者のためのガイド」として、以下の準備が必要です。

-1) 編集記法
-2) ページの雛形
//情報のまとめ方について、見出しを並べた「雛形」を用意
//ルールやひな形(テンプレート)を作って、社内wikiに書き込む習慣づけをする
//やがて、お手本となるページができて、それが真似されるようになる
-3) 運用ルール(参考:[[Wikipedia のルール>Wikipedia]])
--メニュー(ナビゲーション)の再編ルール
--新規ページの作り方に関するルール
--古い情報の残し方に関するルール

最終的には組織のメンバー全員が Wiki に積極参加せざるを得なくするよう、社内の壁面掲示やメール等の旧メディアの利用を非推奨とし、Wiki を「窓口」とすべ く誘導を継続することが重要です。
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***5.3. 導入事例

-九州産業大学 ソーシャルデザイン学科(公式・公開)
https://design.kyusan-u.ac.jp/socialdesign/
-日本デザイン学会第5支部(公式・11/8 全体公開)
https://design.kyusan-u.ac.jp/jssd5th/

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&aname(item06);

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**6. 最後に

***6.1. Wiki のデザイン原則
[[Wiki Design Principles>Wiki#WikiDesignPrinciples]] by Ward Cunningham

 - シンプル(Simple)
 - 開放(Open)
 - 漸進的であること(Incremental)
 - 有機的であること(Organic)
 - 平易であること(Mundane)
 - 普遍的であること(Universal)
 - 明白であること(Overt)
 - 一元的であること(Unified)
 - 的確であること(Pricese)
 - 寛容であること(Tolerant)
 - 観察可能であること(Observable)
 - 収束すること(Convergent)
 
 - 信用(Trust)
 - 楽しい(Fun)
 - 共有(Sharing)
 
 - インタラクション(Interaction)
 - コラボレーション(Collaboration)
 - プラットフォーム(Platforms)
 - ソーシャルネットワーク(Social Networks)

この原理の背景にあるのは、C.アレグザンダーの「利用者参加による建築のための6つの原理」、またそのキーワードである[[パターン・ランゲージ>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%82%B8]]があると言われます((江渡浩一郎, 2009,「パターン、Wiki、XP」, 技術評論社))。

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***6.2. 自己組織化する仕組み
パターンが具体的なコンテンツを生み出し、そのコンテンツがパターンのあり方を調整していく。それは UNIXプログラマーの世界における「[[オブジェクト指向プログラミング>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%96%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88%E6%8C%87%E5%90%91%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0]]」、「[[デザイン・パターン>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%B3_(%E3%82%BD%E3%83%95%E3%83%88%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A2)]]」にも通じるもので、そのような創造のスパイラルが自然にできること、言い方を変えれば、自律分散協調的に自己組織化する仕組みこそがサスティナブルな情報デザインの原理であると考えられます。

 - ひとつのことをうまくやる
 - 小さな部品の集合として大きなものをつくる
'''UNIXの設計思想  Mike Gancarz'''

参考イメージ:[[Bait Ball>GoogleImage:Bait Ball]] 
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***6.3. 組織はツリーでは描けない
#image(Semi-lattice/semi-lattice.png,right,40%)
C. アレグザンダー流に言えば、組織は「ツリー」構造のものと[[「セミラティス」>Semi-lattice]]構造のものとに分けて考えることができます。

トップの視点で全体を分類 する「ツリー」は、官僚、警察、軍隊といったクローズドな組織には通用するかもしれませんが、 開かれた地域社会や、メンバーが複数のプロジェクトに重複関与するオープンな組織には通用せず、 同様にそれらが持つ情報もツリー状には整理できません。  

Wiki は複数のメンバーが「ページ」を単位として相互リンクする自律分散協調系であり、それはまさにセミラティスの構造を持っています。ソーシャルデザインがオープンな思想を前提 とするのであれば、Wiki は組織の情報共有にとって最も適性の高いシステムだと言えるでしょう。
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CENTER:
ご清聴、ありがとうございました。
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**APPENDIX

***参考文献
-C. アレグザンダー ,1965, 都市はツリーではない , 鹿島出版会
-Mike Gancarz(芳尾桂監訳)、UNIX という考え方、オーム社、2001 
-V.Papanek(阿部公正訳)、生きのびるためのデザイン、晶文社、1974~
-江渡浩一郎, 2009,「パターン、Wiki、XP」, 技術評論社
-筧裕介、ソーシャルデザイン実践ガイド、英治出版 , 2013
-Google サジェスト一括 DL ツール https://www.gskw.net/
-@IT, ITmedia, 日経×TECH, CNETJapan, WIRED 等の IT系情報サイト
-井上貢一 , 2017, ソーシャルデザインにおける Wiki の可能性 ,九州産業大学芸術学部研究報告 第 48 巻

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RIGHT:
[[&small(01);>#item01]] [[&small(02);>#item02]] [[&small(03);>#item03]] [[&small(04);>#item04]] [[&small(05);>#item05]] [[&small(06);>#item06]]
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***参考: 筆者の研究室が関わっているWiki

-芸術工学会(公式・公開)
http://sdafst.or.jp/
-日本デザイン学会第5支部(公式・11/8 全体公開)
https://design.kyusan-u.ac.jp/jssd5th/
-九州産業大学 ソーシャルデザイン学科(公式・公開)
https://design.kyusan-u.ac.jp/socialdesign/
-鞍手町歴史民俗博物館(公式・公開)学生プロジェクト
http://www.kurate-museum.com/ 
-船小屋温泉郷(公式・公開)学生プロジェクト
http://www.funagoya.org/
-アートスペース貘(公式・公開)学生プロジェクト
www.artspacebaku.net/

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