#author("2024-02-23T13:59:22+09:00;2024-02-23T13:55:20+09:00","default:inoue.ko","inoue.ko") #author("2024-02-23T14:00:15+09:00;2024-02-23T13:55:20+09:00","default:inoue.ko","inoue.ko") *Lighting [[Photography]] ~ カメラがとらえるのは被写体というよりは「光と影」です。 ~ ***光の方向 光の方向・向きの選び方で、陰・影のでき方が変わります。それによって、立体感や発色が大きく左右されます。 -斜光:被写体の横に光源 -逆光:被写体の背後(カメラの視線の先)に光源 -半逆光:被写体の斜め後に光源(逆光と斜光の中間) -順光:被写体の正面(カメラの背後)に光源 -トップ光:真上に光源 ちなみに、陰と影の違いは以下。 -陰 Shade:光線と面の角度の差によって生じる面の明るさの差 -影 Shadow:障害物が光をさえぎることによって生じる影 光源が長さや面積を持つ場合(点光源ではない場合)、影(Shadow)は本影と半影に区別することができます。 -本影:光がまったく当たらない部分 -半影:光の一部が当たっている部分 &small(影できている場所から光源を見ると、光源の一部が見えている状態); ~ ***光源のタイプ 光源は、点光源・線光源・面光源・平行光源・スポットライト・環境光・天空光などに分類することができるとともに、その撮影上の役割から、以下のように分類することもできます。 -キーライト :主光源(屋外では太陽光) -フィルライト:補助光(屋外ではレフ版による光) -バックライト:被写体のエッジを浮き立たせるとともに、 主光源が被写体の背後につくる影も消します。 -リングライト:カメラの周囲に円形に光源を配置すると、 被写体の瞳に輝く光の輪が映ります。 [[GoogleImage: photography studio lighting]] ~ ***光を拡散させる カメラについているストロボ(フラッシュ)は点光源でキツイ影をつくってしまいますが、傘(放物面:パラボラ)で反射させるなどすると面光源になって、柔らかい影ができます。 コンビニの袋などを被せてストロボの光を「散らす」方法もあります。 [[GoogleImage: 撮影 ディフューザー]] 屋外での撮影の場合、以下のようなリフレクターで下から光をあてると、太陽光によってできる強い影を消すことができます。 [[GoogleImage: board reflector]] ~ ***付記:「逆光は良くない?」について'' ***付記:「逆光は良くない?」について 「逆光は良くない」というのはフィルムカメラの時代の素人向けの話です。自動露出を備えたフィルムカメラで逆光撮影すると、被写体が相対的に露出不足になる失敗が多かった・・というのがこの話の理由です。現在のデジタルカメラはどう映るかがモニターできるので、その場で調整可能ですし、そもそも 認識系AI が被写体を検知して露出を自動調整するので、失敗はありえません。逆光を使えば、被写体のエッジが立つ(立体感が出る)、モデルがまぶしくない・・など多くのメリットがあります(順光の場合、モデルがまぶしくて目を細めてしまう、瞳孔が小さくなる・・といった問題があります)。 ~ ~ **APPENDIX ***灯りとデザイン -かつて夜は暗かった(月夜は意外に明るい) -闇の存在がなければ、照明の存在感も得られない。 ~ ~