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SocialDesign/Introduction の変更点


#author("2024-01-10T12:55:44+09:00;2023-05-10T11:32:41+09:00","default:inoue.ko","inoue.ko")
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*ソーシャルデザインの前提
[[SocialDesign]]|Introduction
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良いデザインとは? と聞かれたら・・
私は「問題がないモノ・コト」と答えることにしています。
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***問題に気付く
私たちの身の回りには、様々な問題(problem)があります。まずは、問題に気付くことができるかどうか?アーティストとしての感性が問われる部分です。

日本語の「問題」には Question と Problem という異なる意味があります。受験勉強で問題を解くことに専念してきた多くの日本人は「問題は与えられるものである」という感覚に慣れてしまって「問題」そのものを疑うことをしないようですが、重要なのは、検索で答えが出るような Question ではありません。人と社会が抱える Problem を見出し、これに対する Solution を提案することです。
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//Answer はすぐに採点・評価できる。しかし Solution の成果が見えるには時間がかかります。すぐには評価できない。
//「評価」できる仕事というのは、やがて人工知能+ロボットがやるようになる
//「芸術」が採点できないのと同様、面白さや楽しさは「評価」できるものではない。

//-参考
//--doubts(名詞) / doubtful(形容詞) / doubt(動詞)
//--suspicion(名詞) / suspicious(形容詞) / suspect(動詞)
//--wonder(名詞) /  wonder(形容詞) /  wonder(動詞)

-以下「ウサギとカメ」のあらすじ、肝心なところが抜けているのですが・・
 ある日ウサギとカメが山の麓までかけっこの勝負をすることになった。
 かけっこを始めると予想通りウサギはどんどん先へ行き、
 とうとうカメが見えなくなってしまった。
 ウサギは少しカメを待とうと余裕綽々で居眠りを始めた。
 その間にカメは着実に進み、ウサギが目を覚ましたとき見たものは、
 山のふもとのゴールで大喜びをするカメの姿であった。
--そもそも、何故かけっこするのか(競争する理由が不明)
--なぜゴールが「山のふもと」なのか(先進とはどこに向かって先進なのか)
--なぜゴールが「山の麓」なのか(先進とはどこに向かって先進なのか)
--先に到着することの何がエライのか
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***問題を忘れない
問題は無数にあって、せっかくそれに気づいても、忘れてしまうことが多いのも事実です。見えやすい場所に問題を銘記し、みんなで共有することが大切です。
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***問題の本質をとらえる
 橋をデザインするのではなく、川をどう渡るのかをデザインする。
カタチを作る前に、そもそも何が目的なのかを考えることが大切です。
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***課題を設定する
課題とは、問題を解決するための具体的な方法です。
問題(problem)と課題(issue)は違うので、まずこれを区別しましょう。
問題とは「あるべき姿と現状とのギャップ」で、
課題とは「そのギャップを埋める方法」を意味します。

例えば
 「村が孤立して住民が困っている」というのは「問題」。
 「物資を届ける」「住民を移動させる」「橋を架ける」などは「課題」。

一般にひとつの「問題」に対して、いくつもの「課題」が設定できます。問題が発生した段階では「何をどうすればいいか」が定まっていませんが、課題を定義すると「誰が何をいつまでにどうするか」が明確になります。

ソーシャルデザインの上流工程では、この「課題」を明確に「設定」して、
参加するメンバー全員がこれを共有する必要があります。
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***付記1|そもそもその問題は共有できるのか
ある人にとっては「寒い」部屋でも、他の人にはちょうどいい・・・
「問題」が共有されなければ、その「解決」は混乱を招くだけです。
価値観、宗教観など文化の違いも含め、問題そのものが共有できない場合は、
「棲み分け」が必要です。
先を急ぐ人と、のんびりしたい人を一緒にすると、お互いが不幸。
実は「棲み分け」るだけで解決する問題が多いことも事実です。
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***付記2|問題解決型ビジネスとソーシャルデザインは違う
世の中には「問題解決型ビジネス」というものがあります。対象を定めた問題解決型ビジネスというのは、問題がなくなるとビジネスが成立しなくなります。結果、自らの存続のためには問題を生み出し(掘り起こし)続けなくてはならなくなります。問題でもないものに「新たな名前をつけて」問題を喚起したり、必要以上に人々の不安を煽ったり・・。そのような動機づけで駆動するビジネスは、ソーシャルデザインが目指すものではありません。

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