#author("2023-08-31T16:58:32+09:00;1970-01-01T18:00:00+09:00","default:inoue.ko","inoue.ko") *F分布 F-Distribution ~ F分布のFは、統計学者フィッシャーの頭文字をとったもので、等分散の検定や、重回帰分析におけるパラメーターの検定などの統計学的検定に利用される分布です。式とその前提が煩雑なので、とりあえず、右のようなグラフになるもの・・としておきましょう。必要なのは、[[分散分析>Statistics/ANOVA]]などで、求まったF値が、グラフのどこに位置するか(確率的に有意に小さな値を示すか)を見極められることです。 ~ ***確率密度関数 ~ ~ ***統計量 F 確率変数 X1 が自由度 n1 のカイ2乗分布に従い、確率変数 X2 が自由度 n2 のカイ2乗分布に従い、X1とX2が独立であるとき,次の確率変数 F は自由度(n1,n2)のF分布に従います。 #mathjax( \frac{\frac{X1}{n1}}{\frac{X2}{n2}} ) ~ ***期待値 確率変数 X が、自由度(m,n)の F分布に従うとき,その期待値は次のようになります。nが大きくなるにつれて、期待値は1に近づいていきます。 #mathjax(E(X) = \frac{n}{n-2} (n>2)) ~ ~