芸術学部| 前期 水曜2限|15102講義室
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第1回|2024.04.10
この講義を受講するにあたって
この講義の目的は、みなさんが「情報とデザイン」について「考える」きっかけを提供することです。講義で話したことを「覚える」必要はありません。「その情報がどこにあるか」がわかっていればそれでOKです。
ノートは「講義内容のメモ」というより、「自分の考えをメモする」ということを心がけて下さい。あなた自身の考えを整理することが大切です。
ノートは、事後に再編集できるようデジタル(PC持参)を推奨。
単位認定について
試験は行いません。授業中の投稿と期末レポートの提出をもって評価します。
- 形式要件を満たした投稿・レポート提出があればOKです。
- 受講生それぞれが独自の視点と見解を持つことを前提に、レポートの内容に関する評価は +α 部分とします(要件を満たしていれば A)。
- シラバスには、評価方法等が書かれていますが・・> 大学での学び
問題の本質に気づくこと
- 日本語でいう「問題」には、Question と Problem があります。
Problem は人から与えられるものではなく、その答えも一つではありません。何が問題(Problem)で、それをデザインの力でどう解決するか…。現実の問題は試験問題と違って答えが一つではありません。TVのニュース・解説、専門家の言う事、学説、意見というものは実に多様ですし、何が「正しいのか」ということも、その人の価値観・モノサシによって変われります。もちろん、私の話も「ひとつの考え方」を紹介しているにすぎません。大人の話を鵜呑みにせず、様々な考え方に触れた上で「自分の考え」を築き上げて下さい。
- 視点を相対化する(Reframing)
自分から見える世界を、もう一段高いところから俯瞰して、他の人(他の文化圏の人)には、世界が違って見えていることに気づいて下さい。
学びの情報源について
- Web検索やAIチャットは、物事の概要の把握に有効です。積極的に活用して検索に関する経験値を上げて下さい(賛成・反対、両方の意見を検索)。
- テレビ・ラジオは、今まで検索してみようとも思わなかった、未知の話題が飛び込んでくることがあります。知見を広めるという意味では非常に重要なメディアです。ただし、テレビにはスポンサーというものがついていて、情報にバイアスがかかっているので、それをふまえることも必要です。
- 書籍は、知の全体像を把握するのに重要です。時を経ても色あせない「名著」といわれるものがあります。是非、積極的に読むようにしてください。
理論について
この科目には「論」という文字がついています。「理論」のことです。
辞書によれば、以下のように記載されています(引用:goo辞書)。
- 1) 科学研究において、個々の現象や事実を統一的に説明し、予測する力をもつ体系的知識。狭義には、明確に定義された概念を用いて定式化された法則や仮 説を組み合わせることによって形作られた演繹的体系を指す。
- 2) 特定の研究領域や個々の学者の学説や見解を指すこともある。
- 3) 実際の経験から離れて純粋に思考の中で組み立てられた知識。「実践」に対立し、否定的意味で使われることが多い。
ちなみに、対義語は、「実験」です。
さて、簡単に(乱暴に)言えば、理論というものは、ほとんどの場合、「ああすればこうなる」とか「ああであればこうである」というかたちで、何らかの法則を述べたものになります。何かと何かの「関係」( 因果関係・相関関係)を説明する知識、あるいはその解釈のことを「理論」というわけです。
世の中には「○○理論」といわれる「理論」がたくさんあって、情報デザインに関連するものとしては、美学の世界の理論もあれば、心理学の世界の理論、また工学分野の理論も含まれます。この授業では「情報」のデザインについて、世の中にある様々な「ああすればこうなる」 という理論を様々な視点から紹介します。理論を知ると様々な「予測」や「制御」が可能になります。この講義で紹介する様々な知見が、みなさんの思考の糧になれば幸いです。
哲学について
> 大学での学び
学問の姿勢
意見交換
「最近の関心事」 について、共有と意見交換を行います。
- みんなに聞きたい「◯◯◯◯◯◯ってどう思います?」という話題を以下のシートのフリーエリアに自由に書き込んで下さい。いずれかをピックアップして、意見交換したいと思います。
汎用シート
APPENDIX
デジタルスキルについて
> ICT入門