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VectorGraphics の変更点


#author("2020-11-30T15:18:01+09:00;2019-07-10T17:19:02+09:00","default:inoue.ko","inoue.ko")
*Vector Graphics
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一枚の絵を、線図形や面図形の集合として考えるようなデータ形式を、ベクターデータと言います。Illustratorが扱っているのはこのベクターデータで、幾何学的な形状の自動生成や、図形単位での移動・回転・拡大縮小をはじめとする様々な変換操作が可能です。
 図形単位に、頂点座標・結線・色属性などのデータを持つため、図形の数が多く複雑になるほど情報量は大きくなりますが、ラスター画像とは異なり、全体サイズの拡大や縮小で情報量が変わることはありません。

CADのデータ(DXF)やIllustratorのファイル(AI)、フォントのデータなどもこの形式です。尚、W3C標準のベクターデータはSVGという形式のものです。
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**図形データの具体例
#image(arrow.png,right,30%)
右図のような図形を SVG形式で書くと、以下のようなコードになります。
#clear
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 <?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="no"?>
 <svg xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" version="1.0" 
     width="300" height="300"  viewBox="0 0 480 360" >
 <g id="g3">
	<polygon points="115.374,0 173.129,0 80.823,92.298 
           276.921,92.298 276.921,138.437 80.823,138.437 
           173.129,230.732 115.374,230.732 0,115.379 115.374,0" />
 </g>
 </svg>

-参考:Vector Graphics のデータ &ref(images/arrow.svg);
Illustratorのファイル>開く で開けます。
SVGはテキストファイルなので、[[テキストエディタ>TextEditor]]でも開けます。
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**ベクターグラフィックスソフトの利用

以下、ツールの活用に関する基本的なキーワードです。
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***図形の描画

-塗りと線
--カラーピッカー
--グラデーション
--線の設定
--参考:地図の作り方

-図形描画
--長方形(SHIFT+で正方形、OPTION+で中心から)
--楕円形(SHIFT+で真円、OPTION+で中心から)
--多角形(辺の数3で正三角形、OPTION+で中心から)
--ブラシ・ペン

-アレンジ
--前面、背面
--グループ化
--変形の繰り返し(繰り返しパターンの生成に便利)
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***形状編集

-移動・回転・拡大縮小・シアー

-パスファインダによる形状同士の和・差・積
//-複合パス 全面オブジェクトで型抜きで解決

-パスの編集
--ダイレクト選択
--端点の追加、削除、方向点の変換
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***図形の整列

-定規とガイドの利用
ページレイアウト用のガイドは、ルーラー(定規)から引き出す方法と、
図形から、表示>ガイドの作成 で作る方法があります。
※ガイドラインは作業用に表示される線で、印刷では出力されません。

-グリッド
※環境設定>ガイド・グリッドでサイズを変えられます。

-スマートガイド、各種スナップ

-数値による座標指定( X , Y )、サイズ指定( W , H )

-整列ツールの利用
--上下左右に揃える
--等間隔に揃える
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***テキスト(文字)の配置・流し込み

-ラインテキスト(キャッチ)とエリアテキスト(ボディ)

-エリア内文字
--テキストエリアのリンク
--テキストの回りこみ
--段落設定(均等配置・最終行左揃え)

-パス上文字

-文字設定
--フォントとサイズ
--カーニング・トラッキング
→ [OPTION(ALT)] + 左右カーソル

-タブ書式設定

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***画像の配置

-画像の配置(リンク配置)
--画像はPhotoshop等で、CMYKモード、必要な解像度に調整し、EPS形式で保存。
--ファイル>配置から「リンク配置する」

-クリッピング・マスク
--画像の上にマスクとなる形状を重ね、まとめて選択した後
オブジェクト>クリッピングマスクの適用 で画像は切り抜きされます。

-ライブトレース
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***ドキュメントの設定

-アートボード
※「アートボードのサイズ=仕上がり(印刷)サイズ」とは限りません。
※ベクターツールには解像度の設定はありません。

-プリント分割(ページ分割)
※プリント分割(ページ分割)アイコンは、手のひらツールの裏にあります。
※内側の点線はインクがのる範囲(選択したプリンタによって異なります)

-トリムマーク

-ドキュメントのカラーモード CMYKが基本

-環境設定
ガイド・グリッド、単位

-プレビューモードとアウトラインモード
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&aname(ShortCut);

***ファイルの保存
-スケーラブル・ベクター・グラフィックス(.svg)
-Illustrator形式( .ai )
-PDF形式( .pdf )

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**Illustrator のショートカットキー一覧

***あらゆるソフトで共通
-command + [ N ]  新規作成
-command + [ O ]  開く
-command + [ S ]  保存
-command + shift + [ S ]  別名保存
-command + [ W ]  閉じる
-command + [ Q ]   終了

-command + [ A ]  全選択
-command + [ X ]  カット
-command + [ C ]  コピー
-command + [ V ]  ペースト

-command + [ Z ]  戻る
-command +shift + [ Z ]  やり直し
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***Illustrator 
-[ Z ] ズーム(虫眼鏡)
-[ V ] 選択ツール
-[ A ] ダイレクト選択ツール
-[ SPACE ] 手のひら(移動) 
-command + [ 0 ]  全体表示
-command + [ D ]  処理の繰り返し
-command + [ G ]  グループ化
-command +shift+ [ G ]  グループ解除
-command + [ F ]  前面にペースト
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-command + [ B ]  背面にペースト
-command + [ E ]  前回使用した効果の適用
-command +shift + [ E ]  前回使用した効果を実行
-command + [ J ]  パスの結合
-command +option +「J ]  パスの平均化
-command + [ K ]  環境設定
-command + shift +「o ]  文字のアウトライン
-command + [ Y ]  モード切り替え
-command + [ 0 ]  全体表示
-command + [ 1 ]  100% 表示
-command + [ 2 ]  ロック
-command +option + [ 2 ]  ロックの解除
-command + [ 3 ]  オブジェクトを隠す
-command +option + [ 3 ]  オブジェクトを表示
-command + [ 5 ]  オブジェクトのガイドライン化
-command + [ 6 ]  前回選択の適用
-command + [ 7 ]  マスク
-command +option + [ 7 ]  マスクを解除
-command + [ 8 ]  複合パス
-command +option+ [ 8 ]  複合パス解除
-command + [ 9 ]  ガイドラインを隠す
-command +option + [ 9 ]  ガイドラインの編集モード切替
-command + [ + ]  or  [ = ]  表示倍率拡大
-command + [ - ]  表示倍率縮小
-command + shift + [  ''[''  ]  オブジェクトを背面へ移動
-command + shift + [  '']''  ]  オブジェクトを前面へ移動
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**軽くウォーミングアップ
以下の4つの作図をしてみて下さい。
知っていれば簡単。知らないと途方に暮れる。
簡単にできるものもあれば、少し考えなくてはならないものもあります。
テキトーではなく、きちんと正確に…。
簡単な事例でも、いろんな方法を試すことで技術力がアップします。

-任意の大きさの正方形
&image(lesson1.png,,25%);

-与えられた正方形と同じ大きさの正方形(とりあえずコピペ以外の方法で)
&image(lesson2.png,,25%);

-与えられた正方形の1/3倍の正方形
&image(lesson3.png,,25%);

-与えられた円に内接する正方形
&image(lesson4.png,,25%);
 

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