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DAW

Digital Audio Workstation

 
デジタル・オーディオ・ワークステーション(略称DAW)とは、音声の録音、編集、ミキシングなどの一連の作業を担うソフトウエアのことです。音声情報(Wave)と演奏情報(MIDI)の両方を同時に制御できるものが一般的です。



はじめに

DTM(DeskTopMusic)に必要なもの

現在では、PCやタブレット上にソフトウエアキーボードが表示されるので、PC,タブレット,スマホなどの本体とDAW(ソフトウエア)があれば作曲が可能ですが、外付けのハードウエアがあることで、より本格的に環境が整います。

DAWの例

音声情報と演奏情報

DAWでは、大きく2種類のデータを扱います。

音声情報

音声データ(PCM)とは音のアナログ波形を時間経過と電気信号レベルでデジタル化して記録したものです。
 例えば、サンプリング周波数44.1KHz、量子化16ビットであれば、音声波形の一秒間を44,100箇所、各箇所を0〜65535段階のレンジで数値化した情報を記録します。
 16bit = 2byte ですから、1秒分の情報量は 44100 x 2 = 88.2KB / 秒
例えば、ステレオ(左右2チャンネル)で1分間録音すると、単純計算で、
 88.2KB x 60秒 x 2チャンネル = 10.584MB / 分
音楽CD(RedBook 640MB)を例にとると、
 640MB ÷ 10.584MB = 60分 記録できる・・という話になります。

GarageBandでは、リアル音源(Vocal)とギタートラックが扱うデータがこれにあたります。

演奏情報

演奏情報(MIDIデータ)とは、どんな楽器を使って、いつ、どの高さの音を、どれぐらいの音量で鳴らすか・・・つまり譜面上のひとつひとつの音情報をデジタル化したものです。具体的な波形データを持つわけではないので、同じ1小節分でも、記録に必要な情報量は非常に小さくなります。

 GarageBandでは、ソフトウエア音源(piano、base、brassなど)のトラックに記録されるのが、この演奏情報です。

補足

楽曲の制作

楽曲制作には、1) ループ音源を並べる、2) ステップレコーディング、3) リアルタイムレコーディング の3つの方法があります。

ループ音源を並べる

ループ音源とは、数小節単位のプリセットフレーズで、今日のDAWには、楽器ごとに、様々なジャンルの素材が、多数登録されています。
 基本的にはこれを並べるだけ・・という発想なので、音楽の知識や演奏スキルなしに、誰にでも簡単に音楽制作が楽しめます。
 ただし、ループ音源は特定のキーで作られているので、単純に並べるだけだと、コードの変化が生まれません。コード進行させるには、ループを配置したあとでそれぞれのピッチを変更( 単純な C → D など)、あるいは、手動で個々の音を移動( C → Dm7 など )する必要があります。

ステップレコーディング

いわゆる「打ち込み」のことで、ピアノロールあるいは5線譜を表示して、音符をひとつづつ書きこんでいくのがステップレコーディングです。

リアルタイムレコーディング

メトロノームに合わせて一発録り・・・というのがリアルタイムレコーディングです。 一般的には、ドラムスやベースなどのリズムセクションを先に打ち込んで、それを聞きながら演奏します。

MIDI

MIDI(Musical Instruments Digital Interface)は、シンセサイザーやPCなどのデジタル機器において音楽情報を交換するための規格(1983制定)で、これを用いると、タッチの強弱を含む発音のON/OFF、ベンド、音色切り替えなど、リアルタイムでの演奏制御が可能になります。
 MIDIのデータは、ステータスバイト(情報の種類)とデータバイト(内容)の二つをセットにした計2バイトが一単位で、通信速度 31250bps で送受信されます。これによって、様々な電子楽器間での演奏情報のリアルタイム交換や、楽曲のデジタルファイル化などが可能になっています。



・So What    
・12bar Blues    



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DATA

Last-modified: 2020-02-02 (日) 17:34:33