入力と出力の関係・・
数学やプログラミングの分野で登場する関数(Function)という語は、元々は「函数(ファンスウ)」で、入力と出力の間にある「函(はこ)」、つまり入力と出力の関係を記述したものと言えます。数学における関数も、プログラミングにおける関数も、基本的な考え方は共通しています。
数学では、関数は「ある入力に対して、ただ一つの出力を定める対応関係」と定義されます。
関数は、グラフで視覚的に表現することもできます。入力 x を横軸、出力 f(x) を縦軸にとって点をプロットすることで、関数の振る舞いを把握することができます。
数学には、一次関数、二次関数、三角関数、指数関数、対数関数など、様々な種類の関数があり、それぞれ異なる性質やグラフを持ちます。
プログラミングにおける関数は、特定のタスクを実行するための一連の命令手順を記述したものです。プログラミング言語には、あらかじめ用意されている組み込み関数(例:文字列の長さを返す関数、数値を丸める関数など)と、プログラマーが自分で定義するユーザー定義関数があります。
例えば、Pythonで2つの数を足し算する関数は以下のように定義できます。
def add(a, b): result = a + b return result # 関数の呼び出し sum_result = add(5, 3) print(sum_result) # 出力: 8
この例では、add という名前の関数が定義されていて、a と b という2つの引数を受け取り、それらを足した結果を return 文で返しています。
プログラミングで関数を使う主なメリットは・・