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Blender/InstallAndSettings の変更点


#author("2023-06-15T20:00:11+09:00;2023-06-15T19:48:30+09:00","default:inoue.ko","inoue.ko")
#author("2023-06-15T20:25:51+09:00;2023-06-15T19:48:30+09:00","default:inoue.ko","inoue.ko")
*Install & Settings
Blender Tutorial

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**ダウンロードとインストール
***ダウンロード
以下から最新の安定版をダウンロードして下さい。自動的に利用中のOSに合ったものが選ばれます。ユーザーアカウント登録等は不要です。
-https://www.blender.org/download/
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***インストール
ダウンロードしたものを解凍してインストーラを実行するだけです(Macの場合はアプリケーションフォルダに投入するだけです)。Ver.3.5は 780MB ほどディスク領域を使用します。
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**初期設定
インストール直後の初期設定について解説します。

__[[&color(red){''&fontawesome(fas fa-film); 解説動画''};>https://youtu.be/G7MwOMI4wcM]]__
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***メニューの日本語化について
#image(Blender/Language.jpg,right,40%)
初期状態では、メニュー等すべて英語になっていますが、環境設定から日本語化することも可能です(右図)。

3DCGの専門用語の大半は英単語をカタカナにするだけなので、基本的には、英語メニューのまま使い慣れることをお薦めしますが、はじめのうちは、以下のように Tooltips のみ日本語にしておくとよいかもしれません。

-1) Edit > Preferences 
-2) Interface のパネルを開く
-3) Translation > Languageの部分で「Japanese(日本語)」を選択
-4) Tooltips にのみチェック
#clear
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***3つボタンマウスが必要です
一般に 3DCGツールでは、3次元空間の複雑な操作を行うため、左・右のみでなく、中ボタンを押しながらドラッグ・・といった操作も必要になります。Macのマウスでもキー操作を併用することで、使えないことはないのですが、能率的な操作が行えるよう、3つボタンマウスを準備することを推奨します。Windows用の安価なマウスでOKです((「3つボタンマウス」というのは特別なものではありません。要するに普通のマウスです。日常的には使わないので知らない方も多いようですが、マウス中央のスクロールホイールは、ボタンとしても機能します))。なお、当サイト上の説明では、以下のように略して記載しています。
-LMB:左のマウスボタン
-RMB:右のマウスボタン
-MMB:中央のマウスボタン
-Wheel:ホイールをスクロールさせます。
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//''Macユーザの方へ''
//Blenderに限らず、3DCGのソフトウエアでは右クリックはもちろん、マウスの中ボタンも多用します。MacOS自体は3ボタンに対応していますので、市販のごく一般的な「左右+中スクロールボタン」のマウスをUSB接続するとともに、以下の設定を行えば、3ボタン操作が可能です。
//-1) 市販の3つボタンマウスを接続
//-2) システム環境設定 > マウス
//-3) 左を「主ボタン」/ 右を「副ボタン」/ 中を「ボタン3」に割り当て
//~

***テンキーがない方(ノートパソコンの方)へ
#image(Blender/InputMethod.jpg,right,40%)
テンキーの無いノートPCでは、ビューの切り替え [7][1][3][0] などが効率的に行えません。アルファベットキーボード最上段の数字はデフォルトでは他の機能に使用されるのですが、利用頻度を考えると、これをビューの切り替え用に変更する方が効率的です。
-1) Edit > Preferences 
-2) Input のパネルを開く
-3) Emulate Numpad を有効化
#clear

参考:Preferences での設定内容は、以下のディレクトリに ''userpref.blend'' というファイル名で保存されています。
 Library/Application Support/Blender/[Ver.No.]/config/
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**スタートアップファイルの設定について
Blenderで「ファイル>新規」とすると、初期作業画面が表示されますが、この初期画面(スタートアップファイル)はカスタマイズすることが可能です。

例えば、以下のような項目に関して初期的な設定を済ませたものを「デフォルト」として保存すれば、自分専用の初期画面にすることができます。
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***3D Viewport の初期設定
-エリア内の各エディターウインドウのレイアウトを自分好みに調整 
-初期モデル・カメラ・照明等の Object を自分好みに配置
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***レンダリングに関する初期設定
-プロパティーエディタの RenderProperties(カメラのアイコン)で、レンダリングエンジンを好みのものに設定。パネル一番上の Render Engine で・・
--''Eevee'':OpenGL を用いたリアルタイムレンダリングエンジン
-- ''Cycles'' :レイトレーシングレンダリングエンジン(反射・透過も可能)
-Viewport の MaxSamples を 128(プレビューはこのぐらいでもOK)
-Render の MaxSamples を 1024(デフォルトの4096は待ち長いので・・)
-PC が GPUを積んでいる場合は、Device で ''GPU Compute'' を選択
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***ファイルの書き出しに関する初期設定
プロパティーパネルの OutputProperties(プリンタのアイコン)を開いて
-Format の部分で、よく用いる解像度を設定
--例えば HDTV 1080i であれば X:1920px、Y:1080px です。 
--%の部分は、最終出力の段階で 100% にすることを前提に、作業中は 50%にしておくと、確認作業の時間短縮が可能です。
--Frame Rate は 24fps と標準的なフィルムカメラ(映画)の設定になっていますが、日本で普通に動画を作る場合は NTSC ビデオ規格のフレームレート29.97 がよいかと思います。
-Output のディレクトリを書類やデスクトップなどのわかりやすい場所に
デフォルトでは、/tmp/ となっていますが、Macの場合、tmp ディレクトリはGUIでは隠しフォルダになっているので、知らず知らずのうちにゴミが溜まる可能性もあります。デフォルトの書き出し先は、自分で決めることをお勧めします。
-File Format の部分は、デフォルトは PNG になっています。動画のレンダリングを行う場合は、動画用のフォーマットを選択します。
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***デフォルト設定として保存
-出来上がった初期状態を、デフォルトのスタートアップファイルとして保存。
 File > Default > Save Startup File
設定内容は、以下に ''startup.blend'' として保存されます。
 Library/Application Support/Blender/[Ver.No.]/config/

-白紙の状態(インストール直後の状態)に戻したい場合は、以下の操作。
 File > Default > Load Factory Settings
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//***解説動画
//-環境設定:https://youtu.be/G7MwOMI4wcM
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