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コンピュータ概論/2025 のバックアップ(No.11)


コンピュータ概論 2025

芸術学部|前期 水曜4限 15号館1F 15102
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第2回 デジタルデータの活用

はじめに

デジタルデータの基本単位

以下、様々な形式のデータについて、
実際のソフトウエアを使いながら紹介します。

バイナリデータ

01の羅列として記録されたデータで、人間には読めない(コンピュータにしか理解できない)データです。実行可能なアプリケーション、特定のアプリケーションに依存したデータ、画像データなどが、この形式で記録されています。

テキストデータ

コンピュータが扱うファイルの中で、最もシンプルなのが、プレーンテキストといわれるもので、数字や文字が1〜3バイトのコードとして羅列されたものです。一般に拡張子 .txt をつけて保存しますが、例えば、CSV形式のデータや、Webページの記述に用いるHTML(.html)・CSS(.css)・JavaScript(.js)や、データを列挙した CSV(.csv)も、基本的には .txt で保存したものと同じプレーンテキストファイルです。プレーンテキストは、テキストエディタをはじめ、様々なアプリケーションソフトウエアで開くことができます。ASCIIデータと呼ばれることもあります。

ラスターデータ

RasterGraphics

ベクターデータ

VectorGraphics

3DCGが扱うデータ

例えば、Blenderのシーンデータ(.blend)などは、様々な種類のデータの複合パッケージとなっています。

動画データ

動画ファイルには、画像、音声、字幕などのデータが含まれています。例えば、MP4は、コンテナボックスの中に複数のボックスをもつ木構造で、以下のような情報が格納されています。

意見交換

データの情報量(B, KB, MB, GB・・)について、日頃どの程度意識していますか? また、意識しているとすれば、それはどんなケースですか?

第1回 ガイダンス

はじめに

基礎的事項の確認

基礎的知識の確認

日常生活におけるデジタル機器の使用に関わる受講生の皆さんの現状を確認させて下さい。以下、無記名の調査です(単位認定とは無関係です)。

意見交換

身近にあるコンピュータではない機器・モノの具体例を挙げて下さい。コンピュータについて議論するには、はじめに「コンピュータではないもの」を確認する必要があります。視点を対象世界の外部に置くことが大切です。

APPENDIX

大学入学前の ICT関連教育について概観します。

小学校におけるプログラミング教育

2020年から「プログラミング教育」が必修化されていますが、プログラミングという科目が新設されるわけではなく、算数・社会・理科・音楽などの各科目の授業内に組み込まれる形で行われます。プログラミング言語の習得というより、「論理的思考力を身につけること」にその目的があります。以下、事例。

中学校におけるプログラミング教育

中学校では2012年時点の学習指導要領で「技術・家庭科」のカリキュラムに「プログラムによる計測・制御」が位置付けられていましたが、2021年からはより具体的な内容のプログラミング教育が「技術」の授業などに組み込まれるかたちで実施されています。中学校でのプログラミング教育の目的は「IT社会を生き抜く力を身につけること」とされています。小学校と同様に具体的な授業内容は各中学校で異なります。以下、事例。

高等学校における情報教育

高等学校には「数学」や「理科」と同様に、2003年度から「情報」という教科が設けられています。2021年までは、高校の情報科において「情報の科学」という科目を選択すればプログラミングを学べる・・という形でしたが、2022年から「情報Ⅰ」と「情報Ⅱ」が追加され、「情報Ⅰ」は必修、2024年度の大学入学共通テストにも出題されるようになりました。以下、科目の構成概要です。

Society 5.0 (創造社会)おいては、誰もがデジタルデータやAIを使いこなす必要があり、その前提として、コンピュータや情報通信ネットワークの仕組みを理解する(Society 4.0(情報社会))とともに、それらを安全・適切に使うための情報セキュリティ、情報モラルの教育が必要・・とされています。