情報デザイン専攻|前期 月曜3・4限|デジタルラボ503
受講生一覧|汎用シート
第2回|2025.04.14
はじめに
学科サイト個人ページの以下の部分を記載して下さい。
- ページの MainTitle の部分に、自身のプロジェクトタイトルを記載
- その下の SubTitle の部分に「これは何か?」を1行で端的に記載
- 概要部分(これは何?、背景と目的・・・)を順次記載
いずれも現段階での「仮のもの」でOK。後日修正可です。
現状調査(分析)
デザイン思考のプロセスにおいて、現状の問題を見出し、何をどうするべきか、その課題を定義する・・という作業は非常に重要です。極端に言えば、課題が決まれば(あとはアイデアを考えて実行するだけなので)プロジェクトの大半はできたも同然です。
そこで、まずは、あなたが取り組もうとしているプロジェクトについて、以下のような現状の調査・分析を行って、最終的に「課題の定義」につなげて下さい。
- プロジェクトテーマと同様の「テーマ内容」に関する先行事例を探す。
自身のテーマ内容に近い情報提供を行っているサイトをWeb上で調査して、そのURLを報告記事として列挙して下さい。
- プロジェクトの成果物の「表現形式」に関する先行事例を探す。
- プロジェクトのテーマに関わる「時間的な問題(歴史)」について調査する
- プロジェクトのテーマに関わる「空間的の問題(地理)」について調査する
- プロジェクトのテーマに関わる「技術」について調査する
課題を整理する
現状の調査が終了して、ある程度予備知識がついたところで、プロジェクトの遂行にあたって「解決すべき課題」を整理して下さい。
- 公開方法
- 成果物のネーミング
- 成果物の形式(分量とサイズ)
- 成果物の構成
- 素材(イラスト・写真・記事等)の入手方法・生成方法
- 制作環境と方法
- その他、決める必要があるものをすべて「課題」として列挙する
アイデア出し
アイデア創出(Ideate)は、定義された目的や方向性を実現するためのアイデアを量産する段階です。この段階では、ブレインストーミングや、アイデア創出技法を活用して、質よりも量を重視して、考え得るさまざまなアイデアを書き出してみます。
解決すべき複数の課題について、どれからでも構いません。着手しやすいものからアイデア創出を行なって下さい。何かひとつが決まると、そこから別の課題の方向性も自ずと絞り込まれていきます。
以下、アイデア創出に関わる一般的な知見、手法について紹介します。
- ブレインストーミング(BS法: brainstorming)
ブレインストーミングは、アレックス・F・オズボーンによって考案された会議方式のひとつで、みんなでアイデアを出し合う際に、相互の連鎖反応や発想を誘発する技法です。みんなが自由な発言の機会を得られるよう、ブレストを行う人数は、5 - 7名程度が望ましく、人数が多い場合は小グループに分けて、それぞれの成果を持ち寄る・・といったケースもあります。ブレストには、一般に以下のような原則があります。
- 他者の発言を批判しない
- 判断・結論を出さない
- 荒削りな考えを歓迎する
- 質より量を重んじる
- アイディアを編集して発展させる
- KJ法
文化人類学者の川喜田二郎氏がデータをまとめるために考案した手法で、そのアルファベット頭文字をとって KJ法。ポストイットとマーカー、そしてホワイトボードを使って、以下のように情報を整理していく手法で、おそらくみなさんも総合学習の時間等で経験したことがあるかと思います。
- ポストイット1枚に対して絵や字で1つのアイデアを書く
- たくさんのポストイット=アイデアをホワイトボードに貼る
- 全体を眺めながら、それを貼り替えて、グルーピング
- アイデアのカテゴリーや方向性を絞り込んでいく・・
- 参考事例
本日の進捗記録の記載・公開
本日の日付を「中見出し」として、現状調査の結果と解決すべき課題を箇条書きで記載して下さい。
**2025.04.14
***現状調査
-◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯、◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
-◯◯◯◯◯、◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
~
***解決すべき課題
-◯◯◯◯◯◯◯◯
-◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
~
***制作上のアイデア > 個別課題ごとに複数のアイデア
-◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯、◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
-◯◯◯◯◯、◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
~
~
補足講義
- 冊子の制作について
- 簡単に実現できる Webサイトについて
第1回|2025.04.07
科目概要
本科目、演習Aは「情報とメディアの歴史、原理、構造、機能についての「理解」を深めるとともに、ソーシャルデザインの観点から新たな情報環境の構築に関するデザイン提案を行う」ことを目的とした科目です。
ソーシャルデザインは「自分ゴト」から・・とよく言われます。1年次の演習では半径3m - 10m、2年次は半径100m、3年次は半径10km(地域社会)へと、徐々に活動範囲を広げることをイメージしています。
演習テーマ1|第1週 - 第7週
半径 100m の「 面白い! 」
- 現在のあなたの生活拠点から半径100mあたりを目処に、調査・撮影・録音・録画等が可能な「ヒト、モノ、場所、コト」を探して下さい。
- 未だ「情報」になっていない、その「面白い!」ものを、最適な情報媒体を選んで「情報化(見える化)」する・・というのがこの演習の趣旨です。
求める成果物
選ぶテーマによって、公開に適した媒体は異なります。紙媒体、映像媒体、Web媒体、あるいはイベントのような時限つき「場」の提案。成果の最終形態(公開情報)は 以下のいずれでも構いません(組み合わせも可)が、成果物に至る過程で必要となるソフトウエア等が利用できるか否か、そのあたりもふまえて、方針を決めるようにして下さい。
- ポスター(グラフィック中心)
- PDF冊子(文章とグラフィックス)
- 映像
- 音楽・音声
- Webサイト
- イベントの開催
参考事例
以下、先輩のプロジェクトの成果です。
演習に必要なツール
各自のテーマに応じて、なるべくシンプルなツール(お金をかけずに準備できるもの)を使って下さい。演習A は「考える」ことに重きを置くので、ツールは何でも構いません)。
パソコンが無い方は、スマートフォンのアプリ上で制作できるものでも構いません。さらに言えば、成果物がアナログ手作業のものでもかまいません(最終的に学科サイト上に写真等が掲載できればOKです)。
- アイデア創出・プロトタイプ制作・本制作のためのツール
- 紙と鉛筆、FieldNote、スケッチブック等
- GoogleDrive連動アプリ(Office系ソフト、Draw.io等)
- 画像処理ソフト、図形描画ソフト、映像編集ソフト、Web制作ソフト等
演習の進め方
デザイン思考(後述)のプロセスに沿って進めます。
- 1. テーマ設定(共感)
- 2. 現状分析(調査・問題定義)
- 3. アイデア創出
- 4. プロトタイピング
- 5. テスト(中間発表) > プロトタイプの改善(4に戻って繰り返し)
「テスト」というのは、プロトタイプを試用する・・という意味で、「中間試験をします」という意味ではありません。
- 付記:テーマ設定の段階から情報を共有(公開)します。
> デザイン思考
本日の演習
- テーマの候補を複数挙げて、その中から1つを選定します。
- 3限目の時間は、学科サイト個人ページ>の「進捗報告 2025.04.07」 の部分に、テーマの候補を複数、また参考となるリンク等を掲載してください。
- 4限目にそれぞれのテーマ候補を見て意見交換し、テーマを絞り込みます。
成績評価・単位認定について
単位認定に必須の要件
- 個人ページにプロジェクトの概要と作業記録がすべて記載されていること。
- 成果物を公開していること。
- 付記:受講生それぞれの過去の経験値が異なることを前提に、作品のクオリティに関する評価は +α 部分とします(要件を満たしていれば A)。