事後講義 アニメーション
3DCG演習?|情報デザイン専攻2年 選択(集中)
解説動画
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既読確認
アニメーション
3DCGツール では、オブジェクト全体の座標・形状、またカメラ、マテリアル、ライト、ワールドなどのプロパティーを、時間経過ととも変化させるかたちで、様々なアニメーションを実現することができます。
様々なアニメーションの手法
- キーフレームの設定によるオブジェクトのトランスフォーム
時間の経過とともに移動、回転、拡縮などの変化を与えることができます。また「タイヤを回転させながら移動する車」のように、車のボディ(親)の移動とタイヤ(子)の回転を階層化することで、複合的なアニメーションも実現できます。
- パスアニメーション
アニメーションパスにオブジェクトを紐付けすると、パスに沿った移動制御が可能になります。
- オブジェクトの形状変形
以下のような方法で形状の変化をアニメーション化することができます。
- シェイプキー:基本形状と変形パターンを複数設定して制御する
- アーマチュア:不可視の内骨格(スケルトン)を持たせて動きを制御する
- ラティス:不可視の外骨格を持たせて動きを制御する
- 様々なプロパティーの変化
アニメーション化できるのは、オブジェクトの動きだけではありません。マテリアルの各種パラメータやライトの輝度、カメラのズームなども変化させることができます。
キーフレーム
アニメーションの基本は「キーフレームの設定」にあります。移動・回転・拡縮あるいは変形、いずれも変化の「節」となるフレーム(時刻)に、その時点でのパラメータを記憶させることで、中間の状態を自動的に補間するかたちで、アニメーションが実現します。
アニメーションの設定作業では、今見ているシーンが何フレーム目であるかを意識する必要があります。現在フレームは、タイムライン上に表示されます。
上の図では、現在位置は 30フレーム、キーフレームが 1, 40, 80 にあります。
プロパティーの状態色
オブジェクトの持つプロパティ(座標等)は、アニメーションの設定状況に応じて以下のような状態色で表示されます。
- 灰色:アニメーションなし
- 黄色:現在のフレームがキーフレーム
- 緑色:異なるフレームにキーフレームが設定されている
- 橙色:キーフレーム値から変更されている
- 紫色:ドライバーによって制御されている
アニメーションのプレビュー
オブジェクトにアニメーションが設定されている場合、以下の操作でアニメーションをプレビューすることができます。
キーボード:[SPACE](トグル)
タイムラインの利用:再生(▶︎)・停止(I I)・頭出し(I◀︎)
アニメーションの設定に使うエディター
- Timeline Editor:初期ワークスペースに表示されています。
- Dope Sheet:タイムラインとほぼ同様です(メニュー構成が異なる)。
- Graph Editor:キー値の変化をグラフで表示します。
尚、いずれのエディタも、画面左端のプルダウンメニュー(>)をクリックすることで、キーフレームの状態を詳細に確認することができます。
アニメーションのレンダリング
アニメーションのアウトプットは当然動画ファイルとなります。以下の方法で、動画ファイルとして出力されます。
Topbar > Render > Render Animation
出力仕様は、プロパティーエディターの Render Property タブと Output Propertyタブで、必要な項目を設定します。
- Render Property
- Render Engine:Eevee(高速) または Cycles(高画質)
- Frame Rate:30 fps など
- Output Property
- Format:X 1920, Y 1080 など
- Frame Range:開始フレームと終了フレームの間が動画出力されます
- Output:書き出しディレクトリ、File Format(FFmpeg など)
課題3 Another World
シンプルなオブジェクトのトランスフォーム、パスアニメーション、階層アニメーション、キャラクターアクション、物理シミュレーションなど、形式は自由です。実写とは異なる 3DCGならではの表現可能性を模索してください。
提出仕様
- 画面サイズ:自由(最小 640px幅)
- 時間:10秒以上(10 s x 30 fps = 300 frame)
透明・反射を含んで Cycles でレンダリングすると相当な時間がかかります。
- 音声:自由(基本的に無音でも構いません)
- ファイル形式:YouTube にアップできる形式であれば自由
- 提出場所:学科サイト 各個人の当該授業ページ
- 見出しの「Animation」を「作品タイトル」に変更するとともに、制作のコンセプトを簡潔に記載して下さい。
- 無音の場合は、掲載動画の直下に「この作品には音声はありません」などと、無音であることを注記してください。
- 提出締切:9月30日(課題1、2の最終提出も同日最終締)
表現について
- CGならではの「動き」の表現を検討してください。
- 映像作品としての魅力を引き出すカメラワークを検討してください。
- 形状変形や物理シミュレーションの活用は必須ではありません。
APPENDIX
> Blender/Animation