Long vs. Wide Data Formats
データの「縦持ち」と「横持ち」
Excelやデータベースの世界では、データの「持ち方」は重要なテーマです。大きく2つ、「縦持ち」と「横持ち」があります。データベース的な利用が求められる業務の「川上」では「縦持ち」、レポートとしての視認性を重視する業務の「川下」では「横持ち」を採用するのが一般的です。
縦持ち(Long Format)
1つの項目(列)に対して、データが縦方向に積み重なっていく形式です。
メリット
- 集計・分析に強い
Excelの「ピボットテーブル」やBIツール、SQLでの集計が非常に容易です。
- データの追加が楽
新しい月や新しい商品が増えても、列を増やす必要がなく、下に行を追加するだけで済みます。
- フィルタリングが容易
特定の条件(例:特定の月だけ、特定の商品だけ)で抽出するのが簡単です。
デメリット
- 人間には見づらい
同じ項目名が何度も並ぶため、パッと見て全体の傾向を把握するのには向きません。
- 行数が多くなる
データ量が多いと、Excelの行数制限に達する可能性があります。
2. 横持ち(Wide Format)
時間軸(月など)や項目を横方向に並べる、人間が読み取るための形式です。
メリット
- 一目で比較できる
時系列の推移などをパッと見て理解するのに適しており、そのまま会議資料に使えます。
- 入力が直感的
1行が1つの対象(顧客や拠点など)にまとまっているため、手入力がしやすいです。
デメリット
- 再集計が困難
「過去3年分の平均を出したい」といった場合、列を横断して計算式を組む必要があり、メンテナンス性が低いです。
- 拡張性がない: 新しい月が来るたびに右側に列を挿入しなければならず、管理が煩雑になります。