#author("2025-05-14T10:15:49+09:00;2022-02-15T19:01:46+09:00","default:inoue.ko","inoue.ko") #author("2025-05-14T10:41:26+09:00;2022-02-15T19:01:46+09:00","default:inoue.ko","inoue.ko") * 論文 Articles ~ **論文の構成 論文は、一般に IMRAD(イムラッド)型 と呼ばれる文章構成で執筆されます。 Introduction, Methods, Results And Discussion ~ ***Title|題名 研究の主旨をわかりやすく、簡潔に表現します(通常20 - 30文字)。 必要に応じて Subtitle を付けます。 ~ ***Abstract|要旨 研究の背景・目的から結論まで、論文全体を要約した文章を掲載します。 ~ ***Introduction ( I )|導入 何を問題にするのか、何を解決したいのか・・。研究の背景、研究の目的を明確にするとともに、「仮説」を設定します。研究の背景では、先行研究(研究対象・テーマに関連する既知の知見)」についてもふれます。 ~ ***Methods ( M )|研究方法 調査・観察・実験など、研究の方法について記述します。研究方法は、第三者による追試が可能となるよう(検証可能になるよう)、対象(被験者)・日時・場所・装置・手順・解析方法など、詳細に記述することが必要です。 ~ ***Results ( R )|結果 得られた結果を言語化して説明します。ここで示すデータは、Introduction で提起した仮説を支持する根拠となります。ここでは、客観的な事実のみを記載するにとどめ、主観的な感想を含めてはいけません。 ~ ***Discussion ( D )|考察 一般に Introduction で提起した仮説を提示した上で、Resultsで示したデータや、先行研究の結果と「仮説」を結ぶ論拠を記述します(必要に応じて実験そのものの妥当性も検証します)。ディスカッションなので、主観的な推論が含まれても構いません。 ~ ***Conclusion|まとめ 全体を総括するとともに、研究の将来展望、また関係者への謝辞を述べます。 ~ ***References|引用・参考文献等 本文中で引用、あるいは参考とした文献等について、 著者、書名、発行所、発行年等の情報を、本文中に付した注番号に沿って列挙します。 ~ 論文は、自分のために書くのではなく、読者のために書くものです。読者がこれを読んで「面白い」と感じることはとても重要で、また、疑問をもった読者が、自身で「検証」することができるよう、どんな方法で実験をしたのかについては、きちんと明記する必要があります。常に第三者の視点で読み返し、「正しく伝わる」文章になるよう心がけて下さい。 &aname(rule); ~ ~ **執筆上のルール ***基本的な事項 -見出し・本文・箇条書きなど、情報要素ごとの書体や文字サイズは、投稿先(提出先)の執筆要項等にあるルールに従います。日本語論文の場合「見出しはゴシック」、「本文は明朝」とするのが一般的です。 -読点・句点については、「、」と「。」あるいは( , )と(.)をセットで、論文全体を統一します。投稿先の学会によって異なります。 -文章段落の先頭は一文字分「字下げ」する・・等、日本語の文章の記載ルールについては、一般的な作文のルールと同じです。 ~ ***引用について モノ・コトの「紹介」等を目的として画像や文章等を「引用」掲載する場合は、以下の条件を満たすことが必要です。 -他人の著作物を引用する必然性があること(共有・紹介・拡散) -自身の著作物と引用部分とが区別されていること(余白、枠等の利用) -自身の記述と引用記述との主従関係が明確であること(自身の文章が主) -出典の明示がなされていること(注番号をつけて、巻末に文献情報を記載) -モノ・コトの「紹介」等を目的として画像や文章等を「引用」掲載する場合は、以下の条件を満たすことが必要です。 --他人の著作物を引用する必然性があること(共有・紹介・拡散) --自身の著作物と引用部分とが区別されていること(余白、枠等の利用) --自身の記述と引用記述との主従関係が明確であること(自身の文章が主) --出典の明示がなされていること(注番号をつけて、巻末に文献情報を記載) -引用箇所には、注番号を付して、巻末の文献一覧で、書籍等の情報を確認できるようにすることが必要です。 -論文執筆用に、スプレッドシート等に、参考文献一覧情報をまとめておくことを推奨します。 ~ ***図表について -視覚的な資料、統計的なデータ等を必要に応じて掲載します。 -図や表には、その箇所が一意に定まるように個別の番号を付すとともに、本文中に「・・を図1.1 に示す」、「・・という結果が得られた(表2.1)」などと記載して、本文と図表との関係を明確にする必要があります。 -図表に付すキャプションの位置は、以下が一般的です。 --図のキャプションは「図の下」 --表のキャプションは「表の上」 -図表のキャプションは、本文との区別が視覚的に明確になるよう、書体・サイズ・要素感の距離をとるなどの配慮が必要です。 ~ ***巻末の文献等の情報について -引用・参考文献については、一般に以下の情報を記載します。 著者、書名(雑誌名)、発行所、発行年、(記載箇所) 項目の順番は、投稿先の学会等のルールに従います。 -インターネット上の情報は、サイトの閉鎖等にともなって消失する可能性があるため、論文の参考情報として一般的ではありませんが、記載する場合は、以下の情報を記載します。 サイト名、URL、閲覧年月日 ~ ~ ~ ~ **APPENDIX ***関連ページ -[[Research]] -[[DesignScience]] -[[Sciences]] -[[LiberalArts]] ~ ***参考情報 -[[日本心理学会 執筆投稿の手引き>https://psych.or.jp/publication/inst/]] -[[Wikipedia:論文]] -[[Wikipedia:IMRAD]] ~ ~ ~