3DCG演習/2022?|2022.09.13 -
Blender では、引力・斥力・磁力・風力といった場の設定や、液体やガスの流れなど、様々な物理現象をシミュレーションすることができます。これらのパラメータは、一般に PropertyEditor の Physics タブを使って設定します。
物体の落下や衝突のシミュレーションには、Rigid Body(剛体)を使います。
PropertyEditor > Physics タブ > Ridged Body > Type:ActiveActive:剛体として物理的な環境(重力)の影響を受けます。
PropertyEditor > Physics タブ > Ridged Body > Type:PassivePassive:物理的な環境(重力)の影響を受けず、その場に固定されます。
旗やシーツのような布状のものの振る舞いをシミュレーションするにはCloth(布)を利用します。
Header > Edge > Subdivide > Subdivide パネルで細分化
オブジェクトモードで、右クリック > Shade Smooth
エディットモードで、旗の端を Box 選択 PropertyEditor > ObjectData Property > Vertex Groups パネル > [+] Weight 1.0 の状態で [Assign] をクリック グループの名称は適当につけてください。
PropertyEditor > Physics タブ > Cloth > Type:Cotton
PropertyEditor > Physics タブ > Cloth > Shape > Pin Groupで 旗の端に設定した頂点グループ名を指定
Header > Add > ForceField > Wind 旗のポール側から風があたるように位置を調整します。
PropertyEditor > Physics タブ > ForceFields で Settings > Strength > 2000 ぐらいまで上げてみて下さい。
流体(液体やガス)のシミュレーションには Fluid を利用します。この機能を利用するには、シミューレーション領域としての Domain と 液体またはガス流体としての Flow の2つを設定する必要があります。
PropertyEditor > Physics > Fluid > Type:Domain注)他の形状のメッシュもドメイン オブジェクトとして使用できますが、流体シミュレータは形状のバウンディング ボックスをドメイン境界として使用します。つまり、ドメインの実際の形状は直方体のままです。
PropertyEditor > Physics > Fluid > Settings > Resolution Divisions:値
PropertyEditor > Physics > Fluid > Settings > Domain Type:Liquid
PropertyEditor > Physics > Fluid > Type:Flow
PropertyEditor > Physics > Fluid > Settings > Flow Type:Liquid
PropertyEditor > Physics > Fluid > Type:Effector
付記:Quick Effect について
最新の Blender では、このシミュレーションが、Quick Effect で簡単に設定できるようになりました。例えば、シーンに球体を配置して、以下のようにすると、ドメインが自動生成されて、シミュレーションの基本的な準備が整います。
Header > Object > Quick Effects > Quick Liquid
シンプルなオブジェクトのトランスフォーム、パスアニメーション、階層アニメーション、キャラクターアクション、物理シミュレーションなど、形式は自由です。実写とは異なる 3DCGならではの表現可能性を模索してください。