テキストエディタ
テキストエディタとは、文字の入力・編集を行う最もシンプルなソフトウエアです。Web上の文章をコピー&ペーストするとき、思いついたことをメモするとき、サッと立ち上がる軽快なエディタがあると非常に便利です。自分の手になじむエディタを手に入れることで、サクサク仕事ができるようになりますので、是非この機会にいろいろ探してみてください。
基本的なこと
- テキストエディタを用いて作成したファイルは、一般にプレーンテキストファイルといって、拡張子 .txt をつけて保存します。例えば、Webページの記述に用いるHTML(.html)やCSS(.css)も基本的には .txt で保存したものと同じプレーンテキストファイルです。
- プレーンテキストファイルは文字列が記録されただけの最もシンプルなファイルなので、他のテキストエディタはもちろん、ワープロその他の様々なアプリケーションでそれを読み込んで利用することができます。したがって、授業で使うテキストエディタと、自宅PCにあるテキストエディタが異なるものでも、データには100%互換性があるので、まったく問題ありません。
代表的なテキストエディタ
PCにはじめから入っているもの
- メモ帳|Windows
Windowsを利用している方、アクセサリ>メモ帳で立ち上がります。
- テキストエディット|MacOSX
Macの方、アプリケーションフォルダの中にあります。
[注] このソフトは、デフォルトではリッチテキスト情報を画面に反映してしまうので、純粋なテキストエディタとしてHTMLのタグ打ち等に使用したい場合は、環境設定で、リッチテキスト情報を無視するように設定する必要があります。
フリーのテキストエディタ
- TEXT|Google Chrome アプリ
Google Chromeのアプリメニューから起動できるシンプルなものですが、普通にデスクトップや書類フォルダでのファイルの読み書きが可能です。
上記のサイトから [ Chromeに追加 ] するだけですぐ使えます。
- サクラエディタ
MS Windows上で動作する日本語テキストエディタで、キーワードの強調表示・アウトライン解析・補完入力など、ソースコードの編集に向いています。
- TeraPad
Windows用のみですが、HTMLのタグ打ちなど、ソースの編集時にタグが自動で色分けされる点や、印刷に関してかなり様々な調整ができるなど、高機 能で人気の高いエディタです。
- mi
Mac OS X 用のテキストエディタで、1996年に「ミミカキエディット」として登場し、多くのユーザに支持されています。現在は「mi」と改称。
- Notepad++
オープンソースのエディタです。記述する言語に応じて、シンタックスハイライト(構文の強調表示や変数・関数の色分け、折りたたみなど)がサポートされています。現在はWindows版のみですが、開発の進みが速く、将来性ありだと思います。
- iText
Mac版、Windows版があります。両方を常時使っている人には、双方でインターフェイスが統一できるという点で便利かと思います。
- Cream
上記vimのインターフェイスを、Windows同様の操作で扱えるようにカスタマイズしたものです。ベースはvimなので、「あると便利な」様々な機能 が使えます。現状ではメニューその他が英語ですが、日本語の編集そのものはもちろん可能、将来的には多言語対応の予定で す。ライセンスGPLです。
- その他、Wikipediaのページにもたくさん紹介されています。
文字コードについて
文字コードとは、コンピュータ上での文字の内部表現(バイト表現)あるいはその対応関係のことです。日本語が扱える文字コードとしては、ISO-2022-JP、EUC-JP、Shift_JISなどがこれまで良く使われていましたが、近年では多言語用文字コードであるUTF-8が標準といえます。
エディタには、データの文字コードを変換する機能や、文字コードを指定して保存する機能があるのが普通です。テキストデータの保存の際は、どの文字コードを利用しているのか、正しく把握するようにして下さい。
※HTMLファイルなどでは<meta>タグで文字コードを明記する場合があり、それと実際の文字コードが違っていると、ブラウザが誤解して、いわゆる「文字化け」をおこしてしまいます。
改行コードについて
改行を意味するコード(エディタの画面上では見えません)は、Windows, Mac, Linux それぞれ異なります。
Windows | LF+CR |
Mac OS X | LF |
Linux | LF |
Mac OS 9 | CR |
したがって、ソフトウエアによっては異なるOSで作成されたテキストファイルの読み込み時に改行が正しく反映されなくなる場合もあります。異なるプラットフォーム間でデータの受け渡しをする際は、テキストファイルの改行コードにも注意するようにして下さい。