Raster Graphics
一枚の絵を、小さな点(画素)が縦横に並ぶものとして考えるようなデータ形式を、ラスターデータと言います。Photoshopが扱っているのはこのラス ターデータで、各点の色の値を入力データとして、様々な画像処理を行うことができます。ラ スター画像は各画素ごとに、R(0-255) 、G(0-255)、 B(0-255)の3つの数値データを持つのが一般的で、縦横の画素数が多くなるほど全体の情報量が大きくなります。例えば、横640pixel縦 480pixelのRGBモードの画像は、640x480x3 = 921600Bつまり約1MBの情報量を持ちます。
JPEG GIF BMP PSDといった拡張子を持つデータはこの形式のものです。
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画像解像度について
解像度とは、画素 (pixel , dot)のキメの細かさを表す概念で、 一般に1インチあたりの画素数を意味します。 商品解説などで「解像度1280×960」と いった表記 を見かけることがありますが、正確には「画素数1280×960」とすべきです。解像度の単位であるdpiはdot per inch (dot/inch)の略です。 例えば、300dpiであれば、1インチに300個の画素が並ぶキメ細かさです。当然、値は大きい方がキメ細かくキレイ です。
画素数の大小で比較した場合、同じ大きさで印刷するのであれば、画素数の大きな画像の方が解像度が高く(キメ細かく)、キレイな印刷になります。 しか し、画素数が小さくとも、それを小さく印刷するのであれば、解像度は高くなるので問題ないという場合があります。 たとえば、幅が700pixelしかな い画像でも、それを幅5cm(2inch)で印刷するのであれば,350dpiになるので、十分です。
画素数と印刷サイズと解像度の関係を式にすると以下のようになります。覚えやすい形を一つ知っておけば十分です。
画素数(pixel) = 解像度(dpi) × 印刷サイズ(inch)
解像度(dpi) = 画素数(pixel) / 印刷サイズ(inch)
印刷サイズ(inch) = 画素数(pixel) / 解像度(dpi)
ポストカードやチラシ、雑誌など、手にとって見るサイズの印刷物では、一般に350dpiの解像度が必要とされます。
B1ポスターのような少し離れて眺めるサイズの印刷物でも、(画像の部分について言えば)最低100dpi程度は必要です。
600万画素(3000*2250)あるデジタル1眼レフカメラのデータでも、A1サイズにすれば90dpi程度になってしまうので、クオリティが要求さ れる仕事には使えません(そういう場合では35㎜や60㎜幅のフィルムが現役で活躍しています)。
モニターの解像度は72dpi ~ 96dpi程度です。 画面上ではその程度でキレイに見えても、印刷するとキメの粗さが目立ちます。「画面と印刷では 見え方が違う」ということです。
フィルムには画素という最小単位自体が存在しないので、解像度何dpiという表記も存在しません。
高級なカメラ・微粒子のフィルムで撮影し、解像力の高いフィルムスキャナーでスキャンすれば、デジカメよりはるかに高解像度のデータが得られます。
画質は最初のA/D変換(撮影・スキャン)の段階でほぼ決まります。なるべく画素数を大きく…が基本です。少ない画素数のデータを Photoshopの「画像解像度」で大きくすると、データ上の解像度は上がりますが、所詮強引に引き伸ばしただけ(デジタルズームと同じ)なので、根本 的な画質改善にはなりません。
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ラスターグラフィックソフトの基本設定項目
ソフトウエアはバージョン更新の度にメニュー構成等が変わりますので、詳細に覚える必要はありません。以下、画像の初期設定に関わる項目を列挙します。・色モード
・カンバスサイズ
・画像解像度
・切り取り(トリミング)
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描画・彩色ツール
以下、使用頻度の高いツールを列挙します。・ブラシ・鉛筆ツール
・消しゴムツール
・塗りつぶしツール
・グラデーションツール
・スポイトツール
・スタンプツール
・カラーピッカー
・スウォッチ
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領域選択
以下、使用頻度の高い項目等を列挙します。・矩形・楕円選択
・投げ縄・マグネット選択
・自動選択
※ [SHIFT]+ で領域の和 / [OPTION(ALT)]+ で領域の差
・色域指定
・選択範囲の反転
・選択範囲の境界を調整(境界をぼかす)
・選択範囲の保存・読み込み
・クイックマスク
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色調補正
以下、使用頻度の高いメニュー項目等を列挙します。・明るさ・コントラスト
・色相・彩度
・レベル補正
・トーンカーブ
・バリエーション
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フィルター処理
以下、使用頻度の高いメニュー項目等を列挙します。・シャープ>アンシャープマスク
・ぼかし>ガウスぼかし・移動ぼかし
・アーティスティック>・・・各種
・表現手法>エンボス・輪郭検出
・描画>雲模様・逆光・照明効果
・変形>レンズ補正・極座標
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レイヤーの利用
以下、使用頻度の高いメニュー項目等を列挙します。・レイヤーの新規生成・複製
・レイヤーの合成モード・不透明度
・レイヤーの結合(画像の統合)
・マッティング
・調整レイヤー
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その他
・ナビゲータと手のひらツール・アクションの記録と再生
・アルファチャンネル
・自動処理>コンタクトシート ・・・資料づくりに便利です。
・自動処理>Photomerge ・・・複数の画像を自動的に結合してパノラマにします。
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