VFX
Blender 3.0
Blender では実写映像との合成に関するモーショントラッキング（マッチムーブ）やマスキングを MovieClipEditor で行うことができます。
File ＞ New ＞ VFX で VFX に特化した作業が可能です。
モーショントラッキングは、実写映像の特徴点（マーカー）を追跡（トラッキング）して、3Dオブジェクトに適応します。
- カメラトラッキング：カメラの動きを実写映像に合わせる
- 平面トラッキング：平面の動き・変形を実写映像に合わせる
- オブジェクトトラッキング：CGオブジェクトの動きを実写映像に合わせる
マスキングには多くの用途があります。モーション トラッキングワークフローでフッテージ内の特定のオブジェクトのマスクしたり、フッテージから特定のオブジェクトを引き出すための手動ロトスコーピングに使用したり、クローマキーのラフマットとして使用したりすることができます。
（書きかけです）
Views
トラッキングモードでは3つの異なるビューが使用できます。
Clip View
Graph View
Dope Sheet View
作業手順
- 以下のようにして、VFX に特化した作業環境を準備します。
File ＞ New ＞ VFX
トラッキングとカメラモーションの解析
- 実写映像を ドラッグアンドドロップして Blender の画面に読み込みます。
- RenderProperty タブで FrameRate を動画のそれに合わせます。
- 実写映像にマーカーを配置ます
- 「トラック」→「マーカー」のメニューを選択
- 「特徴点を検出」を選択することで自動でマーカーを配置できます。
- マーカーは手動で追加・削除することができます。
- 有効なマーカー（黄色のマーク）は８ヶ所以上必要です。
- 追跡（トラッキング）を行います。
- 「トラック」から右矢印のボタンクリックで、トラッキング（自動）が行われ、画面の下にマーカーの動きを示すグラフが出力されます。
- カメラモーションの解析
- 画面左の「解析」のメニューで以下の設定を行います。
- 「絞り込み」から「焦点距離」「光学中心」にチェックを入れます。
- 「カメラモーションの解析」で、解析が自動的に行われ、画面下のグラフにカメラモーションを示す線（青）が表示されます。
- Solve error（解析誤差）の値を確認します。
この値が大きいと合成時にズレが生じるので小さくなるように調整が必要
- 解析誤差の大きいマーカーを削除します（クリーンアップ）
Solve error の値が 0.3 を下回るよう試行を繰り返します。
座標系とシーンの設定
３Dモデルを配置するための座標系の設定を行なってシーンを作ります。
- 基準となるマーカーを３つ選択
「座標系」→「床」で XY 平面を設定します。
- １点を選択し「原点を設定」
- 残る２点をそれぞれ選択し「X軸を設定」「Y軸を設定」
- 「シーン設定」メニューで背景とトラッキングシーンを設定
- 「背景として設定」を選択し、読み込んだ動画を背景に設定
- 「トラッキングシーン設定」
＞ ３Dビューポート上に立方体オブジェクトと平面が配置されます。
（書きかけです）
Basics
- VFX（Visual Effects）：視覚効果。CGや合成処理による実写映像の加工
- Motion Tracking：動画内の特定ターゲットに他の素材を合わせて動かす
- Camera Tracking：実写映像からカメラの動作を検出すること
- Match Move：動きを合わせる
Track
- Set Scene Frame：シーンのフレーム数をクリップのフレーム数に合わせる
- Prefetch：高速処理のため、フレームをディスクから取り込み
- Motion Model：マーカーの検索に用いるモデル（移動・回転・拡縮）
- Marker：検出用のマーカー*1
- Add：マーカーを手動（クリック）で追加
- Detect Features：特徴点の自動検出
- Track Markers：動画を進めながらマーカーの位置を検出
Solve
- Solve Camera Motion：トラックからカメラモーションを解析
- Solve Error：解析エラー（2px以内であればほぼ問題なし）
- Scene Setup：現在の動画クリップをシーンの背景に設定
- Setup Tracking Scene：3D Object を合成するシーンを作成
