情報アーキテクチャー
情報アーキテクチャーとは、情報の「構造」のことで、設計者としての「情報アーキテクト」は、知識やデータをユーザにとって「わかりやすい」、「探しやすい」ものとなるように構造化します。
情報構造のパターン
- 階層型分類構造
ごく一般的な木構造。個々の情報は、いずれかのカテゴリーに属する
カテゴリーの入り口を間違うと目的の情報にはたどりつけない。
- ファセット分類型構造
階層の枝葉が多対多で連結されたもの
個々の情報に対して入り口が複数となり、ユーザにとっては情報が探しやすい
一般的なWebサイトはこれ
- WWW型構造
くもの巣のように相互にリンクする構造
- ハブ&スポーク型構造
中核(ハブ)となる情報から周辺情報へリンクする構造
マイページを中心に動作するSNSサイトがこれ
- 直線型構造
ユーザー登録や決済など、順に推移する形態
手続きを進める際のWebページの連結構造がこれ
ナビゲーション
- 階層型ナビゲーション
メインナビ、ローカルナビの階層によって実現
一般的なWebサイトのメニューがこれ
- ダイレクトナビゲーション
いわゆる個別ページへの直リンクを並べたもの
- ステップナビゲーション
「全体の流れ」と「現在のステップ」を明示したナビ。
登録手続き中などに出てくるもの
- パンくずリスト
「階層上のステップ」と「現在の位置」が明示されたもの
一つ上(元)に戻る、二つ上(元)に戻る、といった操作が楽
- 動的ナビゲーション
検索など、動的に生成されるナビゲーション
- 機能ナビゲーション
情報構造とは無関係に、表示する文字のサイズや
レイアウトスタイルを変更したりするためのもの
5つの帽子掛け
情報の整理には一般に以下の5つの視点があります。
by リチャード・ソール・ワーマン
- 1. カテゴリー Category ・・・共通の特徴をまとめた概念枠組で分類
*学部>学科>専攻・・などツリー状の階層構造になる
*全体を部分に区分けする方法は視点により様々
- 2. 時間 Time ・・・歴史年表、スケジュール、テレビ番組表など
- 3. 位置(空間)Location ・・・地図、サイトマップ
- 4. アルファベット順 Alphabet ・・・五十音順、番号順など機械的順序
*紙媒体で検索がしやすく。辞書や事典の多くはこの方法を採用
- 5. 連続量・階層 Hierarchy ・・・人気順、価格順など何らかの価値の順
*各種のグラフはこの基準によって視覚化されている