カメラがとらえるのは被写体というよりは、光(と影)です。
光の方向・向きの選び方で、陰・影のでき方が変わります。それによって、立体感や発色が大きく左右されます。
ちなみに、陰と影の違いは以下。
光源が長さや面積を持つ場合(点光源ではない場合)、影(Shadow)は本影と半影に区別することができます。
光源は、点光源・線光源・面光源・平行光源・スポットライト・環境光・天空光などに分類することができるとともに、その撮影上の役割から、以下のように分類することもできます。
カメラについているストロボ(フラッシュ)は点光源でキツイ影をつくってしまいますが、傘(放物面:パラボラ)で反射させるなどすると面光源になって、柔らかい影ができます。
コンビニの袋などを被せてストロボの光を「散らす」方法もあります。
GoogleImage: 撮影 ディフューザー
屋外での撮影の場合、以下のようなリフレクターで下から光をあてると、太陽光によってできる強い影を消すことができます。
GoogleImage: board reflector
付記:「逆光は良くない?」について
「逆光は良くない」というのはフィルムカメラの時代の素人向けの話です。自動露出を備えたフィルムカメラで逆光撮影すると、被写体が相対的に露出不足になる失敗が多かった・・というのがこの話の理由です。現在のデジタルカメラはどう映るかがモニターできるので、その場で調整可能ですし、そもそも 認識系AI が被写体を検知して露出を自動調整するので、失敗はありえません。逆光を使えば、被写体のエッジが立つ(立体感が出る)、モデルがまぶしくない・・など多くのメリットがあります(順光の場合、モデルがまぶしくて目を細めてしまう、瞳孔が小さくなる・・といった問題があります)。