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SocialDesign のバックアップ(No.12)


ソーシャルデザイン

 
ソーシャルデザインとは、社会が抱える様々な問題に「気づき」、「伝え」、そしてその解決策を持続可能な方法をもって「提案する」活動です。
まずは半径10m。自分が暮らす身近なところから世界を変えていく…。


はじめに

芸術学部にソーシャルデザイン学科がある理由


社会のための学術

新しい学術の体系|日本学術会議より(一部文言省略)
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-18-t995-60-2.pdf




我々をとりまく環境と社会の変化

私たちは数千年前まで小規模なバンド集団で「狩猟採集生活」をして暮らしていました。ホモ・サピエンスの30万年の歴史を遡れば、定住も農耕もつい最近のことといえます。

集団の形成原理は生物によって様々ですが、我々ホモ・サピエンスは、家族という血縁集団と、それが複数集まった共同体との二重構造を採用した特殊な生き物です。一般に社会性のある動物の脳のサイズは集団規模と正の相関を持ちますが、他の動物の脳のサイズと比較すると、人間の脳のサイズは狩猟採集社会の集団規模である 数十人から最大でも150人(ダンバー数)に対応します。

農耕文明以後の人類は、文字や画像といった外部記憶装置を持ったことで、脳のサイズを変えることなく集団の規模を急拡大させていますが、生物としての身体と心は、その後の世代交代(マイナーな進化)程度の期間ではそれに追随できるものではありません。狩猟採集生活において形成された集団の規模と構造、そこで育まれた共感・相互扶助・利他的行動といった社会的な原理は、生物種としての人類にとっては、今もなお適正なものだと感じます。

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しかし近代になって、核化した家族が大都市に集合することで、共同体の機能は失われました。さらに現代では、情報端末の普及と、商業的戦略としての個室・個電・個食の拡大など、1人でも生きていける(引きこもることができる)環境が整いつつあることで、家族の存在感も希薄になっています。わずか数世代という短期間に、私たちを支えていた集団の原理は崩壊しつつあるといえるでしょう。もちろん、インターネット上につくられるバーチャルなコミュニティに新たな可能性を期待することもできますが、視覚と聴覚のみで形成される(身体性に乏しい)コミュニティに、生物としての人類が適応するには相当の時間を要するようにに思います。現状を見る限り、人は孤立し、心と身体を病む状況になっているのではないでしょうか。

インターネットの登場からわずか20年程度で、ヒトはその社会性における大きな環境の変化を体験しています。私たちはそれがもたらす影響の大きさに気づき、社会のあり方を リ・デザインする必要があります。



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APPENDIX

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参考文献