蠱惑的(こわくてき)
不快害虫を題材にした作品制作
概要
これは何?
不快害虫を題材にした作品制作
背景と目的
背景:現代人の虫嫌い
現代では、昆虫をはじめとする陸生節足動物(以下「虫」と総称する)への否定的な意見が多く見られる。これらは、病原体の感染を避けようとする人間の進化によって形成された心理的メカニズムから来ている。しかし、世界中で虫の生物多様性の減少が深刻な問題となっている。現代人の虫嫌いが、虫の保全が進まない要因の1つであると認識されている。
目的:虫への嫌悪感の緩和
虫への意識が少しでも変わるような作品制作
新しい目線で虫と接する機会を作る
コンセプト
「虫なのに可愛い、綺麗」と言ってもらえるような、魅力的なイラスト制作
擬人化という手法を用いて、親近感を与える
擬人化(Personification)の定義は『広辞苑(第六版)』(2008)では「人でないものを人に擬して表現すること。」
成果物の仕様
パネル
- A2サイズ ( 420×594mm ) ×4点
- A4サイズ ( 210×297mm ) ×4点
制作ツール
- CLIP STUDIO
- Adobe Illustrator
プロジェクトの期間
2022.04.08 - 2022.12.23
まとめ
百足のキャラクターデザインは決まったため、どのような構図でイラストにしていくかを考えていく。
今後は「蜂」「蛾」「蚊」「蜘蛛」を追加していく。
イラストを制作した後の展開を決めていく必要がある。
調査
現状調査
なぜ現代人には虫嫌いが多いのか?
- 都市化によって室内で虫を見ることが増え、虫に関する知識が減ったことで嫌悪感を誘発する虫の種類が増えたとされている。
- 屋外で虫を見た時より、屋内で虫を見た時の嫌悪感が強く現れるという結果が出ている。
消え行く虫たちを守れ!
- 過去30年で有翅昆虫 ( 羽のある虫 ) は4分の1に減少したという。疎まれる虫だが、生態系のかけがえのない存在である。
生態系を支える虫たち
- 生息数が減少している昆虫種の割合は、脊椎動物の2倍の41%であると推計している。また、約3分の1の種が絶滅に瀕しているという。
我々は「6度目の大量絶滅」の過程にいる? 昆虫の減少が表す危険なサイン
- 減少の主な原因は、農地化や都市化によって昆虫の生息環境が失われていること。殺虫剤や肥料の使用、気候変動などもその一因。
先行事例
擬人化
けものフレンズ
- 髪や服装を動物の特徴に当てはめて擬人化している。
- 女の子に擬人化をすることで、動物の危険さと女の子の可愛さのギャップが生まれている。
毒蟲纏メ
- 毒虫 × 少女 × メカの擬人化
- ぱっと見でどの虫か理解できるキャラクターデザインが良いと感じた。
技法・技術情報
プロジェクト管理
スケジュール
スプレッドシート(クリックで閲覧可能です)
ToDo
- アンケート調査
- 概要記入
- キャラクターデザイン ( 1/5 )
- イラスト制作 ( 0/9 )
進捗記録
2022.05.20
現状調査
なぜ現代人には虫嫌いが多いのか?
- 都市化によって室内で虫を見ることが増え、虫に関する知識が減ったことで嫌悪感を誘発する虫の種類が増えたとされている。
消え行く虫たちを守れ!
- 過去30年で有翅昆虫 ( 羽のある虫 ) は4分の1に減少したという。疎まれる虫だが、生態系のかけがえのない存在である。
生態系を支える虫たち
- 生息数が減少している昆虫種の割合は、脊椎動物の2倍の41%であると推計している。また、約3分の1の種が絶滅に瀕しているという。
我々は「6度目の大量絶滅」の過程にいる? 昆虫の減少が表す危険なサイン
- 減少の主な原因は、農地化や都市化によって昆虫の生息環境が失われていること。殺虫剤や肥料の使用、気候変動などもその一因。
2022.05.19
コンセプト選定
- 擬人化という手法を使うことで、不快害虫に対して少しでも肯定的なイメージを持ってもらう。
- 苦手を払拭して実物に遭遇した際に、少しでも落ち着いて対処できるようになってもらう。
試作
2022.05.12
調査
擬人化による効果
- 人間は擬人化された物から意思を読み取ることによって感情移入する。
- 感情移入し、共感することで親しみがわく。
- 擬人化された物体からは肯定的な印象を受ける効果がある。
2022.04.22
授業メモ
出席登録用ページ にテーマタイトル(メインタイトル・サブタイトル)を入力する
締め切り 5/12 17:00まで
2022.04.15
調査
- 戦国武将が好んだ意外な「虫・動物」4選
- 「後退しない」という理由で武将の間ではムカデは縁起が良いものとされていた。かつては兜のモチーフにされたり旗のデザインに採用されたりと、現在との扱いの差が大きい。
- デザインの視点で、虫と自然を捉え直す
- 虫をデザインの視点から観察している興味深い記事。進化の過程で「なぜこのような造形になったのか」を考えていくにつれて、デザインのお手本であることがわかる。
アイデアスケッチ
- イメージラフ→Googleドライブ
- 百足の足をガラスのように透き通った表現をしたい
- 人と百足の親和性が少ない
授業メモ
- 進捗記録の中に「スケジュールを制作した」ということも記載する。
- 今後変更していくので仮状態でもたくさん書く。
- 進捗記録の更新は提示された見出し(調査/試作/テーマ案/スケジュール)をつける
2022.04.08
テーマ案
- イラスト × Web
- マウスカーソルに追従してキャラクターの目が動くサイト
- 閲覧者が干渉できるイラスト
- イラスト × Web
- ムカデの種類を擬人化したイラスト
- 虫嫌いな人でも見られるレベルの擬人化
- 不快感を感じないキャラクターデザイン
調査
- 画面を越えるWEB
- アイデアが斬新なWebサイト。画面上に蚊が止まったように見える、蚊取り線香で「蚊」をやっつけることができる。実際に蚊が止まっているように演出することで、不快感から蚊取り線香を使わせるように仕組まれている。
- Terminal Legs(ムカデ販売店) ←リンク先に虫の画像が出ます
- リンク先は販売ページだが、さまざまな種類のムカデを知ることができる。害虫でお馴染みのムカデだが、このサイトのムカデは全て美しく写っていて不快感を覚えない。
- いきも〜る
- 変ないきものの面白いグッズを販売しているサイト。スクロール中に双眼鏡のシルエットが出てくる仕組みになっている。サイトの内容とマッチした演出は、世界観をより感じることができる。
スケジュール管理