3DCG BASICS

Blenderによる3DCG

 3DCGすなわち3次元コンピュータグラフィックスとは、幅・高さ・奥行き(x,y,z)という3つの軸を持つ仮想の空間上に、仮想の被写体・照明・カメ ラを配置して、計算によってカメラから見えるイメージを作り出す技術です。
プログラミングによってイメージをつくる方法もありますが、現在では様々な3DCGツールがあり、3次元空間図形に関する数学的な知識がなくとも直感的なインターフェイスでシーンの生成が可能です。
Blenderはそのひとつで、物体の形作りから色・質感の設定、さらにアニメーションやゲームの作成も可能な、統合型のソフトウエアです。


環境設定について

1)言語環境
User Preferences Window > Language&Font > International Fonts で、フォントを選択(フォントフォルダの位置を知っている必要があります)。そして、 言語を Japanese に設定して、Tooltips Buttons Toolbox を有効にすれば、メニューが日本語になります。
※ただし現状では、大半の項目は英語のままですし、カタカナになったところで、所詮英語をカタカナにしただけのことですので、将来のことを考えると、メニュー項目に出てくる単語いついては、英語のまま覚えることをお勧めします。

2)ウインドウの分割
ウインドウの境界で右クリックすると、Split Area、Join Areas、NoHeader などのメニューが表示されます。Spilit Area を選択すると、分割線が表示されますので、適当なところでクリックして下さい。画面が2分割されます。分割したものを結合するときは、文字通り Join Areas を選択すればOKです。
Blender はすべてのWindow を自由に切り替えることができますので、自分の使い易いようにカスタマイズして下さい。
尚、「メニュー・ツールが消えた」という質問がよくありますが、これは No Header をクリックしたために生じる現象です。その場合は、やはり境界線で右クリックすると Add Header という項目が見つかりますので、それを選択して復元して下さい。

3)現在の状態をデフォルトとして保存
環境がカスタマイズできたら、それをデフォルトとして保存しておきましょう。
FILE > Save User Default で現在の状態をデフォルトにできます。


ファイルの保存について

Illustrator やPhotoshopと異なり、画面での操作の結果がそのまま作品とはなりません。3Dソフトの場合、モデルやシーンの状態すなわち設計図と、その設計図 をもとにコンピュータが計算によって描き出したレンダリング画像と、2つの成果物があるわけです。
レンダリングに時間を要しない簡単なシーンの場合は、設計図だけ保存すれば十分ですが、レンダリングに数時間を要するような複雑なシーンとなると、レンダリングした結果の画像も保存する必要があります。

プロジェクト(設計図)の保存
FILE > SAVE , SAVE AS > ファイルパスとファイル名の指定
ファイル名は ~.blend となります。

レンダリングイメージ(完成画像)の保存
FILE > Save Rendered Image > ファイルパスとファイル名の指定
ファイル名は ~.jpg などとなります。

 

Macユーザの方へ

1)Blenderに限らず、3DCGのソフトウエアではマウスの中ボタンを多用します。Macのデフォルトでは、中ボタンを押すとDashbordなどが出てしまうので、システム環境設定で、中ボタンへの機能割り当てを変更することをお勧めします。

2) シーンボタンで表示される Output パネルの出力先指定は、デフォルトでは /tmp/ になっていると思います。しかし、このままですと、ANIMボタンを押したときのレンダリングファイルが /tmp/ に出力されてしまいます。このフォルダは、Macの通常の操作では見えませんので、見えないところにいつのまにかゴミがたまる、ということになります。そ こで、この部分は // (ダブルスラッシュ:カレントディレクトリの意味)に変えることをお勧めします。もちろん変更後は Save Default Setting しておきましょう。


ノートパソコンユーザの方へ

テンキーの無いノートPCでは、ビューの切 り替え [7][1][3][0] などに困ります。デフォルトでは、アルファベットキーボード最上段の数字はレイヤー切り替えに使用されるので、これを変更する必要があります。
User Preferences Window > System&OpenGL のところに Emulate Numpad というのがありますので、それを有効にして下さい。レイヤー切り替えはマウスでしか行えなくなりますが、視点の切り替えが [7][1][3][0] でできるので、操作が楽になると思います。|  PAGE TOP |


Basic Interface

マウスとキーボード

Blenderは、右手でマウス、左手でキーを操作することで、スムーズなオペレーションができるようなインターフェイス設計になっています。ここに挙げた、基本的なキー操作をマスターするだけで、大半の作業がスピーディーに行えます。

1) ウインドウのカスタマイズ

Divide Screen    : [MOUSE_RB] on Border
Save UserDefault: [CTRL]+[U]

2) 視野のコントロール

Top View        : [7]
Front View        : [1]
Side View        : [3]
Camera View        : [0]
Change Camera     : [CTRL]+[0]key
Pers/Ortho        : [5]
Redraw            : [9]

Rotate View        : [2][4][6][8]
Translate View    : [SHIFT]+[2][4][6][8]    , [SHIFT]+[MOUSE_MB]
Zoom View        : [+]/[-] or [MOUSE_WHEEL]

Local / Global    : [/]
Center Window    : [C] ※カーソル位置が中心になるようWindow領域を移動
Wire / Solid     : [Z]

3) 基本操作

選択(追加選択)    : [MOUSE_RB]([SHIFT]+)
矩形領域選択    : [B]+[MOUSE_Drag]

操作確定        : [MOUSE_LB]
操作キャンセル    : [MOUSE_RB]

UNDO            : [CTRL]+[Z]

平行移動        : [G]
回転            : [R]
拡大縮小        : [S]
※[ALT]と組み合わせるとそれぞれの初期化が可能

選択対象の削除    : [X]
数値入力パネル    : [N]
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