情報と感情から距離をとる空間体験
情報や感情から距離を置き、日常の中にある小さな美しさや発見に気づくためのWebsite制作。
WebsiteのGalleryページを、卒業展示では「心理的な休息空間」として実空間に展開予定。
背景
現代社会では、SNSやインターネットを通して、常に多くの情報や他者の感情に触れ続けている。誰かと比較し、自分らしさを見失いそうになる中で、「頑張り続けること」が求められる場面も多い。
そこで、一時的に思考や感情から距離を置き、自分自身を静かに見つめ直す時間が必要だと考えた。
PERCHは「止まり木」を意味する。
鳥が飛び続ける途中で枝に止まり、羽を休めるように、人にも安心して立ち止まれる場所が必要なのではないだろうか。
目的
Webサイトを主な成果物とし、絵画やさまざまな創造的表現を通して、日常の中で「羽を休める感覚」を体験できる場をつくる。ひとつの小さな関心をきっかけに、鑑賞者自身の行動へ繋げる。
羽を休めたとき、どんな背景や歴史を知っていても、そのもの自体が持つ美しさに心を奪われることがある。
PERCHは、「気になる」を見つける場所であり、絵画をはじめとするさまざまな創造的表現を通して、美しさや、出会い、発見とインスピレーションの時間を届ける。
羽を休めることで、見えてくるものがある。
PERCHの頭文字「P」を左右対称に配置し、交差させたシンボルマーク。
本研究の主な成果物。
絵画や写真、文章などのさまざまな創造的表現を通して、日常の中で「羽を休める感覚」を体験できるWebサイトを制作する。
構成
HOME / ABOUT / GALLERY / CONTACT【 言語切替機能あり 】
絵画を中心とした作品や創造的表現を掲載し、気になる感情や美しさとの出会い、発見、インスピレーションに触れる場所。
GALLERYの検索機能
GALLERYの検索機能では「雨」「ひとり」「眠れない」「恋愛」など、今の気分や感覚を表す言葉から作品を探すことができる。自分の感覚を入り口に、思いがけない作品と出会える仕組みである。
展示 【 後期実施予定 】
Webサイト内の「GALLERY」を実空間へ展開する。絵画などの作品を通して、情報や感情から一時的に距離を置く「心理的な休息空間」として表現する。
Adobe Illustrator / Adobe Photoshop
Adobe After Effects / Adobe Media Encoder
3DCG / Blender
HTML / CSS / GitHub
プロジェクトの期間|2026.04.10 - 後期終了まで
前期は、「心理的な休息とは何か」という問いをもとに、PERCHのコンセプトや表現方法について検討し、絵画作品とWebサイトを中心に制作を進めた。
制作を通して、心理的な休息を直接的に与えるのではなく、作品に触れる人が自分の感覚や記憶に意識を向け、情報や感情から少し距離を置くための「きっかけ」をつくることが、PERCHにおける休息のあり方ではないかと考えた。
また、絵画だけでなく、Webサイトや陶器など複数の媒体に展開することで、それぞれ異なる方法からPERCHの世界観に触れられる可能性が見えてきた。
今後は、前期の制作で得た考えをもとに陶芸作品や印刷物の制作を進め、後期の展示では、Web上だけではなく実際の空間の中で「羽を休める体験」をどのように表現できるか検討していく。
SNS普及率
現代におけるリラックス手段
鑑賞者が自由に感情を重ねられる余白を持つ表現 【 書籍 】
金子みすゞ『金子みすゞ童謡集 明るい方へ』JULA出版局, 2012.
谷川俊太郎『行先は未定です』朝日新聞出版, 2024.
Hannah『ハイライトには残せないけど、生きていた日』大和書房, 2024.
Adobe Illustrator / Adobe Photoshop
Adobe After Effects / Adobe Media Encoder
3DCG / Blender
HTML / CSS / GitHub
4月・5月・6月・世界観の設計フェーズ
7月・8月・9月・作品制作フェーズ
10月・11月・12月・展示・WEB・仕上げ
Reference・Influence
市川春子・uou cute・theVirgins・COYSEIO・minky qian・lucila's film club 等
・作品の効果を先にデータ化するためには卒業展示前にアートギャラリーにて展示を行っておく必要があると感じた
・参考資料として使用していたPinterest上の画像について、著作権への配慮が必要であるとのご指摘をいただいため、学科サイトへの掲載にあたっては該当画像を削除し、内容の見直しを行った