すべての始まりは、2020年夏…コロナ禍の真っ只中でした。
2020年2月末に突然始まり、長く続いた臨時休校のせいで、私には完全に休み癖がついてしまいました。学校や友達に対する興味は、その休校の最中にすっかり失ってしまったのです。今思うと、ちょうどその頃にスマートフォンを買い与えられたことも理由の一つだったかもしれません。
学校が再開するも、勉強や課題はまともにせず、布団に潜ってもスマホばかり見て、睡眠不足のまま学校に行き、授業中に寝るという悪行を毎日繰り返していました。
そして、2週間という短い夏休みが明けた頃のことでした。
私は体調が悪いと母に嘘をついて、学校を1週間休みました。久しぶりに登校すると、いつも通りに話しかけてくれる仲の良い女の子たちがいました。
「休んでた間、何してたの?」と聞かれ、私は素直に
「ずっとゲームしてたよ」と答えました。
次の日から、私の周りに人が集まることはなくなりました。私に向けられたのは、軽蔑の目でした。
通っていたのが小中一貫校だったこともあり、「小学校6年間の友情って、こんなにも簡単に無くなってしまうのか」と12歳ながらにして絶望しました。友人から暴力は受けませんでしたが、言葉による精神的苦痛を与えられることはありました。
さらに、当時は親も不登校に対する理解がない時期でした。朝、聞き馴染みの無い声で目覚めると自分の部屋に先生が居て、布団から引っ張られて起こされる、なんていうこともしばしばあり、生きている心地がしませんでした。
そこからプライベート空間と学校との境目を感じなくなり、私にはどこにも逃げ場がないように感じ始めました。
そうして、週に1〜3日学校へ行くか行かないかの完全な不登校になり、大好きなみんながいる教室に入る気持ちもなくなりました。
平日の、昼の、誰もいない静かな家で、私の頭の中は「死」に対する深い興味と、「生きるとは何だろう」という問いで満たされていきました。
人生で初めて「自殺」を考えた時期だったと、今振り返ると思います。