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Statistics/t-test

t 検定

Student's t-test

概要

t検定(t-test)とは、統計量が t分布に従うことを前提とするパラメトリック検定*1の一種で、一般に2組の標本について、平均値に有意差があるかどうかを調べる際に用いられます。

前提

t検定は前提からの逸脱に対して比較的堅牢であるとされますが、次のことを前提としています。

帰無仮説・対立仮説

2群それぞれの平均を μ1, μ2 とした場合・・

データ数について

t検定は、少ないサンプル数であっても有意差があるかどうかを判断できるツールとして開発されているため、1つの群につき 6件~10件のデータでも統計処理することが可能です。



用語解説

要因と水準

分散分析では要因や水準(群)が複数あることを前提に比較を行いますが、t検定は、1つの注目要因について2群の平均値の違いを検定するもので、1要因・2水準で行うのが前提です。

t 検定の種類

Python 等の環境で t検定を行う場合、一般に「2 つのデータ間に対応がなく、正規性および等分散性が仮定できる」ことを前提に「Student の t検定」が用いられますが、2つの群に等分散性が仮定できない場合は、Welchの方法を採用します(以下のプログラムサンプルに具体的な事例を記載しています)。



サンプルプログラム

PAGES

GUIDE

DATA


*1 パラメトリック検定とは、母集団分布に特定の分布を仮定した検定のことです。
Last-modified: 2023-08-30 (水) 17:16:50