Last Trace
ー消えそうな風景の収集ー
- 大中 啓旦
- Keywords:Film camera, ・・・, ・・・, ・・・
概要
これは何?
消えつつある地域の風景を写真で記録し、展示作品として残すものである。写真を通して、日常の中にある風景の価値や記憶の重要性を伝える。
背景と目的
近年、再開発や人口減少、ライフスタイルの変化などにより、地域に長く存在してきた商店街や個人商店、古い看板、公共施設といった風景が次々と姿を消している。しかし、その多くは日常の一部として存在しているため、価値が見過ごされやすく、十分な記録が残されないまま失われてしまうことが少なくない。また、一度失われた風景は元に戻すことができず、その場所に刻まれていた人々の記憶や歴史も薄れていく。
本研究では、そのような消えつつある風景を写真によって記録・保存し、地域の記憶を後世に残すとともに、普段何気なく目にしている風景の価値を再認識するきっかけを提供することを目的とする。
コンセプト
『今は当たり前に存在する風景も、いつか失われるかもしれない。』
消えつつある風景を写真として記録し、その場所が持つ価値や記憶を未来へ残す。写真を通して、普段見過ごされがちな地域の風景に目を向けるきっかけをつくる。
成果物の仕様
メンバー
制作ツール
- カメラ
- Google Forms
- Microsoft Excel
- Microsoft Word
プロジェクトの期間
まとめ
調査
現状調査
先行事例
技法・技術情報
プロジェクト管理
スケジュール
ToDo
進捗記録
2026.04.10
ISO感度・絞り・シャッタースピードの調査
- ISO感度とは
カメラが光をどれだけ敏感に受け取るかを示す数値。数値が低いほど光に対する感度は低く、明るい場所での撮影に適しており、高いほど暗い場所でも明るく撮影できる。ただし、ISO感度を上げすぎると画像にノイズ(ざらつき)が発生しやすくなる。
- 設定方法
カメラ本体のISOボタンやメニュー画面から設定できる。一般的には、明るい屋外では低いISO(100~200)、室内や夜間など暗い環境では高めのISO(800以上)に調整。また、オートISO機能を使うと、撮影環境に応じてカメラが自動で適切な感度に設定してくれる。
- 絞りとは
レンズを通る光の量を調整する仕組みで、「F値(絞り値)」として数値で表される。F値が小さいほど多くの光を取り込み明るく撮影でき、背景をぼかした表現がしやすくなる。反対に、F値が大きいほど光の量は少なくなり、ピントの合う範囲(被写界深度)が広がり、全体にピントが合った写真になる。
- 設定方法
カメラのA(Av)モードやM(マニュアル)モードで設定できる。ダイヤル操作やメニューからF値を変更し、撮影シーンに応じて調整する。背景をぼかしたい場合はF値を小さく(F1.8~F4)、風景など全体をくっきり移したい場合はF値を大きく(F8~F16)に設定するのが一般的。
- シャッタースピードとは
カメラのシャッターが開いている時間の長さを指し、取り込む光の量や被写体の動きの映り方を調整する要素。速いシャッタースピード(1/1000秒)は動いている被写体をブレずに止めて撮影でき、遅いシャッタースピード(1秒以上)は光を多く取り込み、動きの軌跡を表現することができる。ただし、遅くし過ぎると手ブレが発生しやすくなる。
- 設定方法
カメラのS(Tv)モードやM(マニュアル)モードで設定できる。ダイヤルやメニューから数値を変更し、撮影シーンに応じて調整する。動きの速い被写体を撮影する場合は速いシャッタースピード(1/500秒以上)、夜景や光の流れを表現したい場合は遅いシャッタースピード(数秒〜数十秒)に設定するのが一般的。
2026.04.17
マニュアルカメラアプリを使用して試し撮り
- シャッタースピード1000→250→60
- ISO100→800→3200
2026.04.24
活動内容
- 研究テーマの方向性を整理
- 「カメラは現実を記録しているのか」というテーマから、人がどのような写真を”現実らしい”と感じるのかを研究する方向へ内容を具体化
- カメラ設定(シャッタースピード、ISO感度、F値)によって写真の印象が変化することについて調査を行った
- また、人間の視覚や認識には個人差があることを理解し、「現実らしさ」は主観的な要素を含むことを理解した
現時点での考察
- 写真は単なる記録ではなく、設定によって時間や空間の見え方が変化することが分かった
- そのため、本研究では「写真そのもの」ではなく、「写真を見た人がどのように現実らしさを感じるか」を分析する必要があると考えた
今後の予定
実験に使用する撮影条件や構図を検討する
2026.05.01
活動内容
テーマについて、研究の背景や目的を整理した。また撮影対象となる風景の条件を検討し、地域の商店街や古い看板、閉店予定の店舗などの候補地を調査した。さらに、展示作品の構成を考えるため、写真アーカイブや写真展の事例を調査し、今後の制作方針を検討した。加えて、実際に候補地でテスト撮影を行い、撮影方法や展示を意識した写真表現について確認した。
候補地
- 旦過市場
- 再整備が進んでおり、昔ながらの市場風景が変化している。
- 門司港レトロ地区
- 保存されている一方で、周辺には古い建物や店舗が残る。
- 西新商店街
- 個人商店と新しい店舗が混在し、変化の過程を撮影できる。
- 上川端商店街
- 吉塚市場リトルアジアマーケット
- 昔ながらの市場の雰囲気と現在の文化が共存している。
- 大牟田市
- 直方市
- 柳川市
2026.05.08
活動内容
- 研究テーマおよびコンセプトの具体化
- 成果物の内容および展示方法の検討
- 撮影候補地の選定と現地調査
- ポートフォリオの形式の比較検討
2026.05.15
活動内容
研究対象となる風景を選定するため、撮影候補地の現地調査を行った。事前にリストアップした商店街や市場、古い建物が残る地域を訪れ、実際の景観や撮影環境を確認した。また、どのような場所が「消えそうな風景」として研究テーマに適しているかを検討し、撮影対象の選定基準を整理した。併せて、設営時間帯による雰囲気の違いや光の入り方、人通りの状況なども確認し、今後の本格的な撮影に向けた計画を立てた。さらに、現地で試験的な撮影を行い、構図や撮影方法について検討を進めた。
2026.05.22
活動内容
6週目の現地調査をもとに、本格的な撮影を開始した。撮影では、古い商店街や個人経営の店舗、長年使用されている看板など、将来的に失われる可能性のある風景を中心に記録した。単に対象物を撮影するだけでなく、その場所の雰囲気や周辺環境も含めて撮影することで、風景が持つ特徴や歴史的な背景が伝わる写真表現を意識した。また、撮影後は写真データの整理を行い、構図や露出、視点などを確認しながら今後の撮影方針について検討した。さらに、撮影した写真を見返し、追加で記録すべき対象や撮影方法の改善点を洗い出した。
2026.05.29
活動内容
前週に引き続き撮影を行い、新たな候補地で消えつつある風景の記録を進めた。特に、古い焦点や看板、利用者が減少している施設などを中心に撮影し、さまざまな構図や撮影距離を試しながら記録を行った。
結果
撮影を通して、対象物だけを写すよりも周辺の環境を含めて撮影することで、その場所の雰囲気や時代性が伝わりやすくなることが分かった。また、時間帯によって写真の印象が大きく変化するため、撮影タイミングも作品づくりにおいて重要な要素であることを確認した。
2026.06.05
活動内容
2026.06.12
活動内容