微細美十六景
些細なところにアートを
- Tokinari Nakamura
- Keywords:キャプションボード, 空間演出,アート
概要
これは何?
日常を切り取るキャプションボード
背景と目的
風景画の展示や年1の桜や紅葉に感動する割に、街行く人は実際の夕焼けや花を見ても誰も足を止めず緊張した面持ちで急いでいる。私達の生活は日々楽になっている筈なのに、それに反比例して気持ちが貧困になりつつあるのはなぜだろうか。
季節ごとに咲く花やきれいな声で鳴く虫など身近な場所に感動関心はあふれている。
この研究ではそんな忙しい方、ゆとりの欲しい方に対して癒しとなり得るものに気付く方法を企画し制作しようと考えている。具体的には美術館にあるキャプションから発想を得、アート作品だけでなく道端の植物や風景にも奇麗だと思える要素がたくさんあり、それらをキャプションボードで作品として認識を促すという方法である。
コンセプト
普段生活していて気づかれないような場所や物にキャプションボードを作成しその微細美や素晴らしさに気づき癒やしを得てもらう。
成果物の仕様
福岡県内を制限とした16枚のキャプション
InstagramとYouTube・TikTokいずれかでのビデオ
メンバー
中村 暁成
制作ツール
Adobe Photoshop
Adobe Illustrator
Procreate
プロジェクトの期間
2023.04.14~2023.12.22
まとめ
中間発表時点で
- 制作点数
- 制作手順の効率化
- 展示方法
についてアドバイスを受けた。これらについては制作を進めるとともに解決していき詳しいアプローチについては進捗ログに記入していく。
調査
現状調査
先行事例
キャプションボードの作り方
技法・技術情報
プロジェクト管理
スケジュール
4月ーテーマ案試案
5月ーテーマの決定・題材の収集
6月ー試作制作・題材の収集
7月ー場所の選定、キャプションボード制作
8月ーキャプションボード制作
9月ーInstagram、動画の制作
ToDo
先行調査
アイデアスケッチ
デザインスケッチ
実物の試作
進捗記録
2023.06.30
進捗報告
キャプションボードの再調査
2023.06.23
進捗報告
作品の仕様を追加
それぞれが有する微細美は生活が豊かであろうが苦しくあろうが常に存在している。しかし簡単に無視されて弱々しいものででもある。これまでの想定としては美術作品に添えられるキャプションボードの様に四角形の淡白な作品を作る予定であったが、空間や対象物によって柔軟に形や展示位置を変える手段に変更する。
散策
場所の選出をすべく、須恵・飯塚方面へ散策した。
現時点では以下が候補。
2023.06.02
進捗報告
- 問題点
製作工程の効率
あらかじめ雨や風に強い材質を選ぶ事で短いスパンでの作品の維持を避ける方向にする。(対象の作品に花や動物等一時的なものは除く)
材質の候補はレジン、プラスチック、塩ビ、アクリル、
飛ばされてしまった・流されてしまった場合の環境配慮で木材と紙で製作を行う。
2023.05.26
中間発表
- タイトルの改善
インパクトの強さで記憶しやすいものとする為や突発性と語感から「ゲリラ美術館」としたが、野蛮・物騒な印象を受けるため
→「パラノマゲリラ美術館」に変更。パラノマという単語をクッションに語感を柔らかくする狙い。
パラノマとは
半円形の背景を描いた画面の前に、草木や人形などをおき、さらに照明の効果によって観賞者に広い視野をもつ野外の景色を見ているような感じを与える装置。
コトバンクより引用
- 展示方法の提案
制作の手順として、
1、現地調査
2、目ぼしい場所のリストアップ&キャプションの制作
3、展示&撮影
4、SNSへ投稿
の流れを検討をしていた。しかしこの方法は現場まで2回以上往復が必要で効率面で考えると複数作品を作成していくことへの障害になってしまう。この方法と別にボードの原型を持っていき写真を取ってあとから画像編集していく方法をしていく提案もあったが私自身では空想ではなく受け手が現実に存在するかもしれないという期待を含ませたいため両者を両立できる展示、制作方法を模索していきたい。
2023.05.19
進捗報告
- テーマのブラッシュアップ
課題は何を題材とするか
→普段注目されないような花や野草・風景、意図的に植えられたものを除く自然
それらに題名をつけ作品に昇華する。
例えば私が生活している範囲でも、
場所:無人駅
モノ:ヒメヒマワリ・線路・田畑・森・錆びたホーム
時間:日中
これだけでも感動の要素は沢山ある。
道端に咲いていた花。
きれいな形をしているが皆スマホに首ったけで見向きもされないご様子。
マップ上では映らない漫画で出てきそうな階段。異世界につながっていそう。
神社の脇を流れる川。ハヤが泳いでいて水質が良いことが伺える。
2023.05.12
進捗報告
- テーマの変更
身近にある自然や風景の良さを紙飛行機で間接的に伝える
→アート作品に必ず据えられるキャプションを使ってもっと直接的に良さを伝える。
2023.04.21
テーマ
- うんち時間
クラシックフロントカウル
→先行事例:旧車テイストR25カウル
立ちごけしないサイドスタンド
→先行事例:立ちごけ防止装置
- 小さな幸せに気づく紙飛行機
閃かせる部屋
→規紙飛行機の案とかぶさる部分があるため却下
- 捨てたくなる灰皿
コンセプト
- うんち時間
嬉々としてトイレに行く人は殆どいない。大抵は面倒がり少し我慢したり用を足している最中にも次の行動について考えて退屈な時間を過ごしている。実際にトイレの回数は一日平均5.5回で人生を80年と仮定した場合一生に15〜20万回用を足す計算になる。時間で表すと8〜11ヶ月トイレで時間を過ごすことになるのだ。
そこで腹痛であっても退屈しない様なトイレを少し面白くなる仕組みを研究しようと考えた。
- オトナ紙飛行機
風景画の展示や年1の桜や紅葉に感動する割に実際の夕焼けや花を見ても誰も足を止めず見向きもしないのはなぜだろうか。
馬車の発明、自動車の発明、衛星の発明、スマートフォンの発明で人類の生活スピードは著しく加速している。楽で豊かになり喜ばしいことの筈であるが、一方でそれとは真逆に町中を行く人は窮屈・憂鬱そうに速歩きで次の仕事に向かっている。
結論として原因は時間とそれによって視野狭窄にあった。この研究では外側に広く意識を向ける紙飛行機を矢印に比喩して到着した先で自然な幸福に気付くキッカケを与えようと考えている。
調査
2023.04.14
テーマ
- うんち時間
- クラシックフロントカウル
- 立ちごけしないサイドスタンド
- 小さな幸せに気づく紙飛行機
- 閃かせる部屋
- 捨てたくなる灰皿
コンセプト
- うんち時間
嬉々としてトイレに行く人は殆どいない。大抵は面倒がり少し我慢したり用を足している最中にも次の行動について考えて退屈な時間を過ごしている。実際にトイレの回数は一日平均5.5回で人生を80年と仮定した場合一生に15〜20万回用を足す計算になる。時間で表すと8〜11ヶ月トイレで時間を過ごすことになるのだ。
そこで腹痛であっても退屈しない様なトイレを少し面白くなる仕組みを研究しようと考えた。
- クラシックフロントカウル
旧車バイクの高騰が止まらない1つの原因として外観の変化が深く起因している。パーツ供給面、燃費等の問題もあるがバイクユーザーの声は現行車よりも旧車のデザインの方が好みで買える値段であればそちらを選びたいという意見も多い。
ここではデザインの変化で大きく変わったSS、ツアラーバイクに採用されているカウルをリデザインしようと考えている。
- 立ちゴケしないサイドスタンド
バイクに乗るにあたって一番の不安要素となる立ちゴケ。中型であると200kgある車体が少し傾けばその分の重量が片足にかかる為当然のことである。新しくバイクに乗りたいと感じる人や乗り換えを検討している人にとっての障壁になり折角気に入った車体があっても選択肢から除外してしまう原因となってしまう。
そこで倒れ込まない様なアタッチメントを製作しようと考えた。