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名嘉はな/卒業研究 のバックアップ(No.19)


花とヴィンテージ PAPIL

生活の中に植物を取り入れ楽しめるドライフラワーショップの提案

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概要

これは何?

花とヴィンテージ品を販売するお店。店名である”PAPIL”は、「Personalized Arrangements and Precious Items Loft」という言葉の略であり、個人に合わせた花のアレンジメントと貴重なアイテムが詰まった空間を意味する。

背景と目的

 若者の花離れが進んでいる。この20年で1世帯あたりの切り花の購入金額は3割も減っている。現在、切り花の主な購買層は50代以上の女性であり、最も花を買っていないのが29歳以下の若い世代である。このような現状の背景として、「買ってもすぐに枯らしてしまう」という花の管理に対する不安や、「入店しづらい」「高くて買えない」という、敷居の高さなどの問題点が挙げられる。
 そこで、気軽に生活の中に花を取り入れるために"捨てない植物"を提案する。ドライフラワーにしやすい花を売ってお客様自身でドライフラワーにしてもらい、花を捨てずに長く飾ることを楽しんでもらう。また、売れ残ったものをドライフラワーにして販売することでフラワーロス問題の解決を志向する。
 グリーン以外のものを組み合わせることで、新しい形のグリーンショップを展開したいと考えた。捨てずに長く楽しめるものであり、若者が気軽に購入することができるものとしてヴィンテージ品を一緒に販売する。

コンセプト

 行ったアンケートの結果から、花や観葉植物が好きな人は多くいることがわかった。しかし、「管理が面倒、枯らしてしまう」、「敷居が高く買いづらい」という問題点から、購入する回数が少なくなっている。これを解決するための手立てとして、お客様自身でドライフラワーにしてもらうこと、気軽に手にとれる古雑貨を一緒に販売することで生活の中に気軽に花を取り入れられるようにしたいと考えた。ドライフラワーであれば枯れても楽しめ、一度ドライにしてしまえば管理をする手間も省け、インテリアとして楽しむことができるだろう。
 また、現状調査から、アンティーク雑貨を販売するだけでは他ブランドとの差別化が難しいと考えた。そこで今回提案するブランドでは、従来の花のイメージである女性らしいデザインとは違った、男性らしさを感じるようなアメリカンヴィンテージをコンセプトに、男性も気軽に入れるような印象と、アメリカンヴィンテージ感が伝わるようなビジュアルを検討する。

成果物の仕様

花、ブーケと古雑貨の販売
POP UPショップとして数日間出店
インスタグラムを使用して広報

試作

ロゴデザイン

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フライヤーデザイン

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ドライフラワー

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成功例(かすみ草)と失敗例(ガーベラ)


メンバー

名嘉はな

制作ツール

illustrator
photoshop


プロジェクトの期間

2023.04.14 - 2023.12.22

まとめ

 前期は調査、検証とプロジェクトのコンセプト決定、イベント開催に向けた計画を進めた。先行事例を調査してブランドのコンセプトを決定し、ドライフラワーの試作を行った。
 制作物としてまずフライヤーを試作として制作し、その反省点から改善してよりコンセプトに合うブランドのロゴマークとフライヤーを制作した。出展計画については、個人事業主登録と香椎祭出店申込を完了させている状況である。
 夏季休業期間中に仕入れ、ブーケの試作と購入したお客様に渡すドライフラワーの作り方冊子制作を行う。包装紙やパッケージにもリサイクル要素を入れることができないか検討中である。後期ではインスタグラムの運用、イベントの開催準備を行う予定である。



調査

現状調査

花屋業界の現状


アンケート調査

 現状の調査として、花に対する意識についてのアンケートを行った。花や観葉植物は好きかという問いに対して、「はい」と答えた人は95%であった。一方で、どのくらいの頻度で花を購入するかという問いに対して一番多かった回答は1年に1回であった。花や観葉植物が好きな人は多いが購入する回数は少ないのが現状である。あまり買わない場合の理由として最も多く回答されたのが、「管理が面倒、枯らしてしまう」ということであった。
 また、花屋に対するよくないイメージを質問したところ、「一本だけ、少数本だけ買うのが気まずい」「高くて買えない」「入店しづらい」という理由が多かった。

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先行事例

傾向分析

 上記先行事例調査と合わせて、計9つの花屋に実際に行き内装を調査、またインターネットでも調査を行い、花屋のコンセプトの傾向分析を行った。
 花を売るだけではなく、他の要素と組み合わせることで多店舗との差別化を図っているところが多かった。中でも花とパン、花とカフェなど、飲食と組み合わせている店舗が多く見られた。
 内装は白や緑、茶色を貴重とした女性らしくナチュラルな雰囲気のものが多かった。また、特にドライフラワーを販売している店舗でヨーロッパのアンティーク調家具を内装として使用しているところも多く見られた。実際に行った花屋では9つ中5つの店舗でアンティーク風の家具を使用していた。また、インターネットで調べた中でも同じような内装の店舗が多く存在した。


技法・技術情報

ドライフラワーの作り方
百合、カラー、多肉植物、椿など、水分の多い花は乾燥に時間がかかり、乾燥の完了までにお花の色が悪くなるため向かない。また、オオイヌノフグリ、勿忘草など、小さなお花は乾燥させるとさらに小さくなり、お花が目立たなくなってしまうので注意が必要。小さなお花をドライフラワーにする場合、シリカゲル法でドライフラワーにすることで綺麗に仕上がる。

試作調査

初心者でもドライフラワーにしやすい花として、かすみ草、バラ、ラベンダーなど、もともと水分量が少なく、ドライフラワーにしても色や形が変化しずらいものが挙げられる。実際に自分でドライフラワーを作る実験をしたところ、かすみ草は最も簡単に、形がほとんど変わることなくドライフラワーにすることができた。また、バラも多少変形はあったものの、綺麗に完成した。この実験から、水分量が少ない花であれば、初心者でも簡単にドライフラワーを作ることができるとわかった。一方で、チューリップやガーベラなどの茎が太く花びらが薄い花は乾燥させると花びらが落ちやすく、綺麗に作ることができなかった。画像左:成功例(かすみ草)右:失敗例(ガーベラ)

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プロジェクト管理

スケジュール

プロジェクトスケジュール
制作物、仕入れ物一覧表

ToDo

-テーマ決め
-テーマタイトル決める
-スケジュール表
-ロゴ、フライヤーデザイン
-個人事業主登録
-現状調査、傾向分析
-ドライフラワー実験
-前期概要編集





進捗記録




2023.6.30

2023.6.23




2023.06.16

調査

海外仕入れについて
海外で世界中の古物が手に入る市場

2023.06.09

調査・計画

2023.6.2

調査

花屋巡り
気づいたことメモ
ヨーロッパのアンティークっぽい雑貨や家具を内装に使ってるお店が多い
→アンティーク雑貨では他のお店と差別化できない
→アメリカンヴィンテージをコンセプトにしたら、差別化もできるし今まで花を買う習慣があまりなかった男性でも入りやすいお店になるかも



2023.5.26

中間発表

先生たちに言われたことめも

2023.5.19

プロジェクト名決定「花とヴィンテージ PAPIL」

 「PAPIL」は「Personalized Arrangements and Precious Items Loft」という略であり、個人に合わせた花のアレンジメントと貴重なアイテムが詰まった空間を意味している。
 また、地元(石垣島)の方言でちょうちょという意味であることと、偶然にもフランス語でPapillonがちょうちょという意味だったことから、花によってくるちょうちょのようにたくさんの人の目を惹くことができるようにという意味を込めてこの名前に決定した。

開催日時検討

11月の香椎祭で出展、12月他の人も誘って合同POPUPイベント
場所の検討
メモ 福岡ゲストハウスHIVE 3000/1h

試作

フライヤー試作

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ヴィンテージ感が伝わるようなビジュアルを考えた



2023.5.12

現状調査

調査をしてみて→
ヴィンテージと花屋を組み合わせたお店を作りたい!ヴィンテージ目的のお客様に、お花を買ってもらうことで普段お花を買わない層にもアプローチできる
ロス問題を減らすための案として、ドライフラワーにしやすいお花を売りたい

コンセプトにヒッピー要素入れたい、できれば
ヒッピーのフラワームーブメント
愛と平和の象徴である花が、コンクリートが増えた現代で生活する人たちの暮らしの彩りになってはしい



2023.4.28

やること決定!花屋ブランディング
タイトル未定
花を買う習慣がない層にも買ってもらえるようなコンセプトと商品を作る
場所を借りて花屋POP UPショップをする!

コンセプト案

できれば他の学科の生徒を集めてそれぞれが作っている作品を売るPOP UPイベントしたい



2023.4.21

アイデアを三つに絞り先行事例調査

2023.4.14

アイデア出し