生活の中に植物を取り入れ楽しめるドライフラワーショップの提案
花とヴィンテージ品を販売するお店。店名である”PAPIL”は、「Personalized Arrangements and Precious Items Loft」という言葉の略であり、個人に合わせた花のアレンジメントと貴重なアイテムが詰まった空間を意味する。
若者の花離れが進んでいる。この20年で1世帯あたりの切り花の購入金額は3割も減っている。現在、切り花の主な購買層は50代以上の女性であり、最も花を買っていないのが29歳以下の若い世代である。このような現状の背景として、「買ってもすぐに枯らしてしまう」という花の管理に対する不安や、「入店しづらい」「高くて買えない」という、敷居の高さなどの問題点が挙げられる。
そこで、気軽に生活の中に花を取り入れるために"捨てない植物"を提案する。ドライフラワーにしやすい花を売ってお客様自身でドライフラワーにしてもらい、花を捨てずに長く飾ることを楽しんでもらう。また、売れ残ったものをドライフラワーにして販売することでフラワーロス問題の解決を志向する。
グリーン以外のものを組み合わせることで、新しい形のグリーンショップを展開したいと考えた。捨てずに長く楽しめるものであり、若者が気軽に購入することができるものとしてヴィンテージ品を一緒に販売する。
行ったアンケートの結果から、花や観葉植物が好きな人は多くいることがわかった。しかし、「管理が面倒、枯らしてしまう」、「敷居が高く買いづらい」という問題点から、購入する回数が少なくなっている。これを解決するための手立てとして、お客様自身でドライフラワーにしてもらうこと、気軽に手にとれる古雑貨を一緒に販売することで生活の中に気軽に花を取り入れられるようにしたいと考えた。ドライフラワーであれば枯れても楽しめ、一度ドライにしてしまえば管理をする手間も省け、インテリアとして楽しむことができるだろう。
また、現状調査から、アンティーク雑貨を販売するだけでは他ブランドとの差別化が難しいと考えた。そこで今回提案するブランドでは、従来の花のイメージである女性らしいデザインとは違った、男性らしさを感じるようなアメリカンヴィンテージをコンセプトに、男性も気軽に入れるような印象と、アメリカンヴィンテージ感が伝わるようなビジュアルを検討する。
花、ブーケと古雑貨の販売
POP UPショップとして数日間出店
インスタグラムを使用して広報
名嘉はな
illustrator
photoshop
2023.04.14 - 2023.12.22
花と雑貨の仕入れ、ドライフラワー制作、インスタグラムやtiktokを使った広報活動を行った。生花のブーケの試作も行い、ヴィンテージ雑誌の切り抜きを使ってラッピングすることでブランドコンセプトが伝わりやすいビジュアルのブーケを制作できた。またtiktokに動画を載せることで、ターゲット層である若者に沢山見てもらうことができた。しかし、いいねを押してくれる人やアカウントをフォローしてくれる人の男女比は、女性が9割、男性が1割程度だった。男性の目に留まりやすくする工夫がもっと必要だと考えている。11月は香椎祭、12月はPOP UPイベントをレンタルスペースを借りて販売を行う
花屋業界の現状
現状の調査として、花に対する意識についてのアンケートを行った。花や観葉植物は好きかという問いに対して、「はい」と答えた人は95%であった。一方で、どのくらいの頻度で花を購入するかという問いに対して一番多かった回答は1年に1回であった。花や観葉植物が好きな人は多いが購入する回数は少ないのが現状である。あまり買わない場合の理由として最も多く回答されたのが、「管理が面倒、枯らしてしまう」ということであった。
また、花屋に対するよくないイメージを質問したところ、「一本だけ、少数本だけ買うのが気まずい」「高くて買えない」「入店しづらい」という理由が多かった。
上記先行事例調査と合わせて、計9つの花屋に実際に行き内装を調査、またインターネットでも調査を行い、花屋のコンセプトの傾向分析を行った。
花を売るだけではなく、他の要素と組み合わせることで多店舗との差別化を図っているところが多かった。中でも花とパン、花とカフェなど、飲食と組み合わせている店舗が多く見られた。
内装は白や緑、茶色を貴重とした女性らしくナチュラルな雰囲気のものが多かった。また、特にドライフラワーを販売している店舗でヨーロッパのアンティーク調家具を内装として使用しているところも多く見られた。実際に行った花屋では9つ中5つの店舗でアンティーク風の家具を使用していた。また、インターネットで調べた中でも同じような内装の店舗が多く存在した。
ドライフラワーの作り方
百合、カラー、多肉植物、椿など、水分の多い花は乾燥に時間がかかり、乾燥の完了までにお花の色が悪くなるため向かない。また、オオイヌノフグリ、勿忘草など、小さなお花は乾燥させるとさらに小さくなり、お花が目立たなくなってしまうので注意が必要。小さなお花をドライフラワーにする場合、シリカゲル法でドライフラワーにすることで綺麗に仕上がる。
初心者でもドライフラワーにしやすい花として、かすみ草、バラ、ラベンダーなど、もともと水分量が少なく、ドライフラワーにしても色や形が変化しずらいものが挙げられる。実際に自分でドライフラワーを作る実験をしたところ、かすみ草は最も簡単に、形がほとんど変わることなくドライフラワーにすることができた。また、バラも多少変形はあったものの、綺麗に完成した。この実験から、水分量が少ない花であれば、初心者でも簡単にドライフラワーを作ることができるとわかった。一方で、チューリップやガーベラなどの茎が太く花びらが薄い花は乾燥させると花びらが落ちやすく、綺麗に作ることができなかった。画像左:成功例(かすみ草)右:失敗例(ガーベラ)
-テーマ決め
-テーマタイトル決める
-スケジュール表
-ロゴデザイン
-個人事業主登録
-現状調査、傾向分析
-ドライフラワー実験
-前期概要編集
-出店場所の決定
-フライヤー制作
-販売用ドライフラワー制作
-ドライフラワーブーケ制作
-パッケージ制作
-ドライフラワー作り方冊子制作
-香椎祭売り場レイアウト
-什器準備
-商品の仕入れ
-写真撮影
-インスタグラム投稿
Instagram更新
レンタルスペース見学
POP UP 日程確定12/15.12/16
香椎祭写真まとめ
Instagram更新
香椎祭準備
香椎祭用フライヤー制作
Instagram広告運用
中間発表メモ
男性の意見も取り入れたビジュアルを考える
人件費はどうなってるのか
ポスターとかわかりやすいメインビジュアル作った方がいい
古雑誌を使ってるなら、ひとつひとつが違う紙だから同じものがありませんっていうアピールとかもしてみたら?
生花ブーケ制作
写真撮影、Instagram開設投稿
看板制作
香椎祭値段表
リーフレット制作
パッケージ、ミニブーケ試作
ドライフラワー制作
分けて吊るして乾燥させる
雑貨仕入れ
什器準備
仕入れ
花き流通センター見学
入場許可証発行
生花ブーケのラッピング/包装紙アイデア
イベント場所候補
概要編集と学科サイトの情報をまとめ直した
「花屋さんに並ぶ植物がよくわかる花の便利帖」
作品概要の編集、ドライフラワーの写真を追加した
先生たちからのフィードバックメモ
中間発表に向け作品概要を編集
花の仕入れをするために必要な開業届を財務省に提出
「ブランディングデザインの教科書」メモ
海外仕入れについて
海外で世界中の古物が手に入る市場
「西洋アンティークの辞典」メモ
二週間前に自宅で吊るしていたドライフラワーが完全に乾燥した。かすみ草とガーベラで試した結果、かすみ草は成功、ガーベラは失敗
花屋巡り
気づいたことメモ
ヨーロッパのアンティークっぽい雑貨や家具を内装に使ってるお店が多い
→アンティーク雑貨では他のお店と差別化できない
→アメリカンヴィンテージをコンセプトにしたら、差別化もできるし今まで花を買う習慣があまりなかった男性でも入りやすいお店になるかも
参考文献閲覧
「花屋さんの仕事 基本のき」メモ
先生たちに言われたことめも
「PAPIL」は「Personalized Arrangements and Precious Items Loft」という略であり、個人に合わせた花のアレンジメントと貴重なアイテムが詰まった空間を意味している。
また、地元(石垣島)の方言でちょうちょという意味であることと、偶然にもフランス語でPapillonがちょうちょという意味だったことから、花によってくるちょうちょのようにたくさんの人の目を惹くことができるようにという意味を込めてこの名前に決定した。
11月の香椎祭で出展、12月他の人も誘って合同POPUPイベント
場所の検討
メモ 福岡ゲストハウスHIVE 3000/1h
フライヤー試作
ヴィンテージ感が伝わるようなビジュアルを考えた
調査をしてみて→
ヴィンテージと花屋を組み合わせたお店を作りたい!ヴィンテージ目的のお客様に、お花を買ってもらうことで普段お花を買わない層にもアプローチできる
ロス問題を減らすための案として、ドライフラワーにしやすいお花を売りたい
コンセプトにヒッピー要素入れたい、できれば
ヒッピーのフラワームーブメント
愛と平和の象徴である花が、コンクリートが増えた現代で生活する人たちの暮らしの彩りになってはしい
やること決定!花屋ブランディング
タイトル未定
花を買う習慣がない層にも買ってもらえるようなコンセプトと商品を作る
場所を借りて花屋POP UPショップをする!
コンセプト案
できれば他の学科の生徒を集めてそれぞれが作っている作品を売るPOP UPイベントしたい
アイデアを三つに絞り先行事例調査