百人一首をテーマとした入浴剤
百人一首をモチーフにした入浴剤と現代語訳が書かれたカードを作成し、新たな入浴方法を提案する
近年、スマートフォンの普及により、入浴中にスマホを使用する「スマホ入浴」が若者の間で急速に広まっている。特に動画視聴や読書、SNSの利用が主な活動であり、リラックスする場でありながら、エンターテインメントや情報収集の場としても入浴が機能している。
また、日本文化に対する関心が再び高まっており、萬葉集を現代の若者言葉で翻訳した本の出版や、紫式部を主人公にした大河ドラマの放映など、古典文学や日本の歴史を題材にした作品が今時風にアレンジされ、幅広い世代から支持を集めている。
こうした背景から、伝統文化を再解釈することで、古典文学や歴史がただの教養としてだけではなく、エンターテインメントとしても注目を浴びていることが分かる。
若者を対象に百人一首の持つ美しさや奥深さを入浴剤を通して、リラックスしながらも日本の伝統文化に自然に触れることができる新たな入浴方法を提案する。
・百人一首をテーマにした入浴剤を作成し、 スマホの代わりに浴室へ持ち込むことで日本文化に触れる機会を提供する。
・親しみを持ちやすいように、若者向けに現代語訳する。
・入浴時間を文化的側面で豊かにする。
ibis Paint
Adobe Illustrator
MacBook air
2024.04.12 - 2024.12.20
今回の研究を通じて、日本文化を題材にした作品が若者に支持される背景や、入浴時間が情報収集の場へと変化している現状を知ることができた。その中で、スマホに頼らない新たな入浴方法を提案するために、百人一首をテーマにした入浴剤を制作した。実際に商品を見てもらった際、パッケージをきっかけに百人一首にも興味を持ってもらえたので、今後もさまざまな手段を通じて百人一首を現代のライフスタイルに取り入れ、多くの人にその魅力を伝えていきたい。