九州産業大学 芸術学部
ソーシャルデザイン学科
情報デザイン専攻 / 地域ブランド企画専攻
橋をデザインするのではなく、川をどう渡るのかをデザインする。*1
ソーシャルデザインとは、人と社会が抱える様々な問題に「気づき」、「伝え」、そしてその解決策を個々の場に相応しいカタチで「提案する」活動です。本学科では、芸術的な感性と表現力を育むとともに、様々な問題を解決するための デザイン思考・編集力・企画力・人間力を身につけます。
情報デザイン専攻
芸術的感性と ICT (情報通信技術) で、「面白い!」をデザインする
- 学びのキーワード
Webデザイン、Webアプリケーション
グラフィックデザイン、映像、視覚と聴覚(画像と音響)、編集・・
- 教育方針
視覚(画像)情報と聴覚(音響)情報に関する知識と、芸術的感性をあわせ持ち、Webを主とする様々な情報媒体において、「面白い!」提案のできるデザイナーを育成する。資源消費の少ない情報媒体の活用によって、持続可能でかつ文化的に豊かな社会の実現に貢献する。
- 修得する能力
- 芸術的感性と、視覚と聴覚(画像と音響)に関する専門的知識
- Webメディアをメインフィールドとしたプログラミング能力と、
新規性あるコンテンツの開発能力 - 哲学的思考を基盤とした問題解決能力と、「面白い!」の提案力
- 卒業後の進路
- Webデザイナー、IT・映像・広告・出版業界のデザイナー
- 企業・NPO法人の企画・総合職(デザイン・ディレクター)
- 学校・文化施設等における教育・研究職
- そして、今はまだ存在していない職業
地域ブランド企画専攻
ブランドづくり、まちづくり。デザインの力で地域活性化を促す。
- 学びのキーワード
ブランディング、デザインプランニング、デザインマネジメント
アートマネジメント、地域文化、美術史、デザイン史
- 教育方針
地域社会のブランド構築に必要な専門知識と問題発見・解決提案能力を習得させることを目指し、地域連携の核となるようなデザイナーを育成する。 また、理論と実践を兼ね備え、地域社会で活躍できるデザイナー、プランナー、プロデューサーを育成する。
- 修得する能力
- 地域の文化や産業のブランディングについての情報収集分析や
解決プロセスについての専門知識 - 社会からみた問題発見や問題解決のための発想力、創造力と感性力
- 事例をもとにアイデアから具体的デザイン提案迄のブランド開発と実践力
- 地域の文化や産業のブランディングについての情報収集分析や
- 卒業後の進路
- ブランドプランナー(マスコミ、広告、販売・サービス、製造業)
- 文化事業プラナー (文化財団、文化施設、公務員、製造業)
- 学校・文化施設等における教育・研究職
- そして、今はまだ存在していない職業
入学志願者の方へ
大学公式情報へのリンク
ソーシャルデザインとは何ではないか?
ソーシャルデザインという言葉にまつわるよくある勘違いについて。下記 FAQ の要約
- ソーシャルデザイン学科 = 社会福祉系の学科 ではありません。
- SNS( ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の専門学科ではありません。
- ソーシャルデザイン活動 = ボランティア活動 ではありません。
- 「地域」は「地方」ではありません。
- ソーシャルデザインはコマーシャルデザインとはスタンスが違います。
FAQ オープンキャンパス等でよくある質問にお答えします。
- Q:他の学科で学ぶ内容との違いは何ですか?
A:ソーシャルデザイン学科でも、グラフィック、映像、パッケージ、プロダクトなどを学びます。したがって、使用するソフトウエアや身に付ける技術は同じですが、ソーシャルデザインは、消費を促進するためのコマーシャルデザインとはスタンスが違うので、例えば同じグラフィックデザインでも「商品を売るための広告」ではなく「わかりやすい情報の視覚化(インフォグラフィックス)」などに重点を置いて学びます。
- Q:学びのキーワードとして、他の学科にはない特徴は何ですか?
A:「コトバ」です。絵画、写真、映像、衣服、道具、商品、貨幣。人と社会の中で「交換」されるものはみな、コトバとしての機能を持っています。コトバのもつ「存在喚起能力」が社会に新たな「価値」を生み出すという意味で、それは、本学科の重要な学びの対象となります。
- Q:SNS( ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を専門に学ぶのですか?
A:情報デザイン専攻について、そのようなイメージがあるようですが、ここは SNS を専門に学ぶ専攻ではありません。文字、画像、音声、動画、Webなど、あらゆる情報とそのメディア(情報媒体)について総合的に学びます。
- Q:ボランティア活動は必須ですか?
A:ソーシャルデザインの活動は、ボランティア活動ではありません。ボランティア精神は大切ですが、それを必須とするものではなく、就職にせよ、起業にせよ、きちんと収入が得られる仕事の仕方を考えます。
- Q:社会福祉士の資格は取れますか?
A:ソーシャルデザイン学科は、社会福祉系の学科ではないので、社会福祉士の資格を取るための科目は開設していません。芸術学部に設置されたソーシャルデザイン学科は、高次のデザイナーを目指した教育を行っています。
- Q:「地域に滞在して・・」のような授業はありますか?
A:近隣専門学校のソーシャルデザイン科に「100日間地域に滞在して・・」といったプログラムがあるようですが、大学では前期・後期の各14週間、学生ごとに様々な授業を選択して受講しますので、集団での長期にわたる滞在プログラムは行っていません。
- Q:「地方創生」を目指すのですか?
A:「地方創生」は、東京一極集中を是正し、地方の人口減少に歯止めをかけ・・といった政策のひとつですが、地域ブランド企画専攻の「地域」は「地方」のことではありません。「地域」とは、あなた自身の暮らしの拠点となるエリア、「私の住む街」のイメージです。その意味では、六本木にも、渋谷にも、地域という概念はあてはまります。自分の住む街をもっと素敵に・・というのが、当専攻の目指すところです。
- Q:将来どんなところに就職できますか。
新学科の設置にあたり、上記のような「卒業後の進・職業イメージ」を想定していますが、ソーシャルデザイン学科では具体的な将来の職業イメージを定めることを好みません。理由は簡単です。今ある職業の多くが近い将来消えてなくなるからです。
日本人は小さいころから「大人になったら何になりたいですか?」と問い続けられているので「将来は何かになる」と思っている人が多いようですが、そもそも業種も職種も、ある一時代に有効な概念に過ぎません。あえて言えば「価値を生み出せる人になる」というのが理想の回答です。
AI・ロボットはすでに実用段階にあり、スキルを身につければできる仕事、マニュアルを覚えればこなせる仕事は、やがてそれらに代替されていきます。逆に言えば「新たな価値を生み出す」というヒトにしかできない能力を身につけることが重要で、それができれば、あらゆる業種・職種で活躍できます。
本学科の学生さんには、社会の変化に柔軟に対応して、新しい仕事に対応できる(あるいは仕事を生み出せる)人になって欲しいと願っています。
- Q:2つの専攻の学びの違いは?
A:右の図をご覧下さい。