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熊谷涼花/卒業研究 の履歴(No.11)


『おやすみしたことノート』

あなたの やらなかったこと、できなかったこと を責めずにちょっと褒めるノート

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概要

これは何?


背景と目的

現代はSNSを中心に「できたこと」「成果」が強調されやすい時代。その中で、行動できない自分に対して罪悪感を抱いたり、無意識に自己否定を繰り返してしまう人が少なくない。特に10~30代の若い人たちは、自己肯定感の低さや完璧主義による疲労感に悩む人が目立つ。
こうした状況で、「何もしなかった日にも意味がある」と記録できるツールは、心の健康を支える新しい選択肢となる。日々を「何をしたか」ではなく「どう在れたか」で記録する手段は、心のバランスを保つ上で重要。
本書は、毎日を「やるべきこと」で埋め尽くし、自分を責めがちな人に向けて、“やらなかった日を記録する”という習慣を提案し、日々の「何もしなかった選択」を肯定的に書き留めることで、感情や生活リズムを可視化し、自己肯定感の回復と心の安定を促すことを目指す。


コンセプト

“生きてるだけで偉い”を自分の手でそっと肯定するためのノート。できなかったことを書いてもいいし、やらなかったことを記録してもいい。前に進むことだけを良しとしないで、立ち止まる日も、休む日も、ただ空を眺めていた日も、どれも大切な“生きた証”として残していくツール。

成果物の仕様

このノートは、「頑張れなかった日」や「なにもできなかった日」さえも、やさしく受け入れて記録できる、“自分のペースで使えるノート”。書けない日があっても、なんとなくめくって眺めるだけでも、「今の自分」を肯定できるようなやさしい構成になっている。生きているだけで進んでいく時間を、そっと記録する。

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(1)表紙
やわらかな色合いと、静かな時間を感じさせる装丁。
「今日もここにいた」と、手に取るたびに思えるデザインを目指しています。


(2)巻頭ガイド
・メッセージページ
このノートが生まれた背景や、使う人へのやさしいまなざしを込めた言葉を添えている。
・NGな使い方/やさしい使い方ガイド
「書けない日があってもOK」「比較しない」「正解を求めない」など、無理なく付き合うための姿勢を伝える。
・自分を知るための10の質問
「あなたらしさ」のヒントを見つけるための、やさしい問いを10個収録。
日々の記録のベースとなる“自分の軸”をやわらかく発見できる。


(3)週間記録ページ(1週間=1ページ)
毎週ひとつの「自分と向き合うテーマ」



メンバー

制作ツール


まとめ

今後は、夏休み期間中にこのノートのプロトタイプを制作し、5〜6名の友人・知人に実際に体験してもらう予定。年齢や性格の異なる数名に配布し、数日〜数週間のあいだ自由に使ってもらうことで、使用者ごとの反応や記録のスタイル、記入のしやすさ・継続性などを観察・分析する。
体験後には、感想や改善点についてのヒアリングを行い、「記入しにくかった点」「もっとこういうページが欲しかった」「気持ちの変化があったか」など、使用者のリアルな声を丁寧に収集します。このフィードバックは、単なる“使い心地”だけでなく、心の変化や記録行為が与える心理的影響の視点からも捉え、今後のデザインや構成の調整に活かしていく。
また、テスト利用で得られた記録例(※許可を得た範囲で)や、記入のパターン・継続率などを元に、「ユーザーの使い方の多様性」や「どんなページが最も心に響いたか」といった分析も行う。
こうした実践を通じて、より多くの人にとって“自然に書けるノート”に育てていくことを目指す。



調査

現状調査

先行事例

技法・技術情報





ToDo





進捗記録





2025.06.13

発表後の構成案

今日の自分にひとこと

「できた/できなかった」ではなく、"ただの状態"として今日を記録する
天気や感情から入ることで、書くハードルがグッと下がる

今日の"しなかった"をラベリング

"できなかった"をネガティブに書かせない、選択式orポジティブ表現で包む

今日の心に合う種を選ぶ

その日を「評価」するのではなく、「柔らかく分類する」ページ構成

2025.06.6

似た作品

まとめ

既存の「やらない系」書籍は、どれも“人生の選択肢を絞ることで自分らしく生きる”というメッセージを持っており、特に中高年層のキャリアに悩む人向けに論理的な“手放し”を提案している。
一方、私の作品は、もっと感情に寄り添う視点で、「できなかった自分も、ちゃんと存在していていい」と記録を通じて肯定する構造になっている。
書くことのハードルを下げるデザイン、余白を残すページ設計、やさしい言葉づかいを通じて、
“自分を認める”という静かな肯定感を育てる作品として差別化を目指す。



2025.05.30

中間発表

2025.05.16

優しい一言

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2025.04.18

主要ページ

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キャラクターデザイン

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2025.04.11

テーマ案

ページ