かわいいデザイン3要素研究ブック
「かわいい」を配色・タイポグラフィ・モチーフの3要素に分解して体系化し、図鑑風の研究冊子
現代の日本社会において、「かわいい」という言葉は日常的に使われる身近な価値観となっている。
ファッション、キャラクター、パッケージデザイン、SNS上のグラフィック表現など、多くの領域で美的基準として機能し、人々の購買意欲や感情にも大きな影響を与えている。
一方で、「かわいい」という言葉は非常に多義的であり、人によって指し示すイメージが異なる点が特徴である。
例えば「夢かわいい」「甘かわいい」「ゴシック・ロリータ」「原宿系」など、多様なスタイルと世界観が存在する。
これらのスタイルは単なる印象や感覚的な違いではなく、配色(カラーリング)・タイポグラフィ(文字の表現)・モチーフ(形・装飾)**といった
具体的な視覚要素の組み合わせによって構成されている。
しかし、一般的な参考資料において、これらの要素を「かわいい」という視点から体系的に整理・比較した資料は多くない。
そのため、実際に「かわいいデザイン」を制作しようとする学生やデザイナーが、
どのように色や文字、モチーフを選べばかわいく見えるのかを判断する際の指針が不足している。
本研究の目的は、そうした課題意識のもとで、デザインにおける「かわいい」の構成要素を、配色・タイポグラフィ・モチーフの3つの観点から整理・分析し、単なる感性ではなく、情報デザインの構成要素として分析する試みである。
本研究では、抽象的で感覚的な「かわいい」という価値観を、
視覚情報として分析し、デザイン的に再構成することをコンセプトとする。
「かわいい」はしばしば“印象”や“雰囲気”として語られるが、
実際には特定の配色の傾向(例:淡いトーンやパステルカラー、または高コントラストな黒×ピンク)、
文字の造形(例:丸みを帯びたフォントや装飾的な書体)、モチーフの形(例:ハート・リボン・血・十字架など)といった、視覚的な要素の積み重ねによって成立している。
この研究ブックは、そうした「かわいい」を生み出す要素を、
視覚的に整理し、比較・観察できる資料として構成する。
ページごとに異なる“かわいい”系統を取り上げ、
それぞれの配色パレット・フォント見本・モチーフコレクションを提示し、
視覚的な特徴を明確に示すことで、感覚を言語化・構造化する。
また、冊子そのもののデザインもデザイン研究としての視覚的完成度を重視する。
A4サイズの冊子(36ページ想定)
⬆️台割 🔽レイアウト進捗
Adobe Illustrator
2025.09.15 - 2026.12.22
■. “かわいい”デザインの多様化と細分化
現代の日本における「かわいい」デザインは、単なる“ガーリー”な表現に留まらず、感情・文化・個性を反映した多様なスタイルへと拡張し、近年ではSNSを中心に、以下のようなジャンルが確立されつつある。
甘ロリ(Sweet Lolita):フリルやレース、淡いピンクやホワイトを中心に構成される、可憐でロマンティックなスタイル。
夢かわいい(Yume-kawaii):パステルカラーやファンシーモチーフを用い、幻想的・非現実的な世界観を表す。
病みかわいい(Yami-kawaii):”ゆめかわいい”をベースに「病み」の要素を加え、痛みや孤独を内包するジャンル。
ゴスロリ(Gothic Lolita):黒やボルドーを基調とし、十字架・薔薇・レースなどを用いたクラシカルで荘厳な美しさを持つ。
原宿ポップ/ネオンポップ:ビビッドな色彩、カラフルでチープなトーンを特徴とし、個性と自己表現を重視するストリートカルチャーの影響を受ける。
このように「かわいい」という言葉は、単なる審美的な好みを越えて、
自己表現・感情表現・文化的アイデンティティを表す重要なデザインキーワードとなっている。
しかし、どのように“かわいさ”を生み出しているのかについて、理論的・体系的に分析した資料は少ない。
市販のデザイン書籍では「配色見本帳」「フォント図鑑」「モチーフ素材集」などが存在するが、それらは主に実用目的で作られており、
「かわいい」ジャンル全体を横断的に比較・整理するような学術的アプローチは行われていない。
■. 現在の課題と研究の必要性
現状の「かわいい」デザインに関する課題は以下の点にまとめられる。
感覚的・感情的に語られがちで、客観的な分析資料が少ない。
配色・フォント・モチーフの関係性を体系的に整理した研究が存在しない。
ジャンルごとの“かわいさ”の特徴が曖昧で、制作指針として活用しにくい。
したがって、本研究では、
「かわいい」デザインを配色・タイポグラフィ・モチーフの三つの視点から整理し、ジャンルごとの特徴を視覚的資料として体系化することを目的とする。
また、単にかわいいを鑑賞するためのものではなく、デザイン制作や教育において“かわいさ”を再現・分析できる基礎資料としての役割を持つよう目指す。
・テーマの確定
・メインビジュアル(仮)
・概要欄の記入(背景,目的など)
・調査欄の記入(現状,先行事例,技術・技法)
・プロジェクト管理欄の記入(ToDo,スケジュール)
・台割記載
・進捗記録:試作(9/15,9/22,9/29,10/6, 10/13)
ーーーーーーーーーーーーー
・zoomの環境確認
・通信環境のチェック
・画面共有のチェック
・マイク/カメラのチェック
・3分
・プレゼンテーションモード
🎀発表準備🎀
・テーマの確定
・メインビジュアル(仮)
・概要欄の記入(背景,目的など)
・調査欄の記入(現状,先行事例,技術・技法)
・プロジェクト管理欄の記入(ToDo,スケジュール)
・進捗記録:試作(9/15,9/22,9/29,10/6, 10/13)
‼️色彩研究は既存の文献が豊富で独自性を出さないといけない
1️⃣かわいい”レシピ本”
⬅️ごはんのレシピ本は"かわいい"の方向性が違う家庭的な温かみを感じるデザインが多い
➡️スイーツのレシピ本はかわいい/ときめくデザインに近いものが存在する
‼️おいしそうなごはんを作るのがむずかしい
👉ずぼら飯にして料理工程はシンプルに、本のデザインに力を入れる?
色の統一感:ピンク+黒
小物で演出:クロス・箸・カトラリー・グラスなど
レシピ:簡単手順のみで、あくまでおまけ感覚
💡ポイント
料理は簡単でも、撮影・盛り付け・配色で“雑誌風かわいい”を作る
ページごとにテーマカラーや小物を変えると誌面にリズムが出る
卵・おにぎり・パスタ・サンドイッチで日常ごはん系のバリエーションを出す
左:大写真
右:材料と作り方(3〜4ステップでOK)+小さなデコや吹き出し
2️⃣かわいい 色の組み合わせ パターン集