ヴィンテージ衣類の魅力を伝えるpdf冊子
ヴィンテージ衣類の魅力を伝えるpdf冊子
「古着=すべてヴィンテージ」という誤解を解き、ヴィンテージというカテゴリーが持つ独自の価値や背景を伝えることです。単なる中古品としてではなく、時代性・希少性・職人技といった要素を持つ“ヴィンテージ”の魅力を多くの人に知ってもらい、古着の楽しみ方の幅を広げてもらうことを目指しています。
古着文化が広がる一方で、「古着=ヴィンテージ」という混同が見られるようになりました。ファストファッションが流行する中で、大量生産にはない“一点モノ”としての価値、過去の時代の美意識や技術が詰まったアイテムの魅力が、十分に伝えられていないと感じています。
また、ヴィンテージに興味はあっても「どうやって見分けるの?」「どこが違うの?」といった疑問を持つ人のため、初心者でもわかりやすくヴィンテージ衣類の世界に触れられるもの作ろうと考えました。
古着とヴィンテージを混同するファッション環境におい
て、ヴィンテージアイテムの本質的な価値を伝えることを目的とする PDF 冊子の作成。ヴィンテージに興味はあるが知識がない初心者や古着好きだけど、ヴィンテージとの違いが曖昧な人に向け親しみやすいデザインや写真などを使い、見ていて楽しい構成をコンセプトとする。
PDF冊子
illustrator
Photoshop
2025.04.11 - 2025.12.19
ヴィンテージにあまり関心のない人にもその魅力をどのように伝えるべきか、改めて深く考える機会となった。身近なアイテム、学校や正装でも使われるシャツの襟に注目し、ヴィンテージ特有のディテールや歴史的背景を紹介することで、日常との接点を持たせ、興味の入り口をつくる工夫をした。
また、各アイテムの詳細説明においては、写真や制作背景の情報を交えて構成したが、内容がやや専門的になりすぎてしまう場面も見受けられ、より砕いた表現や工夫を加える必要性を感じた。今後は、レベルに合わせて情報を段階的に提示するなど、伝え方にさらなる改善をしようと感じた。
一方で、本冊子はヴィンテージという “空気感” や “世界観”を扱うものである以上、過度に簡素化しすぎることで本来の雰囲気を損なわないようにすることも重要だと考えた。伝わりやすさと世界観の保持、その両立が今後の課題であり、より洗練された表現を目指して調整を重ねていきたいと考えている。
技術