交通広告を用いてメディカルIDの認知度向上に取り組む
公共交通機関を利用する人に向けたメディカルIDの認知度向上を目的とした広告パターンの制作やそれに連動する広報活動を行う。
背景: ヘルプマークの多様性について考えた結果
「ヘルプマークに関するアンケート」の結果から、ヘルプマークの認知度は高いものの、メディカルIDの認知度・設定率・使用率がどれも非常に低い事がわかった。その為、免許証や保険証など、本人は特定できても家族に連絡を取る事ができないものと比べ、メディカルIDは持病の有無に関わらず、災害時や緊急事態の時にも情報を設定しておけば、家族と連絡を取り合うことができ、個人情報を簡単に共有する事ができる。その為、メディカルIDの認知度向上に取りくむ必要性があると感じた。
目的: メディカルIDが「あたりまえ」の環境を創る
問題点の一つとして、災害時や緊急事態で重宝されるメディカルIDの認知度・設定率・使用率がどれも非常に低い事がわかった。
認知度・設定率・使用率がどれも非常に低いことの原因として、広報不足が考えられる。その為、「ヘルプマークに関するアンケート」の結果でも認知場所が高く、年齢・性別・人種などに関わらず様々な人の目に触れる事ができる交通広告を用いる。また、メディカルIDを設定している人がいること、それに気づけていないことについて気づいてもらうための広告を制作する。
更に、認知度向上にあたって公共交通機関を利用する人達に気づいてもらえるようなパターンの制作やグッズ展開を行う。
みんなで支え合える社会を創る
2024.04.12 - 2024.12.24
キャッチコピー
伝えたいイメージ
アニメーション動画は、分かりやすくおもしろいと感じる情報は記憶に残りやすくなる。その為、「インフォグラフィック」をアニメーション動画に取り入れることで、難しいデータや情報も分かりやすく説明する。
ヘルプマークに関してのアンケートにおいて55人の方にご協力いただきました。
ご協力ありがとうございました。
双方の立場から調査した結果、ヘルプマークの認知度はとても高いという結果がわかり、ヘルプマークに関する抵抗感は低いという事がわかりました。更に、抵抗感があると答えた方も、「どう助けたらいいのかわからない」「何をしたらいいのかわからない」など肯定的な意見が多かった。
メディカルIDの認知度・設定率・使用率はどれも低いことがわかった。
また、認知した場所もバラバラで個人的に偶然気づいた人が多い印象を受けた。
ヘルプマークの認知度は高いものの、メディカルIDの認知度・設定率・使用率がどれも非常に低い事がわかった。
免許証や保険証など、本人は特定できても家族に連絡を取る事ができないものと比べ、メディカルIDは持病の有無に関わらず、災害時や緊急事態の時にも情報を設定しておけば、家族と連絡を取り合うことができ、個人情報を簡単に共有する事ができる。その為、メディカルIDの認知度向上に取り組みたいと考えた。
この結果から、ヘルプマークの認知度向上に活躍した「交通機関のポスターなど」からヒントを得て、「公共交通機関を利用する人に向けたメディカルID認知度向上を目的とした広告の提案」を最終成果物にする。
また、交通広告は年齢・性別・などに関わらず様々な人の目に触れる事ができると考えた。
双方の立場にアンケートを実施したかった為、「回答に応じて質問を表示」することができるGoogle forms にて制作した。
また、設問事項を揃えるために、エクセルに書き出し、確認作業を行った。
アンケート対象者を増やすために、ソーシャルデザイン学科だけに留まらず、自身のインスタグラムでも行う。
期間:4/29~5/6 の1週間
ヘルプマークの現状を調査した結果、100人中10人の割合でヘルプマークを使用していることがわった。しかし、最新の「ヘルプマーク利用状況」と「ヘルプマーク利用者の意見を取り入れたもの」が見当たらなかったため「双方の立場の意見を取り入れたアンケート」を実施する。 また、「アレルギー、病状、緊急連絡先など、緊急時に重要になる可能性のあるユーザの情報を提供」してくれる、メディカルIDに関する認知度や利用状況に関するデータが少なかったため、加えてアンケートを実施する。
卒業研究の学科サイトにて結果を公開したいと思います。
質問に答えていただきありがとうございました。
ヘルプマークの成り立ち
ヘルプマークは、2012年に東京都福祉保健局によって作成されたピクトグラムです。外見からは分からない障がいを持つ方々が、周囲の理解と協力を得やすくなるために着用するマークである。
ヘルプマークが生まれたきっかけ
ヘルプマークが生まれたきっかけは、2011年3月11日に発生した東日本大震災にある。この震災では、多くの障がい者の方々が避難や生活に困難を強いられた。その際、外見からは分からない障がいを持つ方々が、周囲に支援を必要としていることを伝えることができないという課題が浮き彫りになった。
山加朱美都議会議員の提案
この課題を解決するために、当時東京都議会議員であった山加朱美氏が、ヘルプマークの制定を提案しました。山加氏は、自身も人工関節を使用しており、外見からは分からない障がいを持つ方々が日常生活で様々な不便を強いられていることを実感していた。
ヘルプマークのデザイン
ヘルプマークのデザインは、日本グラフィックデザイナー協会が手掛けました。赤色と白色の十字とハートマークのデザインは、以下のような意味を込められている。
赤色と十字マーク:助けを必要としている
ハートマーク:助ける気持ち
ヘルプマークの普及
ヘルプマークは、2012年10月に東京都で初めて導入されました。その後、全国各地の自治体でもヘルプマークを導入する動きが広がり、現在では全国47都道府県で導入されている。
ヘルプマークの意義
ヘルプマークは、外見からは分からない障がいを持つ方々が、周囲の理解と協力を得やすくなるための重要なツールです。ヘルプマークを着用することで、以下のようなメリットがある。
優先席の利用がしやすくなる
周囲の人に声をかけてもらいやすくなる
困っている時に助けを得やすくなる
ヘルプマークの着用対象者
ヘルプマークは、以下のような方々が着用対象者となる。
義足や人工関節を使用している方
内部障がいまたは難病のある方
妊娠初期の方
その他、外見からは分からない障がいを持つ方
ヘルプマークの取得方法
ヘルプマークは、都道府県の福祉保健局や区市町村の障害福祉課、または医療機関などで取得することができる。
ヘルプマークに関する情報
ヘルプマークに関する情報は、以下のウェブサイトなどで確認することができます。
1. 安心感
ヘルプマークを着用することで、周囲の人に自分の状況を理解してもらいやすくなり、安心して外出できるようになるという声が多く聞かれる。
例えば、電車やバスで席を譲ってもらったり、混雑時に優先的に通してもらったりすることがあります。また、困っている時に助けを求めやすくなるというメリットもある。
2. 感謝の気持ち
ヘルプマークを着用することで、周囲の人から親切にしてもらったことに対して、感謝の気持ちを感じる人も多い。
例えば、道を尋ねられた時に丁寧に教えてくれたり、荷物を持ち上げてくれたりした経験がある。
3. 複雑な気持ち
一方で、ヘルプマークを着用することに抵抗を感じる人もいます。
自分が特別扱いされているように感じる
周囲の視線が気になる
偽装しているのではないかと思われるのではないか
といった不安や葛藤を抱えている人もいる。
4. 社会への理解を求める気持ち
ヘルプマークを実際に使っている人は、社会全体が障がいを持つ人への理解を深めてくれることを願っている。
ヘルプマークを着用することで、周囲の人から理解と協力を得られることが、障がいを持つ人にとって大きな支えとなる。
5. 前向きに生きる気持ち
ヘルプマークを着用することで、自分の障がいをオープンにするきっかけとなり、前向きに生きる気持ちになる人もいるようである。
ヘルプマークは、障がいを持つ人が社会の一員として安心して暮らせるための大切なツールである。
ヘルプマークについて理解を深め、積極的に活用していくことが重要。
ヘルプマークに関する情報
全国ヘルプマーク普及ネットワーク
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参考文献