AIを使用する際の注意点
- 竹谷匠冬
- '''Keywords:AI, , イラスト, ポスター
概要
これは何?
- AIを使用する際の注意喚起ポスター
背景と目的
生成形AIが少しずつ浸透してきた現代社会において、さまざまな問題が浮上しています。課題としては、文章作成などに生成形AIを利用する学生も増えて来ていますが、その利用には注意が必要です。本大学でも、生成形AIの利用に関する注意事項のお知らせが発信されましたが、まだ読んでいない学生も多い状況です。
この背景を踏まえ、課題の目的は、生成形AIの利用に関する注意事項(主に3つ)を視覚的にわかりやすく伝えるためのポスターを作成することです。
コンセプト
- 人の目に止まりやすい魅力的な物
- パッと見てすぐわかる物にする
成果物の仕様
- ポスター1枚
サイズ A2 420mm✖️594mm
制作ツール
- illustrator
- canva
プロジェクトの期間
2023.04.11~2023.07.11
まとめ
・当初は、生成形AIを使用する際の著作権問題について考えていましたが、実際には生成形AIの種類によって問題の有無が異なることがわかりました。また、最近では多くの問題が改善されています。大学でもAIの使用に関するお知らせのメールがありました。それを題材にして、自分の中で納得のいくものが作成できて大変良かったです。
調査
現状調査
- 生成形AIが徐々に世の中に浸透してきる
- 本大学でも生成形AIの注意喚起のお知らせが発信されていたが,読んでいる人が少ない
・生成系AIを利用する際には、慎重な検討が必要であり、特に担当教員の許可を得ずに生成系AIのみを使用して課題や作品を作成する場合は、使用の程度や内容によっては盗作や剽窃とみなされる可能性がある。
・生成系AIの出力情報を鵜呑みにすることは危険。回答の正確性は保証されていませんので、確認作業が重要。信頼性の高い情報を得るためには、生成された情報を確認することを常に心がけろ。
・生成系AIを利用する際には、機密情報や個人情報の入力に注意が必要。学習データとして利用される可能性や情報漏洩のリスクがあるため、入力時には十分な注意を払う必要がある。
先行事例
技法・技術情報
プロジェクト管理
スケジュール
ToDo
- インフォグラフィックの勉強
- AIの現状を知る
6.6
- 文字の使わないポスターの作成勉強
ブラッシュアップ途中経過
・イラストレーターの練習途中
完成作品
2023.07.10
作業内容
- ポスターの掲載内容を変えた。
・本学で生成形AIの注意喚起のお知らせが発信されていたが,読んでいる人が少ないのでその内容を視覚的にわかりやすいポスターにすることにした。
- そのお知らせの内容
1.生成系AI(ChatGPT等)を使うことの可否の見極めには、講義の内容、進め方、それぞれの場面で慎重な検討が必要です。担当教員の許可を得ずに生成系AIのみを利用して、各種課題のレポート、論文、作品等を作成した場合は、使用の程度や内容によっては盗作・剽窃(ひょうせつ)であると判定されることもありますので、その点に十分注意してください。
2.生成系AIによって出力された情報を鵜呑みにすることは危険です。質問に対して必ずしも正確な内容が返ってくるわけではない点に注意が必要です。学習等で利用する際は回答の真偽を常にしっかりと確認することを心がけてください。この確認作業は、生成系AIの利用を深い学びにつなげていくための重要な作業です。
3.生成系AIの利用にあたり、機密情報や個人情報などを入力すると、そのデータが生成系AIの学習データとして使われるリスクがあるため、入力には十分な注意が必要です。また、情報セキュリティ対策が十分に講じられていない環境下では、情報漏洩のリスクがあることにも注意してください。
- それぞれの見出し
1.
「生成系AIの利用には慎重な検討と許可が必要」
2.
「生成系AIの利用における情報の信頼性と確認の重要性」
3.
「生成系AI利用時のデータ保護と情報セキュリティに注意」
2023.07.5
作業内容
- AIに関する注意喚起ポスターを他のものと比べずに作成していると,世の中にあるスマートフォンの個人情報についての注意喚起のポスターになってしまうことがわかった。
- いくら調べてもスマホとAIの違いに明記されているものは一つもなかった。
(スマホの中にAIが含まれていることが主流のため。) - 違いを生むには
・多くの人が知らないことについてのポスター
・対話型AIはもちろん種類(グレード))が違うと世の中の情報の入っている量,処理できる量が変わってくる。
・何も課金せずに使えるChatGPTだと2021年9月までの情報までで形成されている。
・AIが学習した引用元を明示しないためどこでいつ学習したかわからない。
・正確な情報で作成されていても他社の著作物の可能性があり,それで販売などを行うと著作権侵害になることがある。 - これまでとは違う
・スマートフォンでの著作権侵害の例で言えば,無料で公開されているコンテンツを著作権侵害していると知りながらダウンロード(スクリーンショット)すると違法。
・しかし今回は確かに自分の手で行っているが作成してもらっている。と言う点
・安心しきっているAIが著作権侵害。
- ポスターに掲載する内容
・まだ日本ではほぼ無条件に著作物をAIに学習させることができる。
(〇〇作家のように)など
それに気づかずにAIを用いて作成した作品が元の作品に「類似性」、「依拠性」があると,それを販売した場合著作権侵害になること。https://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/1512156.html - ポスター文
「AIを使用して作成した作品が元の作品に「類似性」や「依拠性」を持つ場合、その作品を販売すると著作権侵害になる可能性があります。」 - 試作品ポスター(作成前作戦。)
・短くインパクトのある見出しと1文とイラスト,シンプルなもの
見出し 赤 「著作権侵害かも!!」
1文 黒 「AIを使用して作成した作品が元の作品に「類似性」や「依拠性」を持つ場合、その作品を販売すると著作権侵害になる可能性あります」
背景 黄色
- 一次試作品
- 反省点
・AIがAIと見てもらえるかが心配なので見た人全員に理解してもらえるものにしないといけない
・縦一列でいいのかが疑問
・ポスターの余白がこんなにあっていいものなのか
・これじゃ作らせるのもアウトだと思われてしまう
・急いでいても見直そう。誤字を見きれていない。 - 親に聞いた結果
・AIとのやりとりは理解できる
・「販売している」が理解できない
・今のお金のイラストじゃお金が飛んでいっているように見える。
・人間のイラストはこれじゃダメな可能性がある。
・上の見出しと下の文で使われている言葉が違う。 - 解決策
/横向きのポスターも作成して見比べてみる。
/イラストの改善 - 横向き試作品(内容改善あり)
- 前回と違う所
・AIのイラストが違うので前回よりは格段に対話型AIと認知してもらえると思う。
・横向きにすることでなぜ犯罪になるかの一連の流れが確認できると思われる。
・お金のイラストを変えたのでお金が「飛んでいく」,ではなく貯まるように見られると思う。
2023.07.4
作業内容
ポスター掲載内容
- あなたの個人情報までも学習!
- 誰でもあなたの履歴の閲覧可能!
- 学習したものの正誤判定できてない!
- 気づかないうちに著作権侵害(作成させたから大丈夫かも,という新しい場面)
- AIだからと言って全てのモデルが常に新しい情報をもっているわけではない。
(同じAIでも後継モデルなら最新の情報を持っている場合がある。:例ChatGPT)
注意喚起ポスターどのようなものか?(先行事例のものから考察)
- 多くのポスターが気をつけてほしいところは赤色
- 黄色と赤の組み合わせ
- 派手・大胆・目立つ・もので見出しでわかる注意喚起
- 上記の書体はゴッシク体
2023.07.3
作業内容
- テーマを一旦仮で作成したが,改善する
- 掲載内容をまとめる
(AIに関する過去の事件などが多く,それらに陥らないためには今の私たちにできること,注意できることを挙げる。)
対策方法 - まず利用規約を読むこと
- こまめにAIとの対話記録の削除
- 他者が作成した作品をAIに読み込ませることは大丈夫だけど,それを元に作成し販売したものが既存の著作物との類似性などが見られると違法。
- 一度設定の確認を。
↑上記の全てをA4にまとめることは,情報がとても多くなり何を言いたいかわからなくなる。大学内の学生をターゲットにしているので多くの学生が利用している対話型AIについての作品を制作する。
- アメリカ(AI開発国)
・AI開発コンテンツへの著作権は認めない方針を発表(2023年3月20日)
・バイデン米大統領,AIは「社会,経済,国家安全保障にリスク」議会に法整備促進を要求(2023年6月21日)
・米政府,AIの規制方法について一般に意見を募る(2023年4月12日)
https://w.atwiki.jp/genai_problem/pages/15.html#id_05f6eea0
- イタリア(ChatGPT即禁止国)
・2023年3月30日,イタリアのデータ保護機関(GDPD)はChatGPTを即刻で禁止にすることを発表(EU一般データ保護規則に準拠するまで)
・イタリアでのプライバシー法に違反する個人データの処理を続けている
・GDPDが,ChatGPT訓練の為OpenAI(ChatGPT開発元)が個人データを大量に収集・処理することに法的正当性はないと主張
・OpenAIがデータ収集したことをユーザーに知らせていない
・ChatGPTには適切な年齢検出の仕組みがないせいで,13歳未満のユーザーに不適切な情報を晒している
・ユーロポールが犯罪者がChatGPTを利用して詐欺やサイバー犯罪を行う可能性があると発表したので,こうした懸念が高まったと思われる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6757727e1a293b03a6691418f6b1161fc220f88f
2023年4月28日ChatGPT使用禁止措置を解除
・イタリアはChatGPTを永久に禁止にしていたのではなく4月30日を期限としてデータ処理プロセスの明確化,年齢確認の仕組みの整備,オプトアウトの仕組みの整備やAIの学習のために情報処理をおこなっていることを知らせる啓発の実施などを,国内外での使用禁止措置を解除する条件としてOpenAIに求めていた
・上記を踏まえてOpenAIは4月5日AIの安全性への取り組みの公表や,ChatGPTへの「会話履歴オフ機能」の追加,プライバシーポリシーの改訂などをおこなった。
https://ledge.ai/articles/italy-chatgpt-ban-removed/
- 日本
・日本はAI後進国であり,AIの導入状況はコストや人材不足から中国・米国・欧州主要国を下回っています。
・2023年5月19日〜21日に行われたG7サミット後にAIについて「開発,利活用できるだけ後押ししたい」と語られました。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/247266
・日本は生成AIへの法規制が最も緩く,AIがほぼ無条件に著作物を「学習」できる状態となっている。イラストレーターや音楽家らは著作権が侵害されるとの懸念を強めており,専門家らはルール作りが必要だと指摘している。
英国と比べると,「営利目的」「複製以外の行為」「違法取得したコンテンツ」を許しており。近年規制する動きが特にない。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230428-OYT1T50014/ - Siri
・Siriが反応するものの、間違った検索をしたり案内をする不具合が起こることがある。
・Sisiの設定次第ではロックをかけたスマホを落としたのに,個人情報が全て引き抜かれる可能性がある。 - 対話型AI
・学習時に生後判定を行なっていない為,時に誤った解答を生成する場合がある。 - Google翻訳
・海外の有名な企業との大事な業務連絡が保存されていて全世界の人が閲覧できる状態であった事件があった。 - 危ない事例
・日本の著作権法上は、著作権者の許諾なしに著作物をAIに読み込ませて学習させることは可能だが、生成した画像を販売する際に、既存の著作物との類似性や依拠性が認められた場合などは、著作権法違反となり刑事罰の対象となる可能性もある。
2023.06.20
作業内容
- ポスターの試作品作成
以上
内容
- 前回に比べて多数のイラスト活用
- 色使いをシンプルに
- 文字数をこれまでみないくらいに少なく
- 意外と伝わるものもある
反省点
- 表現できる幅が少なくなる
- ただの落書きの様に感じる
2023.06.13
作業内容
- A4のポスターの配置
- どのように活用するか、
2023.06.6
作業内容
- 他の人の中間報告で勉強
- 今までの内容の引き継ぎでポスターにすることへの変更作業
2023.05.30
作業内容
- 他の人の中間報告で勉強
- 自分の発表をして反省点があることの自覚
- 今自分が取り組んでいるものは意味のないものだとわかった
2023.05.23
作業内容
- 他の人の中間報告で勉強
- 今自分に足りないものの研究
2023.05.16
作業内容
- 背景と目的の書き直し
- 参考文献からの抜粋
試作品
試作品反省点 (とりあえず作ってみた)
- どうしても文字が多くなってしまう。
- 色使い,もっと見やすい色使いをする。
- 書きたいことをもう少し絞る。
- 「AIに対する世間のイメージ」は本当に必要か?
狙っている層は素人なので,自分と同じような人(AIが何か,もわかっていない人)の割合などが見れると面白いとも感じてくれる可能性もある。
2023.05.9
作業内容
- 参考文献が決まった
学校では教えてくれない大切なこと(29)AIって何だろう?-人工知能が拓く世界-
旺文社
いちばんやさしいAI〈人工知能〉超入門
大西 可奈子
- 具体的にどこに向けてか,が決まった
2023.05.2
作業内容
- インフォグラフィックの勉強
2023.04.25
作業内容
- メインビジュアルの案出し
2023.04.18
テーマ決定
- 今話題のものを知ろう〜AIの進化による影響〜
- 概要の文章作成
- 調査の作成のための下調べ
2023.04.11
作業内容
- 昨年のサイトの閲覧
- テーマ設定のための調査
- めも
誰に向けてか、例-中学生、AI素人、どこから情報を得るのか(不確定なものばかりから取ってこない、書籍やサイトでもいいがここから引っ張ってきたっていうのを明記しろ)文章だけだと理解するのに時間と人を選ぶっていうのを背景と目的に書け