星の影
影をメインとした切り絵の映像作品
Keywords:切り絵 /12星座/プロジェクション
プロジェクトの概要
卒研プレゼン
ここの文章を簡略化してます。
背景・目的
切り絵という表現は、一枚の紙から絵では表現できない繊細な彫り込みや一つ一つの線が繋がった技法であり、立体と平面の丁度中間に位置する表現方法だ。この表現方法によりできる影が、切り絵の一番の魅力だと思っている。
しかし切り絵の影を利用した作品は少なく、また本来切り絵は、切り出した繊細な線や 2 色の白と黒の絶妙な色のバランス、切り絵の透き通る光などを楽しむ為に作られており、そこに重きを置いており、切り絵の影を使用した作品はあまり見られなかった。そこで切り絵の影を活用して、さらに切り絵の魅力を引き出していき、切り絵のさらなる表現方法を追求していきたい。
調査
切り絵の表現方法を確立していくに当たり、(1) 今確立されている切り絵の表現方法、(2) 光を活用した切り絵の表現方法、(3) 複数の切り絵の紙が重なって作られた切り絵の表現について調査した。
切り絵における表現の種類は多々あり、切り絵の使い所により変わってくる。切り絵に何を求めているかで切り絵自体の表現方法が変化しそのどれもが例外なく切り絵と部類されている。他に派生で【貼り絵】や【ちぎり絵】といったものが混合されたり、従来の切り絵の作法に捕らわれない新しいスタイルの切り絵も生まれている。
次に光を活用した切り絵はどのような形で表現されているか調査を行った。光を活用した切り絵の技法は、切り絵の最大の魅力である刃で切り出されたラインを顕著に映し出し、また写す角度や写す所によっては立体的表現が可能だ。
光の切り絵
最後に切り絵において、複数の切り絵の紙が重なって作られた作品ついて調査した。一枚一枚に少しずつ変化が加えられた切り絵を何層も重ね出来た影により、奥行きが表現され、切り絵にさらなる魅力を引き出している。
制作
試作
切り絵にどのように光を当て表現していくか進めていくにあたり、まず既存の切り絵に様々なライトなどの照明機を使い光をあて、その中でプロジェクターが映像と光どちらも投影できる事から、プロジェクターを使用して切り絵がどのように壁に写るか実験を行った。その際、映像を使用しどのように光が反映されるか確かめた。投影した映像は切り絵の影と重なり、とても綺麗に映し出されていたが変化が大きい映像だと切り絵の影が認識しずらくなった。
次に調査 (3) の切り絵に影を利用し奥行きが表現された方法を、光を使い影に奥行き感を表現できないかと考え試作を行った。切り絵を部分的に分け、正確な細い線がより綺麗に影に投影出来るようにカッティングプロッターを使用し切り絵の制作を行った。
1 セット 3 種類ずつの絵を用意し、そのデータをコンピュータに読み込みカッティングプロッターでカットし、カットした部品を一枚一枚紐に結びつけ天井から吊り下げ 、プロジェクターで投影してみた所、正確な細いカットが板に映った。切り絵をレイヤー構造にし光を投影した場合切り絵を設置する場所によって違和感なく奥行きが表現できると感じた。
コンセプト
コンセプトは「影の世界でも奥行き感のある作品」を作っていきたいと思っている。切り絵の影を使用し、対となる光を映像という形で活用し影をより際立たせられないか考えている。また別々の切り絵を組み合わせるといった、本来切り絵では表現できない方法を影をうまく活用し表現していく。
切り絵のモチーフ
人工的光を活用した作品となる為、対照的な自然の光である星の 12 星座を切り絵のモチーフに決め、12 種類作成した。また、試作の結果から一種類につき部品を3つずつ作り一つ一つの部品も細かすぎないものにし影が認識しやすい形にした。
切り絵で使用する映像
映像では星座のイメージに合う空や星に関連したものを使用している。
使用させて頂いた星空のサイト
無料配布場所
投影の様子
ホワイトボードを 12 枚用意し天井に吊り下げ、そこに映像を投影し撮影を行った。
- 映像作品/3分
こちらから
まとめ
今回の制作から切り絵の影と映像の組み合わせは、切り絵の魅力をさらに引き出すことが出来る作品となった。同時に切り絵を一枚一枚吊るすことにより光を当てた時より一層、幻想的な切り絵を生み出し美しさも表現できた。また、この表現方法を確立した事によって切り絵の表現方法の可能性がさらに広がったと思う。今後はさらに切り絵の奥行き表現を模索していき、さらなる切り絵の魅力を引き出していきたい。
また今後の課題としてこの表現方法をイベントなどで活用していき、切り絵のさらなるアプローチを考えていきたい。
プロジェクトで使用したツール
・Clipstudio
・Adobe Capture
・Illustrator
・シルエットカメオ
・レーザーカッター
1/16
概要再度修正
12/10
概要修正
12/4
12/1
再撮影動画
▶︎こちらから動画が見れます
11/25
再度撮影
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・説明パネルのための写真
11/13
プレゼン発表
▶︎卒業研究プレゼン
反省
・文章を箇条書きにしていく
・文章の繋がり方の見直し
・図などを使用し説明していく
・カメラワークや構成をもっと考えていく
・角度等を変えていく
11/6
撮影
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10/22
撮影(試し)
プロジェクターで光を当ててる部分は、夜空の動画を当てる
・プロジェクター1つで3つぶん写せる
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左向き
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右向き
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左向き
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右向き
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動画イメージ
無料配布場所で夜空の映像を借りています
切り絵の影を写すホワイトボードの大きさはB1サイズ横に二分の一の大きさ
枚数は3枚ほど
吊るす際は教室の場所が少ないため3種類ずつつり下げ、撮影を行い動画でまとめる(801教室を借りて撮影する予定)
(卒展の展示の際、動画を流すか実際に吊るすかは先生と相談)
・【撮影の仕方】どのようにしたら影が上手く写るか、逆さ、横からなど
・吊るす時の紐が細い方が良い、また天井に画鋲等でくっつける
・位置によっては遠くに吊るしたり近くに吊るしたりすることでぼけやくきっり影を演出できる(画鋲でつるせるので好きな位置に吊せる)
・もっと部品をふやす!
・動画では画面にたくさんの種類が並んでいた方がよい
10/14.15
シルエットカメオ で作品をカット
細かい部分も問題なくカットでき、正確な線の表現も完璧
・サイズ感を調整しつつ細かい部品などの複製を進めていく
10/7
・大学でレーザーカッターの試し切り(教授と要相談)
→シルエットカメオできちんと切れることを確認
・吊るす時のイメージ
801教室を借り撮影していく
大学に置いてある吊せる紐を借りて切り絵を吊るす
夏季休業中から~10/2
・コンセプトのイラストの練り直し
正方形サイズに統一したイラスト
1〜3枚の部品(レイヤー)でまとめる