生理と君
生理に対して互いの理解を深めるサイトの制作
Keywords:Web , WordPress , Illustration
プロジェクトの概要
研究背景・目的
- 生理は女性に起こり、人それぞれに辛さが違う。
- 生理時、男性(友達やパートナー)はどういう接し方をするのか。
→男性の生理への理解は低いのではと考える。 - 男性だから女性だからと関係なく、生理と向き合い男女の理解を深める機会になれば。
調査
- 生理の認知
大手生理品メーカーのユニ・チャームが取った生理のアンケート において、生理に関する知識の有無などを男女(20 ~ 49 歳)計4 千人が回答した際、女性の生理への理解は94%に対し、男性の生理への理解は46%という結果が出た。この結果から、男性の理解はまだ足りないと考える。
朝日新聞
また、別のアンケート では約8 割が「女性同士でも生理のことを理解しあえるとは限らない」という結果も出ている。その理由として、生理時に現れる症状は人それぞれで違い、個々の捉え方から互いの理解に食い違いが起こるのではないかと考えた。
ROCALI
- 既存のサイト
女性向けのサイト
生理用品のサイト内に商品だけでなく生理にまつわる情報を記載している。例えば、ロリエにはデリケートケアの記事。ソフィのサイトには生理のケアとアドバイスのページがあり、婦人病などカテゴリーに分けて書かれていた。
https://www.sofy.jp/ja/home.html
https://www.kao.co.jp/laurier/
男性向けのサイト
生理になったパートナーに対しての接し方が記載されていた。記載者の男性本人が実際にしていることや、女性にアンケートを取ったデータを元にされてうれしいことをまとめているサイトも見受けられた。
https://cancam.jp/archives/208448
https://sweetcotton.jp/blogs/blog/10017
これらの調査を通して、男女共通して閲覧できるサイトはない。別々になっている。
制作
コンセプト
ターゲットは若いカップル。男女関係なく閲覧しやすいサイトを構築し、生理に関する様々な情報を一つのサイトにまとめる。生理を正しく認知させ、カップル内の手助けができるようなサイトにする。また、異性だけでなく女性同士でも個々の生理時に起こる違いに理解を深める情報を載せる。
制作物
Webサイト
http://nhi20.wp.xdomain.jp/
- サイトの制作にはWordPress を使用。
- 女性男性が求める情報は異なるため、それぞれにページを制作。
- ホーム画面に女性用と男性用のページリンクを表示し、閲覧を促す。
- 男女分かりやすいように色を工夫。
- 女性用サイトには生理時に起こる症状(PMS・PMDD) の紹介や生理痛を和らげるため方法を記載。
- 男性用サイトには生理時の女性の気持ちやパートナーが生理になった時の対応を記載。
ビジュアルイラスト
- イラストは4つの案を出し、アンケート(左)を実施。
→2番目の案を採用。 - 男性意見の中で、「4 番のイラストがよく分からない」という意見があり、男性にあまり認知されていないことが改めて分かった。
- 月が満ち欠けする周期と同じくして、女性の体も排卵し生理を迎えるなどして変化していく。そこから生理と月は似たようなものに思い、月の生き物を連想させるウサギを描いた。
まとめ
デザインにおいて男女を中心に考えていたが、性別関係なくジェンダーにも目を向けながら制作。今後はアンケートを取りながら、より気軽に閲覧してもらえるようなサイトを作る。また、このサイトに飛ぶバナー広告を作ろうと考えている。