耳と手で見る
視覚障害を学ぶツールのデザイン
- 石坂 大翔
- Keywords:hearing, touching
概要
これは何?
文房具や日用品が落ちる音を聞いたり触ったりして物を見分けるゲームをする。子供達の感覚を刺激するツール作りと楽しく学ぶためのシュチュエーションを設定し、視覚障害の理解に繋がるゲームをする。
背景と目的
視覚障害を体験できる機会はあるが残念なことに誤った理解をしている人が多いのではないかと考える。実際に今日の小学校や中学校を中心に行われている視覚障害体験はアイマスクを使って児童や学生同士で介助し合う体験がほとんどである。そのため、普段から視覚に頼って生活している人がいきなり視覚を奪われては「怖い、何もできない」という恐怖心を植え付けかねない。街中に行けば白杖をつきながら歩いている人がいるが「目が見えないと怖いはずなのにスムーズに歩いていてすごい」「何か手伝えることはないだろうか」と思う人もいるかもしれない。そのため、これらのような目が見えないということに対する恐怖心を無くし、目が見えないことを補うために何ができるか理解することを目的とする。また、視覚に頼らない工夫を子供達自ら発見していくためのきっかけ作りをすることを目的とする。
コンセプト
目が見えないからこそできることを楽しく学び、視覚障害の知識をつけてもらう。
成果物の仕様
- 試作の実施(5/17金)
- 試作の仕様書
⇨Googleドライブ - 実施した様子
⇨Googleドライブ - 実施後の記録
⇨Googleドライブ
- 試作の仕様書
- Webサイトの仕様(想定)
⇨3年次の研究をまとめたサイト - ゲームで使うツール
- ゲームの仕様書
⇨写真や動画、仕様書をWebサイトにまとめる。
制作ツール
- ソフトウェア
┣Premiere Pro
┣Photoshop
┣illustrator
┣visual studio code
┣GitHub - ハードウェア
├MacBook Air
├iPhone
プロジェクトの期間
(前期) 2024.04.26 - 2024.07.19
まとめ
調査
現状調査
【現在の視覚障害体験(小学校&中学校)】
- 介助の仕方を学び、アイマスクを着用しながら児童同士で介助をし合う体験をする。
- 学生同士でアイマスクの着用をし介助をすることは変わらないが白杖を使って行う。
- 6〜7人が一つのグループとなって一人がアイマスクをつけそれ以外の人がサポートをしながら決められたルートを歩く。
(参考サイト)- アイマスク体験 ~5年生 総合的な学習の時間~
- 白い杖つき視覚障害体験、中2が「共生社会」学ぶ…広尾学園
- アイマスク体験
結果☞ほとんどが児童や学生同士でアイマスクを使って行うものばかり、目が見えない体験はしているがリアルな視覚障害者の生活には触れられていない。
- (その他の例):インクルーシブ教育「絶対孤立させない」全盲の小学生が”通常学級”で学び起きた変化とは?障害がある子もない子も共に…”インクルーシブ教育”の揺れる現状 [かんさい熱視線] | NHK
【障害者に関する世論調査】
- 「世の中には、障害のある人に対して差別や偏見があると思う」と回答した人は83.9%いる。
- 障がい者本人に「日常生活において、差別や偏見を受けたと感じる場面がある」と聞いた調査では、59%もの人が「感じる」と回答している。
障害者に対する世論調査
先行事例
- 3年次の自身の研究
- 目が見えない人はそれ以外の感覚を使って生活している
参考サイト→おすすめ体験 聞いてわかる! 触ってわかる! - 視覚障害者の方が生活の中で工夫している点
参考サイト→生活をする上でのさまざまな工夫 - 視覚障害者とそうでない体験をする人の間違った理解をなくす
参考サイト→盲学校からの発信「視覚障がい体験をそれで終わらないこと」
技法・技術情報
プロジェクト管理
スケジュール
ToDo
進捗記録
2024.05.31
作業内容
- ゲームの実施(5/31)
2024.05.24
作業内容
- 中間発表用ページ
- 中間発表の振り返り
- Webサイトは誰に向けて何の目的でまとめるのか?
⇨仕様書や動画など異なる媒体のものをまとめるための物として作ろうとしていた。Webの特徴でもある不特定多数の人に発信するという目的ではないため、教育者向けに発信するという目的であればWebを使ってまとめることの有効性はあると思われる。 - ゲームの仕様について、視覚の情報をどこまで使うのか
⇨ゲームの説明の段階から目隠しをしてもらい、手や耳だけを使ったゲーム作りをする。
- Webサイトは誰に向けて何の目的でまとめるのか?
- ゲーム(5月2回目)の制作と準備
2024.05.17
作業内容
- Webサイトの仕様(想定)
⇨3年次の研究をまとめたサイト - 試作の実施(5/17金)
- 試作の仕様書
⇨Googleドライブ - 実施した様子
⇨Googleドライブ - 実施後の記録
⇨Googleドライブ
(ゲームのまとめ)
・子供たちでダミーを追加してアレンジして遊んでた。
・クレヨンの色までは見ないとわからない。
・のりはわかりやすい。
・子供達だけでもゲームの進行ができてた。
(試作実施の総括)
・年齢に差があってもみんなで楽しめていた。
・簡単なルール説明はしたがダミーを追加するなど子供達でアレンジして遊んでいた。
・目隠しをしたら見ることはできないが、手に色をつけてクレヨンを見分けることができると発見していた。
・目が見えなかったらクレヨンが見分けられない。
・特徴的な形の物と周りと似たような形の物とでは見分ける時間に差があった。
- 試作の仕様書
2024.05.10
作業内容
- 研究テーマの決定
- テーマ(仮):耳と手で見る
- サブタイトル:聞いてわかる、触ってまなぶ
- 概要の情報追加(これは何?、背景と目的、コンセプト、成果物の仕様)
- ターゲット:子供(子ども食堂)
- 場所:子ども食堂「みん食Minna」
- すること:実際に触れたり聞いたりして学べるゲームをする。子供たちが日常で経験していることやよく使っている物を参考に生活でも役立つ知識をゲームにする。これらの前提から触覚や聴覚を使って目が見えなくても分かることの楽しさを感じ、目が見えないからこそできることを学んでもらうゲームを行う
- 3年次の自身の研究である情報デザイン研究Iと情報デザイン研究IIをもとに現状調査、先行事例の情報を追加
- 試作〜ちいかわたちを助けよう!〜
- 準備するもの
┣イラスト(ちいかわ、ハチワレ、うさぎ)
┣文房具(クレヨン、マーカーペン、のり) - ゲームの進め方
①欲しい文房具が手元にないちいかわ達のイラストを準備する。
②準備したイラスト一枚置き、文房具をランダムに並べる。
③イラストでちいかわ達が必要としている文房具を手で触って探す。
④ちいかわ達を助けることができたらクリア! - ポイント
目を使わずに手を使って探す。
- 準備するもの
- 試作の資料
⇨Googleドライブ
2024.04.26
作業内容
- 学科サイト更新
- メインタイトルとサブタイトルを仮決定
- かきごこち、文房具が生み出す心地のいい音と触覚
- キーワードの記入
- 概要の記入
(これは何?、背景と目的、コンセプト、成果物の仕様、製作ツール、プロジェクトの期間)- ボールペンやシャープペンなどの筆記用具、ノート、消しゴムをはじめとした文房具が生み出す音や触覚をサンプリングし、心地よいと感じる音や触覚を調査する。
- 現代の人たちは日記を書くという文化が薄れ、その代わりにSNSを通して自身の体験を発信することが主流になりつつあります。手書きで文字を書くことには画面上をフリックするだけでは感じられない良さがあります。デジタルが主流になりつつある現代の人たちにアナログである書くことの良さを知ってもらうため音や触覚の観点から書くことの楽しさや心地よさに触れてもらうことを目的とする。
- 書くこと本来の楽しさや魅力を発信する。書くことを始めてもらうきっかけを作る
- スケジュール表の作成
- ToDoリストの作成
- メインタイトルとサブタイトルを仮決定
- 先行事例の調査
2024.04.19
作業内容
【テーマ案】
文房具が生み出す心地のいい音と触覚
- 音
- 紙に書く音(ボールペン、鉛筆、シャープペンシル、マーカーペン、紙)
- ノックする音(ボールペン、シャープペンシル)
- マーカーペンのキャップを外す音、閉める音
- 消しゴムで紙を擦る音
- ノートの音(開く音、パラパラめくる音、閉じる音)
- ホッチキスを閉じる音
- 触覚
- ノックした時の感触(ボールペン、シャープペンシル)
- 消しゴムで消す時の振動
- 何をするか
- 道具、人、環境など様々な状況で音をサンプリングし、被験者ごとに心地いいと感じる音を調査する。
- 被験者のデータ分析をし、全体として心地いいと感じやすい音を調査する。
- 成果物
- Webサイト上にまとめる。
- Webサイト上にまとめる。
2024.04.12
作業内容
【テーマ案】
- 目が見えない人が使いづらい物やサービスの改善提案する。
- 既存のフラットなものに凹凸を加えたデザイン制作する。
- 子どもたちが書いたイラストを触覚的に表現する。